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第02章 旅立ちと出会い
09 孤児院の改築
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「ここが孤児院なの?」
俺の隣でポリーが不思議そうにかつ、遠慮気味にそうつぶやいた。
言いたいことは分かる、なにせこの孤児院は一見すると普通の家にしか見えないからだ。
というか、子供がたくさんいるとは思えないほどに狭いしな。
んで、なぜポリーが俺の隣にいるのかというと、その理由は簡単で、村から帰ってくる際についてきたからだ。
俺はこの孤児院の支援の1つとして、子供たちに野菜を作りをさせようと考えている。
その野菜の作り方を指導してくれる人がいないかということを、故郷であるゾーリン村に頼みに行った。
そうしたら、ロッドとサリームという隠居生活を送っていた老夫婦が来てくれることとなった。
そうときまったところで、孤児院に戻り、院長たちにこのことを話すとともに、2人を紹介しようとなったわけだ。
また、畑を作るにしても、なんにしても人手がいるだろうと村人たちの提案で村の男衆が一緒についてきた。
余談だが、実は俺が連れてきた男衆の中には、あの夜の襲撃者がいる。
彼らは、元からよく考えもせず、俺を襲撃したわけだが、その行為はそれぞれの親や妻たちからの説教と罰が与えられていた。
まぁ、多くが飯抜きとか酒絶ちだったらしいが、んで、問題はその連中は俺が片腕を奪っているわけだけど、そんな連中が役に立つのかという話になる。
しかし、それは問題ない、実は、村を出るとき俺はこっそり村長に回復薬を渡していた。
それは、結構行為のもので部位欠損なんかもあっさり直してくれるってものだ。
もちろん、俺がメティスルの力で作ったものだ。
これを渡して、使うかどうかは村長とその妻たちに託したというわけだ。
見たところ、腕が生えているし出会ったとき思いっきり感謝されたから、全員使わせてもらえたようだな。
とまぁ、そんなわけで、行くときは1人だったが、帰ってきたときは大所帯となっていた。
んで、問題のポリーはというと、村長の代わりといってついてきた。
「確かに、ちいせぇな。ここの領主は何を考えてんだ」
「きっと、何も考えてないんじゃないか」
「だろうな」
男衆も孤児院の狭さにそう話し合っている。
「えっと、スニル君?」
その時庭が騒がしくなったから、孤児院の中からソニアと院長が出てきて、俺を見つけたようで俺から事情を聴きたがっているらしい。
「ああ、えっと、院長、ソニア、紹介するよ。この2人がロッド爺さんとサリームばあさん、野菜つくりを教えてくれる」
「ロッドだ。見ての通り隠居の身だが、長年農家をやってきたから、野菜つくりの指導は任せてくれ。こっちは妻のサリームだ」
「初めまして、スニル君から話は聞いています。野菜つくりもですけど、子供たちのことも、協力させてください。私たち、子供は大好きですから」
「まぁまぁ、ありがとうございます。わたしは、この孤児院で院長を務めさせていただいております。フィリルと申します」
こうして、簡単ではあるがロッドとサリーム、院長の紹介が終わったので、今度は男たちだな。
「こっちは、これからいろいろやると思うから、人手としてやってきた村の男衆」
「まぁ、そうですか、ありがとうございます」
院長が男衆にたいして丁寧に頭を下げ、それを受けた男衆はちょっと照れていた。
「んで、こっちはポリー、なぜかついてきたゾーリン村の村長の孫で、俺と同じ年なんだ」
「ちょっと! 変な言い方しないでよ。私はおじいちゃんの代理なんだからね」
「ああ、わかった、わかった」
「もうっ!」
「ふふふっ、ポリーちゃんね。よろしくね」
「えっ、は、はい」
こうして、一通り村から連れてきた連中を紹介したところで、孤児院の中から泣き声が聞こえてきた。
「あらあら、起きたみたいね」
