53 / 53
番外編
小話。さん。
しおりを挟む
—-<なんとなく気付いてた。>—-
「リウはなんでメリルさんをそんなに好きなの?」
「どうしたんですか?急に。」
「いや、ふと思っちゃって。」
「そうですか。まぁ、全部好きなんですが…まず、初めてあった時に、」
「うん。」
「天使が現れたと思いました。」
「…うん。」
「そして、近くに行くと良い匂いがしました。」
「………うん?」
「微笑みが輝いていました。」
「うん。」
「冷たい視線にドキリとしました。」
「………。」
「あの、天から下僕を見下ろすようなメリル様の視線…!私、あんなに胸が高鳴ったのは初めてでした……!きっとあれは、神が授けたものなのでしょう!」
「…変態な発想しかない。」
—-<お構いなく…>—-
「あれ、リウはお出かけ?」
「 …セシル。うん、ゼノやパドマ達と街に行ったよ。」
「そう、残念。新しい魔石を持ってきたんだけどね。」
「それなら僕から渡しておくよ。」
「…いや、また今度にする。」
「いや、セシルも忙しいでしょ。」
「メリルも忙しいだろう?」
「僕はいつでも会えるし、どうせリウもここに帰ってくるから。」
「……。」
「……。」
—-<未来の話>—-
「……はぁ、分かった、じゃあお願いするよ。」
「最初からそうしたら良かったのに。」
「はいはい、すみませんね、メリル様。」
「…なんかむかつくね。」
「そうか?…というかさ、メリル。」
「なに?」
「リウがそのうち嫁に行ったりしたらどうするの?」
「…は?何突然。」
「だから、将来的にさ、リウもどっかに嫁ぐだろう?…多分。」
「…は?」
「うん、だから、リウも嫁に…」
「は?」
「……うん。ごめん、その真顔やめてくれる?」
「……。」
「…ちょっとその手にある魔術は洒落にならないからな。」
—-<それって…>—-
「……まぁ、メリルはリウを嫁に…ってわけじゃないんだろう?」
「そうだね、そう言う感情はないかな。…今のところ。」
「…え?」
「だって、わからないでしょう?未来のことなんて。」
「…そうだな。」
「それに、僕より強い人じゃないと僕は認めないから。」
「……ん?」
「だから、僕より強い人ならリウを嫁に…」
「ちょっとまて、メリル。」
「…何?」
「それって、…リウは嫁に…いけなくないか?」
—-<なんていうか…>—-
「ただいまもどりましたー!」
「あれ、思っていたより早かったね、リウ。」
「なんかお昼から会議があるらしくて…。あ、セシル王子もこんにちは。」
「こんにちは、リウ。新しい魔石をメリルに渡しているから後で確認して。」
「わっ!ありがとうございます!」
「いえいえ。…じゃあ俺もそろそろ戻るよ。じゃあね、メリル、リウ。」
「はいっ、本当にありがとうございました!」
「いや、良いんだよ。なんていうか…君も大変だろうし…また今度お詫びさせて。」
ガチャ、バタン
「…ん?セシル王子、どうしたんだろう?」
「さぁ?セシルも疲れているんじゃない?」
「なるほど!そうかもですね!」
「リウはなんでメリルさんをそんなに好きなの?」
「どうしたんですか?急に。」
「いや、ふと思っちゃって。」
「そうですか。まぁ、全部好きなんですが…まず、初めてあった時に、」
「うん。」
「天使が現れたと思いました。」
「…うん。」
「そして、近くに行くと良い匂いがしました。」
「………うん?」
「微笑みが輝いていました。」
「うん。」
「冷たい視線にドキリとしました。」
「………。」
「あの、天から下僕を見下ろすようなメリル様の視線…!私、あんなに胸が高鳴ったのは初めてでした……!きっとあれは、神が授けたものなのでしょう!」
「…変態な発想しかない。」
—-<お構いなく…>—-
「あれ、リウはお出かけ?」
「 …セシル。うん、ゼノやパドマ達と街に行ったよ。」
「そう、残念。新しい魔石を持ってきたんだけどね。」
「それなら僕から渡しておくよ。」
「…いや、また今度にする。」
「いや、セシルも忙しいでしょ。」
「メリルも忙しいだろう?」
「僕はいつでも会えるし、どうせリウもここに帰ってくるから。」
「……。」
「……。」
—-<未来の話>—-
「……はぁ、分かった、じゃあお願いするよ。」
「最初からそうしたら良かったのに。」
「はいはい、すみませんね、メリル様。」
「…なんかむかつくね。」
「そうか?…というかさ、メリル。」
「なに?」
「リウがそのうち嫁に行ったりしたらどうするの?」
「…は?何突然。」
「だから、将来的にさ、リウもどっかに嫁ぐだろう?…多分。」
「…は?」
「うん、だから、リウも嫁に…」
「は?」
「……うん。ごめん、その真顔やめてくれる?」
「……。」
「…ちょっとその手にある魔術は洒落にならないからな。」
—-<それって…>—-
「……まぁ、メリルはリウを嫁に…ってわけじゃないんだろう?」
「そうだね、そう言う感情はないかな。…今のところ。」
「…え?」
「だって、わからないでしょう?未来のことなんて。」
「…そうだな。」
「それに、僕より強い人じゃないと僕は認めないから。」
「……ん?」
「だから、僕より強い人ならリウを嫁に…」
