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忘我の境
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イーリスに案内され、”プチバトゥ”の庭に出た。
庭には、色とりどりの花々が咲きその花弁が太陽の光に照らされ、一枚の絵画のように美しかった。
少し遠くに小高い丘があり、その上には邸宅と同様に青と白のコントラストで色づいたガゼボがあった。
目を凝らすと、ガゼボの中にこちら側に背を向けた人がいるのが見えた。
(あれはきっとクリス様だわ!)
駆け出したい気持ちを抑えて、イーリスの後ろを歩いて行った。
予想通り、イーリスはガゼボに到着すると背を向けていた人物に声を掛けた。
「クリストファー殿下、お客様をご案内いたしまた。」
「客人、そうか今日だったか。」
そう言いながら振り返ったクリス様に息を飲んだ。
あの時以来、クリス様とお会いすることはなかった。
あの時から、髪は長くなっており腰まで伸びている。
それ以外の顔の造作は変わっていないはずなのに何かが違う。一番違っていたのはその目だった。けぶるような瞳は、仄暗くこの世のものではないものを見ているようだ。それに、まるで今にも消えてしまいそうに儚げな印象を受けた。
クリス様は私を見て、一瞬だけ。そう一瞬だけ驚いたような顔をして目を見開いた。
だが、直ぐに仄暗い瞳に変わってしまった。
「客人とはイソラ公爵だったのか、出迎えられずに済まない。アーリーの絵を書いていて気付かなかった。」
クリス様の描いていた絵を見ると、美しく咲きほこる花々の中に私がいた。ただ、その姿は12.3歳くらいの若い頃の姿だった。
「僕のアーリーは可愛いだろう。」
ニコニコと自慢するように告げ、後は興味がなくなったように絵筆を持ち上げ絵を描き始めた。
お父様と私は顔を見合わせた。
視界に入っているはずなのに、まるで、そこにはいない者のように完全に無視された。
そういうこともあるかもしれないと思ってはいたが、ズキンと胸が痛む。
「クリストファー殿下、お話がございます。」
「話など・・今はアーリーの絵を書いているんだ。後にしてくれないか?」
絵を描く手を止めず
「クリストファー殿下、アーリスのことで重要なお話がございます!お願いですからお聞きください。」
「何だ。」
渋々といった様子で、クリス様は絵筆を置くとお父様にきちんと向き直った。
お父様は、私が王宮に現れてから今まで有った出来事をクリス様へかいつまんで説明した。
「クリストファー殿下、アーリスは死んでいなかったのです。」
クリス様は、話を聞いているのか聞いていないのか判断がつかないほど、無言で微動だにしなかった。
お父様のお話が全て終わるとゆっくり口を開いた。
「それは本当の話か?アーリーはずっと僕と一緒にいた。一日だって離れたことなんてない。ほら、今だってあそこで手を振っている。」
そういうと、誰もいない丘下の花壇に向けて手を振った。
「クリス様、私はここにいます。あなたのアーリスは私です!!」
思わず、そう叫んでいた。
必死にすがる私の姿を、不思議そうにクリス様は見て言った。
「確かに君は似ているね。でも、僕のアーリーじゃない。ほら、心配して彼女が呼んでいる。」
そういうと立ち上がり、ガゼボを出ていってしまった。
「殿下!まだ話は済んでおりません!」
追いすがるようにお父様が叫んだが、その言葉に振り返ることは無かった。
私は茫然となり、すぐに反応することもできないほどの衝撃を受けた。
ふと、クリス様が手を振っていた花壇の方を見ると、クリス様が芝生の上の座り込み、誰もいない空間に向かって微笑んでいるのが見えた。その口元の動きが”アーリー”と動いているのが見えた瞬間、何かがブチッと切れた。
「アーリス!」と焦ったように叫ぶお父様の声を最後に、私は意識を手放した。