その声にすぐに反応したのはやはり院長だった。
長年、孤児院の院長として、多くの子供たちを育ててきたからこその反応のよさだろう。
「すごいわね」
「ああ、あそこまでやつれているっていうのに、あの動き、見習わないとな」
「そうね」
ロッドとサリームは村の子供たちの面倒を見たことはあっても、自分の子供を育てた経験はないため、院長の反応の良さに感心していた。
「しらないおじちゃんがいる」
「だ、だれだ、おまえら!」
子供らが庭に出てきて、そこにいた多くの大人たちに驚いているようだ。
「俺の村の人たちだよ」
子供たちに安心させるためにそう言った。
「スニルのむら?」
「俺が、村から出てきたのは昨日話したろ」
「うん、きいたー」
「ふふっ」
俺と子供たちの会話を聞いていたポリーがわらった。
「おねえちゃん、だれ?」
「あそぼ」
「うん、いいわよ。私はねポリーっていうのよ」
「ぽりおねーちゃ」
それから、ポリーを中心に子供たちが集まってきて、遊びはじめそれを見ていた男衆も混じり始め、数十分が経った。
「ただいま。あっ、スニルも戻っていたんだ」
「おう、帰ったぜ。なんかずいぶんと増えたな」
そこに土地を買いに行っていたシュンナとダンクス、ワイエノがウィルクとルモアを引き連れて帰ってきた。
「おいおい、ほんとにここが孤児院なのかよ」
「ちょっと、ウィルク!」
ウィルクは少し声を大きくしながらそう言ったので、ルモアが慌てて止めに入った。
「そっちはずいぶんと早かったな」
「ああ、どうもこの辺りは誰も買い手がないからって、俺たちが買いたいって言ったら、すぐに売ってくれたんだよ。それも結構安かったぜ」
「とんとん拍子に話が進んだのよね。あと、建物を壊そうが、畑を作ろうが、何してもいいって、はいこれ」
ダンクスによると、不動産屋もこのあたりの土地は誰も買い手がない不良物件みたいなもので、早く手放したかったため、二つ返事で売ってくれたらしい。
それから、この辺りは領主も気にもしない場所だから、何をしようと自由にしていいそうだ。
そんなわけで、俺はシュンナから今回買った土地などの権利書と契約書を受け取り、一応確認してみる。
そこには、間違いなく名義はダンクスとなっており、ほかにも不審な点は見られないな。
「うん、大丈夫みたいだな。じゃぁ、しまっとくか」
俺はそう言ってから”収納”にそれら書類をしまい込んだ。
「それで、さっそくはじめんのか?」
ダンクスが腕をワキワキとさせながら聞いてきた。
「ああ、そうだな。ちょうど、村から男衆も来てくれたことだし、買った土地分の建物をぶっ壊すか」
「おう、任せろ」
「ねぇ、す、スニル」
ここで、ポリーが恐る恐るといった感じに俺の裾を引っ張った。
「なんだ?」
「あっ、もしかして、あなた、ポリーちゃん!」
俺がポリーに要件を訪ねようとしたところで、シュンナが目ざとくポリーに近づいた。
「えっ、え、ええっと、は、はい、そうですけど、えっと、シュンナさんですよね?」
「そうよ。スニルから話は聞いているわ。うんうん、聞いていた通りかわいいわ」
「えっ、いや、そんな、シュンナさんこそ、話には聞いていたけど、すごく、きれいです」
「ありがと」
シュンナを見たポリーが顔を赤らめつつそういった。
まぁ、シュンナが登場した時、ポリーは固まっていたぐらいだからな。
この男女を問わず、惑わす美貌って、ほんとシュンナはすげぇわ。
俺は改めてシュンナを見直していた。
「え、えっと、そっちは、ダンクス、さん? だよね」
ポリーはダンクスを見て、いやちょっと目をそらしているな。
まぁ、事前にダンクスの顔が強面であることは話してあったからな。悲鳴は上げなかったけど、やはり怖いらしい。
そのため、本人ではなく、俺に確認してきた。
「おう、よろしくな」
そんなポリー相手でも、ダンクスはそう言って返事した。
「ちょっとダンクス、ポリーちゃんを怖がらせないでよ」
「なんもしてねぇよ!」
「はははは」