「ちょっとまて、メリル。」
「…何?」
「それって、…リウは嫁に…いけなくないか?」
—-<なんていうか…>—-
「ただいまもどりましたー!」
「あれ、思っていたより早かったね、リウ。」
「なんかお昼から会議があるらしくて…。あ、セシル王子もこんにちは。」
「こんにちは、リウ。新しい魔石をメリルに渡しているから後で確認して。」
「わっ!ありがとうございます!」
「いえいえ。…じゃあ俺もそろそろ戻るよ。じゃあね、メリル、リウ。」
「はいっ、本当にありがとうございました!」
「いや、良いんだよ。なんていうか…君も大変だろうし…また今度お詫びさせて。」
ガチャ、バタン
「…ん?セシル王子、どうしたんだろう?」
「さぁ?セシルも疲れているんじゃない?」
「なるほど!そうかもですね!」
34
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(65件)
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女になり損なった刺繍令嬢は逃亡先で幸福を知る。
みやこ嬢
恋愛
「ルーナ嬢、神聖なる聖女選定の場で不正を働くとは何事だ!」
魔法国アルケイミアでは魔力の多い貴族令嬢の中から聖女を選出し、王子の妃とするという古くからの習わしがある。
ところが、最終試験まで残ったクレモント侯爵家令嬢ルーナは不正を疑われて聖女候補から外されてしまう。聖女になり損なった失意のルーナは義兄から襲われたり高齢宰相の後妻に差し出されそうになるが、身を守るために侍女ティカと共に逃げ出した。
あてのない旅に出たルーナは、身を寄せた隣国シュベルトの街で運命的な出会いをする。
【2024年3月16日完結、全58話】
【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャらら森山
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
【完結】追放された元聖女は、冒険者として自由に生活します!
夏芽みかん
ファンタジー
生まれながらに強大な魔力を持ち、聖女として大神殿に閉じ込められてきたレイラ。
けれど王太子に「身元不明だから」と婚約を破棄され、あっさり国外追放されてしまう。
「……え、もうお肉食べていいの? 白じゃない服着てもいいの?」
追放の道中出会った剣士ステファンと狼男ライガに拾われ、冒険者デビュー。おいしいものを食べたり、可愛い服を着たり、冒険者として仕事をしたりと、外での自由な生活を楽しむ。
一方、魔物が出るようになった王国では大司教がレイラの回収を画策。レイラの出自をめぐる真実がだんだんと明らかになる。
※表紙イラストはレイラを月塚彩様に描いてもらいました。
【2025.09.02 全体的にリライトしたものを、再度公開いたします。】
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ある読者は新たな更新を機に久々になんとなく、改めて読み直した。
そして、読み終わってラストの表現にまたもやモヤッとし、その時ある読者はふと思った。
“あ、これ、よくよく考えたらカテゴリーはファンタジーやん……恋愛じゃなかった………”
…と。
その読者とは---------
はい、私です。読んでて恋愛じゃないのが個人的にぐぬぅってなってました。もはや半ば恋愛だと思うのですが。主にゼノに対してのリウ。え、メリル様?完全に崇拝対象ですね。リウからしてみれば。
優しい世界良きでした(*´ω`*)
というか立派に国王を支える弟くんとこずえちゃんを個人的に見てみたいな〜と思いました( *¯ ꒳ ¯*)くっつくのかな。
Reikaさん
こんにちは!お読みいただきありがとうございますm(_ _)m!!
頂いた感想に笑ってしまいました…。すみません 笑
最後ですね、私もいまだに考えます 笑
いつかはリウの恋愛模様も書きたいなとは思っているのですが…なかなか話が纏まらず…。
メリル様はね、メリル様なので!!
第二王子もこずえちゃんも出したいですね〜
リウと第二王子のやり取りを書くのも好きなので、また色々なお話をお待ちいただけたら嬉しいです!がんばります!
くっつくかは…私にも分かりません( ´・ω・`)泣
読み始めてサクッと一気読みしてしまいました。
とっても面白くで楽しく読めました。
その後のリウ達のお話も面白かったです!
出来ればもっと読みたいなぁと思いました。
大好きなお話になったのでまた何度も読み返そうと思います。
プックルさん
はじめまして!コメント頂きありがとうございます!
大好きと言って頂けて、すごくすごく嬉しいですっ(〃ω〃)
番外編でまたお話しを書きたいなと思っています。
その時にまた楽しくお読み頂けたら嬉しいです!
少女ハイジさん
コメント、ありがとうございます。
説明が悪かったですかね…?
ただじっとして魔物がいる森にいても危ないので、どこか村とか町とかあれば…的な感じの意味だったんですが…^^;
次からは詳しく説明いれますね。