ーーーーーーーーーーーーー
目覚めたとき、見知らぬ天井が目に入った。
上半身を起こすと、先程イーリスが案内してくれた客間だとわかった。
「目が覚めたか!アーリス!」
「お父様、私っ」
「ガゼボで倒れたんだ。起き上がって大丈夫か?」
「大丈夫です。私・・・倒れてしまったのですね。」
「クリストファー殿下の態度がショックだったのだろう。今はゆっくり休みなさい。」
優しいお父様の声を聞いて、思わずポロッと涙が零れた。
「アーリス!大丈夫か?」
オロオロし自分より取り乱しているお父様を見て、かき乱された心がゆっくりと凪いでくる。
「申し訳ありません、もう大丈夫です。どんなことがあっても受け止めると決めたのに、こんなことで倒れたなんて覚悟が足りなかったと思うと自分が情けなくて、悔しくて涙が出ただけです。」
「アーリス、無理しなくていいのだぞ。今からでも公爵家に戻ることも出来る。」
「いいえ、戻りません。」
フルフルと首を横に振った。
「私はもう、クリス様を諦めたくないのです。今日は情けなくも倒れてしまいましたが、逃げたりしたくありません。」
「そうか・・・。わかった。だが、無理はするなよ。」
その時、イーリスが私の様子を確認しに訪れた。
目の前で倒れた私が心配で堪らないようで、”王宮付きの医師を呼んだ方が良いのではないでしょうか?”など気遣ってくれた。
「心配かけたけれど、もう大丈夫よ。クリス様は今はどうなさっているの?」
「クリストファー殿下は、今は御自身の居室に居られます。」
「そう。お訪ねしたらご迷惑かしら?」
「クリストファー殿下は・・・その。居室に居られる時にはどなたも立ち入ることを許されておりません。」
いつものイーリスらしくなく、遠回しにやんわりと断ってきた。訝しげにイーリスに視線を送ると、目を逸らされる。
「イーリス、それは何故なの?理由を教えて。」
その理由が気になって追及すると、私から逸らした目線を元に戻した。
「・・・クリストファー殿下は、御自身の居室をアーリス様と2人の部屋だと仰って、御自身がいる場合は誰も立ち入ることを許されないのです。何故なら・・・」
そこまで話して、また言い淀んだ。
「何故なら?」
「クリストファー殿下は、あの事件からアーリス様と自分を周囲の者がよってたかって引き離そうとする。とずっと仰っていました。この邸にいらしてからは、私も含め東宮からきた信頼出来る使用人だけがお留守の時に居室の掃除等に立ち入れるだけなのです。」
「えっ・・・でも、お着替えや日常のお世話はどうなさっているの?」
「お着替えは、クリストファー殿下御自身がなされておいでです。王宮とは異なり、行事にお出になる訳では無いですから。お一人でも問題がないのです。」
「そうっ、そうなのね。では、お訪ねしてもお話いただくことは無理そうね。」
はぁと小さく溜息をついた。
「では、食事はどうだ?一緒に過ごせば会話にも繋がるのではないか?」
お父様の提案に、イーリスは頷いた。
「お食事であれば、同席は可能です。ただ、お食事には必ずクリストファー殿下のアーリス様の分も用意されています。予めご承知ください。」
「アーリスの分もだと?」
「クリストファー殿下にとっては、クリストファー殿下のアーリス様が常に一緒なのです。存在されない方の食事など、奇異なことは分かっております。──しかし、それほどクリストファー殿下の心の傷は大きく、アーリス様への愛は重いのです。どうか、ご理解いただければと思います。」
「そうか・・・イーリス、東宮にいらっしゃった時より状態が進んでいないか?ここまでとは聞いていなかったが。」
「はい。この邸に来られてからよりクリストファー殿下のアーリス様に夢中になられた様子でした。恐らく王太子としての責務から解き放たれ、ひと目を気にすることがなくなったことから拍車がかかったのではないかと感じております。」