ダンクスとシュンナのやり取りを見ていた俺は笑っていた。
「スニル、よかったね」
「ん?」
突然ポリーがほほえみながらそう言ってきた。
「シュンナさんとダンクスさん、すごくいいひとみたいだし、それに楽しそう」
「ああ、確かに、楽しいな。俺もまさか、出会ってからまだ3日しかたってないのに、ここまでなじめるとは思わなかったよ」
「3日か、そう考えると、すごいね。まぁ、私たちも、ちゃんとであったのって、10日ちょっとしかたってないんだよね」
「ああ、確かにそうだな。赤ん坊のころなんて覚えてないしな」
「うん」
前世の俺からはこんなこと考えられない、人見知りが激しい俺が、出会って間もない者たちとここまで、楽しく話せるなんて思ってもみなかったよ。
一瞬人見知りが治ったのかと勘違いしそうな出来事だよな。
実際には、この連中以外だと、相変わらず発動してるんだけどな。
おっと、こんなことしている場合じゃなかったな。
「ダンクス、それとみんな、そろそろ始めようとおもうんだけど」
「お、おう、そうだったな。それでスニル、何をぶっ壊すんだ」
俺が声を出すと、ダンクスが反応した。
「ああ、えっと、買ってきたのって孤児院の周り、5軒分だろ」
「そうよ、孤児院の左右隣と、後ろ3軒」
今回俺がシュンナとダンクスに頼んで購入した土地は、孤児院の周り5軒と結構広い。
「そ、そんなに買ったの。よく、お金あったね」
5軒分も買ったと聞いてポリーが驚愕していた。
「それぐらいないと、狭いだろ、孤児院と畑と、あとは運動場みたいなものもいるしな」
俺たちはこの孤児院に畑を作るだけじゃなく、子供たちが快適に過ごせるような空間にするための改築をするつもりだ。
この提案は、事前に院長にも話してあるし、村でも話しているのでポリーも知っているが、実際に俺たちが買ってきた土地の大きさに驚いているようだ。
まぁ、俺もこんな広い土地を買ったのは初めてだよ。
といっても、使った金は基本奴隷商からパクったものだから、俺としては全く懐が痛まないけどな。
それでも、今回のことで、かなりの金が減っただろうな。
「大体半分ぐらいはなくなったわよ」
奴隷商というのはかなり儲かるみたいで、大金を使ってもまだ残っているんだよな。
「まだあるんだ。一体、どれだけ持ってるのよ」
ポリーはあまりのことに呆れていた。
「っで、スニル、じゃぁ、とりあえずこの建物以外のものは壊してもいいのか」
村の男衆の1人が俺に聞いてきた。
「ああ、頼む」
「任せろ、よし、そんじゃいくぜ」
「おう」
男衆は気合十分、ハンマーを手に持ち隣家との壁に振り下ろす。
大きな音を出して崩れる壁、聞いていた子供たちは耳をふさいでいた。それほどの大きな音だった。
「俺も負けてられねぇな。スニル、ハンマーをくれ」
「ああ、わかった」
ダンクスも別に対抗心を燃やしているわけではないが、俺に道具となるハンマーをよこせと言ってきたので、俺は”収納”から鋼のインゴットを大量に取り出した。
ちなみに、この鋼はこの街の鍛冶屋でもらったくずを”素材化”の魔法でインゴットに変えたものだ。
「”錬成”」
その鋼に向かい手を向け、魔法を行使。
すると、鋼のインゴットが見る見るうちに巨大なハンマーへと姿を変えた。
ハンマーのイメージは、昔漫画で読んだ、主人公に対してヒロインが振り下ろしていたものだ。
俺にとって巨大なハンマーのイメージがあれだからな。ちなみに、ハンマーの横には、”100t”と書かれているのは遊び心で、実際に100tあるわけじゃない。
「おおっ、すげぇ」
「ていうか、でかくないか」
「こんなもの振り回せるのか」
作業をしていた男衆も手を止めて、俺が作った巨大ハンマーに驚愕している。
「これでどうだ、ダンクス」
「おう、ちょっと待てよ。いよっと、おしっ、ちょうどいいぜ」
巨大な鋼のハンマーをいともたやすくダンクスは持ち上げた。
ほんと、とんでもない奴だ。
