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「ついでに今回用意した料理も美容系のものだから。そっちの味の感想もよろしく」
そこから三日間ほど僕の嘘の日、もとい美容合宿が始まった。
ひたすら磨きに磨かれて外からも中からも綺麗にされ、どうせだからとなぜかヘアケアまで済まされた。
僕を選んだアルファの大柴さんは、楽しそうに記録を取っていた。
今までテスターとして参加したベータやアルファとの比較データを見せてもらったが、僕にはてんで意味が分からなかった。
ただ僕を連れてきたことで得られることが沢山あったことは大柴さんの顔を見ていればよく分かる。
「やはり磨けば光る素材というのは良い。変化が分かりやすい。コメントシートもよく書けている。以前もテスターをしたことがあるのか?」
「いいえ。番選びをテスター探しに使用する人なんて初めてですよ」
「一応施設側の確認は取ったぞ? オメガを害する行為でなければ問題ないそうだ。それから土産を持たせても問題ないとのことだったから、君が気に入りそうなサンプルを持ってきた」
そう言いながら彼はパチンと指を鳴らした。
外から運び込まれたカートには大量の美容グッズが積まれていた。化粧水や乳液、シャンプーにトリートメントはもちろん、食べ物や飲み物までどっさりと。
どれもサンプルの文字が刻まれている。社内からサンプルというサンプルをかき集めてきたのだろう。
「大柴さん、恋人とかいないでしょう」
「いないな。必要だとも思わない。研究の邪魔だ」
大柴さんは親切ではあるものの、あくまで研究者とテスターという姿勢を崩すことはない。周りに対しては僕に対しての態度よりもやや冷めていて、研究データだけを愛しているように見えた。
根っからの研究者というやつなのだろう。図書館にあった本にも大柴さんに似たキャラクターが登場した。かっちゃんから勧められた本だ。あのキャラはその後、親友に付き合わされた番選びで運命の番と出会い、人生が変わることとなる。
だが大柴さんは多分もうあの場に足を運ぶことはないのだろう。やってきたとしても性的な目で見るようなことはない。
僕のオメガとしての勘がそう訴えている。……まぁどちらにせよ僕には関係のない話ではあるのだが。
そこから三日間ほど僕の嘘の日、もとい美容合宿が始まった。
ひたすら磨きに磨かれて外からも中からも綺麗にされ、どうせだからとなぜかヘアケアまで済まされた。
僕を選んだアルファの大柴さんは、楽しそうに記録を取っていた。
今までテスターとして参加したベータやアルファとの比較データを見せてもらったが、僕にはてんで意味が分からなかった。
ただ僕を連れてきたことで得られることが沢山あったことは大柴さんの顔を見ていればよく分かる。
「やはり磨けば光る素材というのは良い。変化が分かりやすい。コメントシートもよく書けている。以前もテスターをしたことがあるのか?」
「いいえ。番選びをテスター探しに使用する人なんて初めてですよ」
「一応施設側の確認は取ったぞ? オメガを害する行為でなければ問題ないそうだ。それから土産を持たせても問題ないとのことだったから、君が気に入りそうなサンプルを持ってきた」
そう言いながら彼はパチンと指を鳴らした。
外から運び込まれたカートには大量の美容グッズが積まれていた。化粧水や乳液、シャンプーにトリートメントはもちろん、食べ物や飲み物までどっさりと。
どれもサンプルの文字が刻まれている。社内からサンプルというサンプルをかき集めてきたのだろう。
「大柴さん、恋人とかいないでしょう」
「いないな。必要だとも思わない。研究の邪魔だ」
大柴さんは親切ではあるものの、あくまで研究者とテスターという姿勢を崩すことはない。周りに対しては僕に対しての態度よりもやや冷めていて、研究データだけを愛しているように見えた。
根っからの研究者というやつなのだろう。図書館にあった本にも大柴さんに似たキャラクターが登場した。かっちゃんから勧められた本だ。あのキャラはその後、親友に付き合わされた番選びで運命の番と出会い、人生が変わることとなる。
だが大柴さんは多分もうあの場に足を運ぶことはないのだろう。やってきたとしても性的な目で見るようなことはない。
僕のオメガとしての勘がそう訴えている。……まぁどちらにせよ僕には関係のない話ではあるのだが。
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