「そうか。これはすぐには解決できる問題ではないな。アーリス、大丈夫か?本当に耐えられるか?」
「はい!」
「イーリス、そなたにも協力して欲しい。」
「承知致しました。クリストファー殿下のため、アーリス様の為、誠心誠意ご協力させていただきます
──この時は、頑張ればどうにかなると思っていた。その認識が甘かったことに気づいたのは2ヶ月近くがたった頃だった。
3食の食事は必ず同席したが、私は空気と同然だった。いや・・・クリス様のアーリス以外は空気だった。話掛けて返事をくれても、生返事ばかりで本当に考えて相手にしてくれた訳では無い。
2人の思い出を語っても、La Vie en roseを歌っても、クリス様の脳内ではクリス様のアーリスがしたことになってしまうのだった。
時が経つにつれて、クリス様はどんどん人間くささが無くなっていった。儚げさも増し、クリス様を本当に失ってしまうのではないかと、気が狂わんばかりの焦燥感に苦しんだ。
そんな私を支えてくれたのはお義母様だった。お父様もさすがに長くは仕事を放り出して置けず、公爵家に戻った。独りで耐えようと思った矢先にお義母様が”プチバトゥ”に来てくれたのだ。
クリス様のことを決して諦めない!と決意していたが、精神的に何かがゴリゴリと削られて行く、想像以上に辛い状況にカーラの存在はとてもありがたかった。
辛くて泣き出した私の背中を、優しく慰めてくれたその手は、お父様とは違って小さくて柔らかく・・・でもとても温かかった。
できる限り話しかけたり、思い出を語ったりなど考えつくことはやり尽くした。最初の時から変わったのは、時折、束の間の時間だが仄暗い瞳が揺れることがあった。その時は私をアーリスだと認識している気がした。だが、その先に進むことが出来ない。
──もう、どうしたらいいかわからない!
暗闇の中、悶々と光を求めて探っては突き当たりを繰り返し、苦しんでいた私に一条の光を与えてくれたのは一通の手紙だった。
庭には、色とりどりの花々が咲きその花弁が太陽の光に照らされ、一枚の絵画のように美しかった。
少し遠くに小高い丘があり、その上には邸宅と同様に青と白のコントラストで色づいたガゼボがあった。
目を凝らすと、ガゼボの中にこちら側に背を向けた人がいるのが見えた。
(あれはきっとクリス様だわ!)
駆け出したい気持ちを抑えて、イーリスの後ろを歩いて行った。
予想通り、イーリスはガゼボに到着すると背を向けていた人物に声を掛けた。
「クリストファー殿下、お客様をご案内いたしまた。」
「客人、そうか今日だったか。」
そう言いながら振り返ったクリス様に息を飲んだ。
あの時以来、クリス様とお会いすることはなかった。
あの時から、髪は長くなっており腰まで伸びている。
それ以外の顔の造作は変わっていないはずなのに何かが違う。一番違っていたのはその目だった。けぶるような瞳は、仄暗くこの世のものではないものを見ているようだ。それに、まるで今にも消えてしまいそうに儚げな印象を受けた。
クリス様は私を見て、一瞬だけ。そう一瞬だけ驚いたような顔をして目を見開いた。
だが、直ぐに仄暗い瞳に変わってしまった。
「客人とはイソラ公爵だったのか、出迎えられずに済まない。アーリーの絵を書いていて気付かなかった。」
クリス様の描いていた絵を見ると、美しく咲きほこる花々の中に私がいた。ただ、その姿は12.3歳くらいの若い頃の姿だった。
「僕のアーリーは可愛いだろう。」
ニコニコと自慢するように告げ、後は興味がなくなったように絵筆を持ち上げ絵を描き始めた。
お父様と私は顔を見合わせた。
視界に入っているはずなのに、まるで、そこにはいない者のように完全に無視された。
そういうこともあるかもしれないと思ってはいたが、ズキンと胸が痛む。
「クリストファー殿下、お話がございます。」
「話など・・今はアーリーの絵を書いているんだ。後にしてくれないか?」