この世界の人間は、地球の人間よりも身体能力が高い、それは魔物というものがいる世界だから、当然といえば当然なんだろう。あとは身体強化という魔法もあるので、俺の常識的に持てるわけないと思えるものでもこうして軽々と持ち上げてしまうってわけだ。
まぁ、それでも、俺が作ったハンマーを軽々持つ、ダンクスはやはりおかしいんだけどな。
「す、すげぇ」
「す、すごすぎだろ」
「あ、ありえねぇ」
男衆も大半が絶句していた。
「さてと、そんじゃ、いくぜ」
ドッゴーン、という大きな音と地響きをとどろかせて、隣の建物が壊れた。
こうして、ダンクスと村の男衆が競うように壊していったこともあり、あっという間に建物は瓦礫となり、そのがれきはダンクスの手により、マジックバックに、つまりは俺の”収納”に収められたことで更地となった。
「まさに、あっという間だったな」
「う、うん、建物を壊すのって、こんなに早いもの」
「いや、普通は、もっと遅いだろ」
「まぁ、ダンクスが張り切ったからね」
「みたいだな」
ダンクスが張り切ったのは、やはり孤児院出身だからだろう、早く子供たちに快適に過ごしてもらいたい、特に院長に安心してほしいという思いもあるんだろうな。
「スニル、おわったぜ。今度はどうする」
「そうだな。休憩でもしててくれ、今度は俺の番だからな」
「おう、そうか、わかったぜ」
そう言ってダンクスは俺が作ったハンマーをドシンと地面におろすと、その場に座り込んだ。
「さてと、じゃぁやるかな」
俺はそうつぶやいてから、更地となった場所を歩いて、残された壁の前までやってきた。
この壁は、俺が今回買っていない土地との境界の壁、貧民街にある民家の壁だけあって、簡素なつくりだ。
壊す時もそうだったが、ちょっとしたことで壊れそうだし、崩れてきそうだ。
子供が近づいて崩れたりしたら、目も当てられない。
ということで、この壁の内側ぎりぎりのところに新たに壁を作ろうと思う。
なぜ、内側にかというと、今ある壁は隣家の壁だから、それを勝手に作り変えるのは気が引けたからだ。
といっても、隣家に人なんて住んでないけどな。
「ねぇ、スニル、壁ってどうやって作るの?」
相変わらず俺の隣にいるポリーがそう尋ねてきた。
「魔法でな。”ストーンウォール”」
俺はポリーに答えつつ魔法を発動した。
”ストーンウォール”という魔法は、大地魔法の一種で単純に石の壁を作りだす魔法で、普通は防御に使うものだ。
といっても、このウォール系の魔法は、術者にもよるが総じて弱く一発攻撃を受ければ崩れ去ってしまう。
そのため、防御としては最下級のものとなる。
そんなものを使って大丈夫かというと、もちろん大丈夫だ。
俺が、そんな簡単に壊れるような壁を作るはずがない。
この”ストーンウォール”によって作られた壁は地下は大体5m、地上2mというもので、内部にはちゃんと金属で骨組み(鋼のインゴットを用いた)を築いている。
ようは、鉄筋コンクリートの要領だ。尤も、鉄筋コンクリートよりかなり強固な壁となっているけどな。
それにより、おそらくだが、そこら辺の奴の攻撃は跳ね返す。
「わわっ、壁ができた!」
俺が魔法を唱えた瞬間に、突如10m単位で壁ができたことに、ポリーは驚愕している。
「これを続けていけばいいんだよ」
俺はそういうと、さっさと済まそうと続いて魔法を行使、最初の数回は魔法名を唱えていたが、そのあとは特に唱えることもなく壁ができていった。
こうして、孤児院の新たな壁が出来上がったのだった。
「すごいね」
「まぁな。俺もそう思う」
改めて、自分の規格外の魔法に俺自身が驚いたよ。
「スニル、お疲れ様、それにしても、あっという間だったわね」
「ほんとにな。ウォール系って弱くて建築には使えないって、常識があったんだがな」
シュンナとダンクスも半ば呆れるようにそういってきたが、ほかの連中、つまり村の男衆やワイエノ家族などはもはや絶句しているようだ。
子供たちは、興奮しているけどな。
「さてと、この後はどうする?」
「そうだな、どうせならできるところまでやっときたいし、あとは俺たちに任せろ」
