【完結】子爵令嬢の秘密

りまり

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26 クリス&リリア

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 俺は薬を盛り眠ってしまったリリアのベッドに潜り込み、既成事実を作るために体中にキスマークを作った。

 本当に出来心だったのだが、抑えがきかなくなり時間をかけて解しリリアの処女を頂いた。

 かわいかったのだ。

 寝ぼけているのか、とろんとした目で俺を見て俺の名前を呼んでくれたのが嬉しく、何をされているかわからないのに、喘ぎ声を出している姿が、色っぽくつい最後までしてしまった。

 どこからともなく俺に向けて殺気を飛ばしてくる輩がいたのだ。

 それも一人ではない。

 影たちには悪いが、こいつは俺のだ!!

 見られていたということも興奮する材料となり、結構な数をこなしてしまった。

 リリアは目が覚めても、べっどから起き上がれないだろう。

 リリアの卒業を待って、結婚しようと思ったが考えが変わった。

 今すぐ手続きを取ることにした。

 俺はベットから出ると、手続きをするために執務室に戻った。

 それからの行動は早かった。

 朝リリアが目を覚ましたころには全て終了しており、リリアは俺の奥さんになっている。

 リリアには悪いが、逃がす気はないよ。







 朝目を覚ましてビックリした。

 ベッドから起き上がろうと、ベッドの淵に座り立ち上がったのだ。

 足腰が立たずに、その場でへたり込んでしまったのだ。
 
 それに何故裸で寝ていたか知らないのですが、何も身に着けていなかったのです。

 下半身に残る違和感も気になる。

 私は恐る恐る下をのぞき込めば、情事の後がクッキリ残っているではないか!!!

 まさか、致してしまったようです。

 何故と言いたいが、途中から記憶があやふやなのだ。

 腰が立たないなんてどれだけしたんだろう。

 考えたくない。

 お風呂に入りたいが立てないのだ。

 途方に暮れているとようやくクリスさまが戻ってこられた。

 ここは侍女が入ってくるところじゃないんですかね!!!!

 「起きていたんだね」

 「……これは……」

 「薬を盛られてしまったみたいだね。
 その為の行為だよ」

 「……」

 「後、婚姻届けは提出してあるから、本当は卒業を待って結婚するつもりだったんだ」

 クリスさまの話が耳に入ってこなかった。

 なんで婚姻届け?

 誰と誰が結婚するの?

 「クリスさま、誰と誰の婚姻届けですか?」

 「もちろん俺とリリアちゃんのだよ」

 思考が停止しているのをいいことに私を抱き上げ、お風呂場に連れて行ってくれた。

 そして隅々まで洗っていただきました。

 覚えていないだろうからと、再現までされてしまいました。

 あんな声が出るとは……穴を掘って埋まってしまいたいです。

 数日後には学園が再開されたのですが、寮には戻してもらえず屋敷から馬車を出してもらい行くことになったのですが、すごく目立つんです。

 「……噂は本当でしたのね」

 「噂ですか?
 どんな噂か知りませんが、捕まってしまいました」

 「流石ですわ、十年来の初恋を実らせるとは……」

 「何ですかそれ?」

 「なんでもありませんよ」

 すでに学園にまで話が伝わっており、行く先々で「おめでとうございます」と言われていた。

 外堀り埋められてます。

 すごい早業です!!!



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