絵を描く手を止めず
「クリストファー殿下、アーリスのことで重要なお話がございます!お願いですからお聞きください。」
「何だ。」
渋々といった様子で、クリス様は絵筆を置くとお父様にきちんと向き直った。
お父様は、私が王宮に現れてから今まで有った出来事をクリス様へかいつまんで説明した。
「クリストファー殿下、アーリスは死んでいなかったのです。」
クリス様は、話を聞いているのか聞いていないのか判断がつかないほど、無言で微動だにしなかった。
お父様のお話が全て終わるとゆっくり口を開いた。
「それは本当の話か?アーリーはずっと僕と一緒にいた。一日だって離れたことなんてない。ほら、今だってあそこで手を振っている。」
そういうと、誰もいない丘下の花壇に向けて手を振った。
「クリス様、私はここにいます。あなたのアーリスは私です!!」
思わず、そう叫んでいた。
必死にすがる私の姿を、不思議そうにクリス様は見て言った。
「確かに君は似ているね。でも、僕のアーリーじゃない。ほら、心配して彼女が呼んでいる。」
そういうと立ち上がり、ガゼボを出ていってしまった。
「殿下!まだ話は済んでおりません!」
追いすがるようにお父様が叫んだが、その言葉に振り返ることは無かった。
私は茫然となり、すぐに反応することもできないほどの衝撃を受けた。
ふと、クリス様が手を振っていた花壇の方を見ると、クリス様が芝生の上の座り込み、誰もいない空間に向かって微笑んでいるのが見えた。その口元の動きが”アーリー”と動いているのが見えた瞬間、何かがブチッと切れた。
「アーリス!」と焦ったように叫ぶお父様の声を最後に、私は意識を手放した。
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目覚めたとき、見知らぬ天井が目に入った。
上半身を起こすと、先程イーリスが案内してくれた客間だとわかった。
「目が覚めたか!アーリス!」
「お父様、私っ」
「ガゼボで倒れたんだ。起き上がって大丈夫か?」
「大丈夫です。私・・・倒れてしまったのですね。」
「クリストファー殿下の態度がショックだったのだろう。今はゆっくり休みなさい。」
優しいお父様の声を聞いて、思わずポロッと涙が零れた。
「アーリス!大丈夫か?」
オロオロし自分より取り乱しているお父様を見て、かき乱された心がゆっくりと凪いでくる。
「申し訳ありません、もう大丈夫です。どんなことがあっても受け止めると決めたのに、こんなことで倒れたなんて覚悟が足りなかったと思うと自分が情けなくて、悔しくて涙が出ただけです。」
「アーリス、無理しなくていいのだぞ。今からでも公爵家に戻ることも出来る。」
「いいえ、戻りません。」
フルフルと首を横に振った。
「私はもう、クリス様を諦めたくないのです。今日は情けなくも倒れてしまいましたが、逃げたりしたくありません。」
「そうか・・・。わかった。だが、無理はするなよ。」
その時、イーリスが私の様子を確認しに訪れた。
目の前で倒れた私が心配で堪らないようで、”王宮付きの医師を呼んだ方が良いのではないでしょうか?”など気遣ってくれた。
「心配かけたけれど、もう大丈夫よ。クリス様は今はどうなさっているの?」
「クリストファー殿下は、今は御自身の居室に居られます。」
「そう。お訪ねしたらご迷惑かしら?」
「クリストファー殿下は・・・その。居室に居られる時にはどなたも立ち入ることを許されておりません。」
いつものイーリスらしくなく、遠回しにやんわりと断ってきた。訝しげにイーリスに視線を送ると、目を逸らされる。
「イーリス、それは何故なの?理由を教えて。」
その理由が気になって追及すると、私から逸らした目線を元に戻した。
「・・・クリストファー殿下は、御自身の居室をアーリス様と2人の部屋だと仰って、御自身がいる場合は誰も立ち入ることを許されないのです。何故なら・・・」