そう言って、ダンクスは男衆のもとに向かい何やら話を始めた。
といっても、時間もそこまでないし、先ほどの解体でそれなりに男衆も疲れている。
だから、やれたのは縄張りと基礎だけだった。
そうして、その日の夜はゾーリン村の女性陣を迎え宴会となった。
子供たちは本当に腹いっぱい食べたようで、ぐっすりと眠り、その姿を見た院長が涙を流したのは言うまでもないだろう。
ちなみに、俺が女性陣を迎えに行ったわけだが、それは村に行ったときに女性陣からせがまれてやったことだというのは言うまでもないだろう。
俺の隣でポリーが不思議そうにかつ、遠慮気味にそうつぶやいた。
言いたいことは分かる、なにせこの孤児院は一見すると普通の家にしか見えないからだ。
というか、子供がたくさんいるとは思えないほどに狭いしな。
んで、なぜポリーが俺の隣にいるのかというと、その理由は簡単で、村から帰ってくる際についてきたからだ。
俺はこの孤児院の支援の1つとして、子供たちに野菜を作りをさせようと考えている。
その野菜の作り方を指導してくれる人がいないかということを、故郷であるゾーリン村に頼みに行った。
そうしたら、ロッドとサリームという隠居生活を送っていた老夫婦が来てくれることとなった。
そうときまったところで、孤児院に戻り、院長たちにこのことを話すとともに、2人を紹介しようとなったわけだ。
また、畑を作るにしても、なんにしても人手がいるだろうと村人たちの提案で村の男衆が一緒についてきた。
余談だが、実は俺が連れてきた男衆の中には、あの夜の襲撃者がいる。
彼らは、元からよく考えもせず、俺を襲撃したわけだが、その行為はそれぞれの親や妻たちからの説教と罰が与えられていた。
まぁ、多くが飯抜きとか酒絶ちだったらしいが、んで、問題はその連中は俺が片腕を奪っているわけだけど、そんな連中が役に立つのかという話になる。
しかし、それは問題ない、実は、村を出るとき俺はこっそり村長に回復薬を渡していた。
それは、結構行為のもので部位欠損なんかもあっさり直してくれるってものだ。
もちろん、俺がメティスルの力で作ったものだ。
これを渡して、使うかどうかは村長とその妻たちに託したというわけだ。
見たところ、腕が生えているし出会ったとき思いっきり感謝されたから、全員使わせてもらえたようだな。
とまぁ、そんなわけで、行くときは1人だったが、帰ってきたときは大所帯となっていた。
んで、問題のポリーはというと、村長の代わりといってついてきた。
「確かに、ちいせぇな。ここの領主は何を考えてんだ」
「きっと、何も考えてないんじゃないか」
「だろうな」
男衆も孤児院の狭さにそう話し合っている。
「えっと、スニル君?」
その時庭が騒がしくなったから、孤児院の中からソニアと院長が出てきて、俺を見つけたようで俺から事情を聴きたがっているらしい。
「ああ、えっと、院長、ソニア、紹介するよ。この2人がロッド爺さんとサリームばあさん、野菜つくりを教えてくれる」
「ロッドだ。見ての通り隠居の身だが、長年農家をやってきたから、野菜つくりの指導は任せてくれ。こっちは妻のサリームだ」
「初めまして、スニル君から話は聞いています。野菜つくりもですけど、子供たちのことも、協力させてください。私たち、子供は大好きですから」
「まぁまぁ、ありがとうございます。わたしは、この孤児院で院長を務めさせていただいております。フィリルと申します」
こうして、簡単ではあるがロッドとサリーム、院長の紹介が終わったので、今度は男たちだな。
「こっちは、これからいろいろやると思うから、人手としてやってきた村の男衆」
「まぁ、そうですか、ありがとうございます」
院長が男衆にたいして丁寧に頭を下げ、それを受けた男衆はちょっと照れていた。
「んで、こっちはポリー、なぜかついてきたゾーリン村の村長の孫で、俺と同じ年なんだ」
「ちょっと! 変な言い方しないでよ。私はおじいちゃんの代理なんだからね」