そこまで話して、また言い淀んだ。
「何故なら?」
「クリストファー殿下は、あの事件からアーリス様と自分を周囲の者がよってたかって引き離そうとする。とずっと仰っていました。この邸にいらしてからは、私も含め東宮からきた信頼出来る使用人だけがお留守の時に居室の掃除等に立ち入れるだけなのです。」
「えっ・・・でも、お着替えや日常のお世話はどうなさっているの?」
「お着替えは、クリストファー殿下御自身がなされておいでです。王宮とは異なり、行事にお出になる訳では無いですから。お一人でも問題がないのです。」
「そうっ、そうなのね。では、お訪ねしてもお話いただくことは無理そうね。」
はぁと小さく溜息をついた。
「では、食事はどうだ?一緒に過ごせば会話にも繋がるのではないか?」
お父様の提案に、イーリスは頷いた。
「お食事であれば、同席は可能です。ただ、お食事には必ずクリストファー殿下のアーリス様の分も用意されています。予めご承知ください。」
「アーリスの分もだと?」
「クリストファー殿下にとっては、クリストファー殿下のアーリス様が常に一緒なのです。存在されない方の食事など、奇異なことは分かっております。──しかし、それほどクリストファー殿下の心の傷は大きく、アーリス様への愛は重いのです。どうか、ご理解いただければと思います。」
「そうか・・・イーリス、東宮にいらっしゃった時より状態が進んでいないか?ここまでとは聞いていなかったが。」
「はい。この邸に来られてからよりクリストファー殿下のアーリス様に夢中になられた様子でした。恐らく王太子としての責務から解き放たれ、ひと目を気にすることがなくなったことから拍車がかかったのではないかと感じております。」
「そうか。これはすぐには解決できる問題ではないな。アーリス、大丈夫か?本当に耐えられるか?」
「はい!」
「イーリス、そなたにも協力して欲しい。」
「承知致しました。クリストファー殿下のため、アーリス様の為、誠心誠意ご協力させていただきます
──この時は、頑張ればどうにかなると思っていた。その認識が甘かったことに気づいたのは2ヶ月近くがたった頃だった。
3食の食事は必ず同席したが、私は空気と同然だった。いや・・・クリス様のアーリス以外は空気だった。話掛けて返事をくれても、生返事ばかりで本当に考えて相手にしてくれた訳では無い。
2人の思い出を語っても、La Vie en roseを歌っても、クリス様の脳内ではクリス様のアーリスがしたことになってしまうのだった。
時が経つにつれて、クリス様はどんどん人間くささが無くなっていった。儚げさも増し、クリス様を本当に失ってしまうのではないかと、気が狂わんばかりの焦燥感に苦しんだ。
そんな私を支えてくれたのはお義母様だった。お父様もさすがに長くは仕事を放り出して置けず、公爵家に戻った。独りで耐えようと思った矢先にお義母様が”プチバトゥ”に来てくれたのだ。
クリス様のことを決して諦めない!と決意していたが、精神的に何かがゴリゴリと削られて行く、想像以上に辛い状況にカーラの存在はとてもありがたかった。
辛くて泣き出した私の背中を、優しく慰めてくれたその手は、お父様とは違って小さくて柔らかく・・・でもとても温かかった。
できる限り話しかけたり、思い出を語ったりなど考えつくことはやり尽くした。最初の時から変わったのは、時折、束の間の時間だが仄暗い瞳が揺れることがあった。その時は私をアーリスだと認識している気がした。だが、その先に進むことが出来ない。
──もう、どうしたらいいかわからない!
暗闇の中、悶々と光を求めて探っては突き当たりを繰り返し、苦しんでいた私に一条の光を与えてくれたのは一通の手紙だった。
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