「ああ、わかった、わかった」
「もうっ!」
「ふふふっ、ポリーちゃんね。よろしくね」
「えっ、は、はい」
こうして、一通り村から連れてきた連中を紹介したところで、孤児院の中から泣き声が聞こえてきた。
「あらあら、起きたみたいね」
その声にすぐに反応したのはやはり院長だった。
長年、孤児院の院長として、多くの子供たちを育ててきたからこその反応のよさだろう。
「すごいわね」
「ああ、あそこまでやつれているっていうのに、あの動き、見習わないとな」
「そうね」
ロッドとサリームは村の子供たちの面倒を見たことはあっても、自分の子供を育てた経験はないため、院長の反応の良さに感心していた。
「しらないおじちゃんがいる」
「だ、だれだ、おまえら!」
子供らが庭に出てきて、そこにいた多くの大人たちに驚いているようだ。
「俺の村の人たちだよ」
子供たちに安心させるためにそう言った。
「スニルのむら?」
「俺が、村から出てきたのは昨日話したろ」
「うん、きいたー」
「ふふっ」
俺と子供たちの会話を聞いていたポリーがわらった。
「おねえちゃん、だれ?」
「あそぼ」
「うん、いいわよ。私はねポリーっていうのよ」
「ぽりおねーちゃ」
それから、ポリーを中心に子供たちが集まってきて、遊びはじめそれを見ていた男衆も混じり始め、数十分が経った。
「ただいま。あっ、スニルも戻っていたんだ」
「おう、帰ったぜ。なんかずいぶんと増えたな」
そこに土地を買いに行っていたシュンナとダンクス、ワイエノがウィルクとルモアを引き連れて帰ってきた。
「おいおい、ほんとにここが孤児院なのかよ」
「ちょっと、ウィルク!」
ウィルクは少し声を大きくしながらそう言ったので、ルモアが慌てて止めに入った。
「そっちはずいぶんと早かったな」
「ああ、どうもこの辺りは誰も買い手がないからって、俺たちが買いたいって言ったら、すぐに売ってくれたんだよ。それも結構安かったぜ」
「とんとん拍子に話が進んだのよね。あと、建物を壊そうが、畑を作ろうが、何してもいいって、はいこれ」
ダンクスによると、不動産屋もこのあたりの土地は誰も買い手がない不良物件みたいなもので、早く手放したかったため、二つ返事で売ってくれたらしい。
それから、この辺りは領主も気にもしない場所だから、何をしようと自由にしていいそうだ。
そんなわけで、俺はシュンナから今回買った土地などの権利書と契約書を受け取り、一応確認してみる。
そこには、間違いなく名義はダンクスとなっており、ほかにも不審な点は見られないな。
「うん、大丈夫みたいだな。じゃぁ、しまっとくか」
俺はそう言ってから”収納”にそれら書類をしまい込んだ。
「それで、さっそくはじめんのか?」
ダンクスが腕をワキワキとさせながら聞いてきた。
「ああ、そうだな。ちょうど、村から男衆も来てくれたことだし、買った土地分の建物をぶっ壊すか」
「おう、任せろ」
「ねぇ、す、スニル」
ここで、ポリーが恐る恐るといった感じに俺の裾を引っ張った。
「なんだ?」
「あっ、もしかして、あなた、ポリーちゃん!」
俺がポリーに要件を訪ねようとしたところで、シュンナが目ざとくポリーに近づいた。
「えっ、え、ええっと、は、はい、そうですけど、えっと、シュンナさんですよね?」
「そうよ。スニルから話は聞いているわ。うんうん、聞いていた通りかわいいわ」
「えっ、いや、そんな、シュンナさんこそ、話には聞いていたけど、すごく、きれいです」
「ありがと」
シュンナを見たポリーが顔を赤らめつつそういった。
まぁ、シュンナが登場した時、ポリーは固まっていたぐらいだからな。
この男女を問わず、惑わす美貌って、ほんとシュンナはすげぇわ。
俺は改めてシュンナを見直していた。
「え、えっと、そっちは、ダンクス、さん? だよね」
ポリーはダンクスを見て、いやちょっと目をそらしているな。
まぁ、事前にダンクスの顔が強面であることは話してあったからな。悲鳴は上げなかったけど、やはり怖いらしい。
そのため、本人ではなく、俺に確認してきた。
「おう、よろしくな」
そんなポリー相手でも、ダンクスはそう言って返事した。
「ちょっとダンクス、ポリーちゃんを怖がらせないでよ」
「なんもしてねぇよ!」
「はははは」
ダンクスとシュンナのやり取りを見ていた俺は笑っていた。
「スニル、よかったね」
「ん?」
突然ポリーがほほえみながらそう言ってきた。
「シュンナさんとダンクスさん、すごくいいひとみたいだし、それに楽しそう」
「ああ、確かに、楽しいな。俺もまさか、出会ってからまだ3日しかたってないのに、ここまでなじめるとは思わなかったよ」
「3日か、そう考えると、すごいね。まぁ、私たちも、ちゃんとであったのって、10日ちょっとしかたってないんだよね」
「ああ、確かにそうだな。赤ん坊のころなんて覚えてないしな」
「うん」
前世の俺からはこんなこと考えられない、人見知りが激しい俺が、出会って間もない者たちとここまで、楽しく話せるなんて思ってもみなかったよ。
一瞬人見知りが治ったのかと勘違いしそうな出来事だよな。
実際には、この連中以外だと、相変わらず発動してるんだけどな。
おっと、こんなことしている場合じゃなかったな。
「ダンクス、それとみんな、そろそろ始めようとおもうんだけど」
「お、おう、そうだったな。それでスニル、何をぶっ壊すんだ」
俺が声を出すと、ダンクスが反応した。
「ああ、えっと、買ってきたのって孤児院の周り、5軒分だろ」
「そうよ、孤児院の左右隣と、後ろ3軒」
今回俺がシュンナとダンクスに頼んで購入した土地は、孤児院の周り5軒と結構広い。
「そ、そんなに買ったの。よく、お金あったね」
5軒分も買ったと聞いてポリーが驚愕していた。
「それぐらいないと、狭いだろ、孤児院と畑と、あとは運動場みたいなものもいるしな」
俺たちはこの孤児院に畑を作るだけじゃなく、子供たちが快適に過ごせるような空間にするための改築をするつもりだ。
この提案は、事前に院長にも話してあるし、村でも話しているのでポリーも知っているが、実際に俺たちが買ってきた土地の大きさに驚いているようだ。
まぁ、俺もこんな広い土地を買ったのは初めてだよ。
といっても、使った金は基本奴隷商からパクったものだから、俺としては全く懐が痛まないけどな。
それでも、今回のことで、かなりの金が減っただろうな。
「大体半分ぐらいはなくなったわよ」
奴隷商というのはかなり儲かるみたいで、大金を使ってもまだ残っているんだよな。
「まだあるんだ。一体、どれだけ持ってるのよ」
ポリーはあまりのことに呆れていた。
「っで、スニル、じゃぁ、とりあえずこの建物以外のものは壊してもいいのか」
村の男衆の1人が俺に聞いてきた。
「ああ、頼む」
「任せろ、よし、そんじゃいくぜ」
「おう」
男衆は気合十分、ハンマーを手に持ち隣家との壁に振り下ろす。
大きな音を出して崩れる壁、聞いていた子供たちは耳をふさいでいた。それほどの大きな音だった。
「俺も負けてられねぇな。スニル、ハンマーをくれ」
「ああ、わかった」
ダンクスも別に対抗心を燃やしているわけではないが、俺に道具となるハンマーをよこせと言ってきたので、俺は”収納”から鋼のインゴットを大量に取り出した。
ちなみに、この鋼はこの街の鍛冶屋でもらったくずを”素材化”の魔法でインゴットに変えたものだ。
「”錬成”」
その鋼に向かい手を向け、魔法を行使。
すると、鋼のインゴットが見る見るうちに巨大なハンマーへと姿を変えた。
ハンマーのイメージは、昔漫画で読んだ、主人公に対してヒロインが振り下ろしていたものだ。
俺にとって巨大なハンマーのイメージがあれだからな。ちなみに、ハンマーの横には、”100t”と書かれているのは遊び心で、実際に100tあるわけじゃない。
「おおっ、すげぇ」
「ていうか、でかくないか」
「こんなもの振り回せるのか」
作業をしていた男衆も手を止めて、俺が作った巨大ハンマーに驚愕している。
「これでどうだ、ダンクス」
「おう、ちょっと待てよ。いよっと、おしっ、ちょうどいいぜ」
巨大な鋼のハンマーをいともたやすくダンクスは持ち上げた。
ほんと、とんでもない奴だ。
この世界の人間は、地球の人間よりも身体能力が高い、それは魔物というものがいる世界だから、当然といえば当然なんだろう。あとは身体強化という魔法もあるので、俺の常識的に持てるわけないと思えるものでもこうして軽々と持ち上げてしまうってわけだ。
まぁ、それでも、俺が作ったハンマーを軽々持つ、ダンクスはやはりおかしいんだけどな。
「す、すげぇ」
「す、すごすぎだろ」
「あ、ありえねぇ」
男衆も大半が絶句していた。
「さてと、そんじゃ、いくぜ」
ドッゴーン、という大きな音と地響きをとどろかせて、隣の建物が壊れた。
こうして、ダンクスと村の男衆が競うように壊していったこともあり、あっという間に建物は瓦礫となり、そのがれきはダンクスの手により、マジックバックに、つまりは俺の”収納”に収められたことで更地となった。
「まさに、あっという間だったな」
「う、うん、建物を壊すのって、こんなに早いもの」
「いや、普通は、もっと遅いだろ」
「まぁ、ダンクスが張り切ったからね」
「みたいだな」
ダンクスが張り切ったのは、やはり孤児院出身だからだろう、早く子供たちに快適に過ごしてもらいたい、特に院長に安心してほしいという思いもあるんだろうな。
「スニル、おわったぜ。今度はどうする」
「そうだな。休憩でもしててくれ、今度は俺の番だからな」
「おう、そうか、わかったぜ」
そう言ってダンクスは俺が作ったハンマーをドシンと地面におろすと、その場に座り込んだ。
「さてと、じゃぁやるかな」
俺はそうつぶやいてから、更地となった場所を歩いて、残された壁の前までやってきた。
この壁は、俺が今回買っていない土地との境界の壁、貧民街にある民家の壁だけあって、簡素なつくりだ。
壊す時もそうだったが、ちょっとしたことで壊れそうだし、崩れてきそうだ。
子供が近づいて崩れたりしたら、目も当てられない。
ということで、この壁の内側ぎりぎりのところに新たに壁を作ろうと思う。
なぜ、内側にかというと、今ある壁は隣家の壁だから、それを勝手に作り変えるのは気が引けたからだ。
といっても、隣家に人なんて住んでないけどな。
「ねぇ、スニル、壁ってどうやって作るの?」
相変わらず俺の隣にいるポリーがそう尋ねてきた。
「魔法でな。”ストーンウォール”」
俺はポリーに答えつつ魔法を発動した。
”ストーンウォール”という魔法は、大地魔法の一種で単純に石の壁を作りだす魔法で、普通は防御に使うものだ。
といっても、このウォール系の魔法は、術者にもよるが総じて弱く一発攻撃を受ければ崩れ去ってしまう。
そのため、防御としては最下級のものとなる。
そんなものを使って大丈夫かというと、もちろん大丈夫だ。
俺が、そんな簡単に壊れるような壁を作るはずがない。
この”ストーンウォール”によって作られた壁は地下は大体5m、地上2mというもので、内部にはちゃんと金属で骨組み(鋼のインゴットを用いた)を築いている。
ようは、鉄筋コンクリートの要領だ。尤も、鉄筋コンクリートよりかなり強固な壁となっているけどな。
それにより、おそらくだが、そこら辺の奴の攻撃は跳ね返す。
「わわっ、壁ができた!」
俺が魔法を唱えた瞬間に、突如10m単位で壁ができたことに、ポリーは驚愕している。
「これを続けていけばいいんだよ」
俺はそういうと、さっさと済まそうと続いて魔法を行使、最初の数回は魔法名を唱えていたが、そのあとは特に唱えることもなく壁ができていった。
こうして、孤児院の新たな壁が出来上がったのだった。
「すごいね」
「まぁな。俺もそう思う」
改めて、自分の規格外の魔法に俺自身が驚いたよ。
「スニル、お疲れ様、それにしても、あっという間だったわね」
「ほんとにな。ウォール系って弱くて建築には使えないって、常識があったんだがな」
シュンナとダンクスも半ば呆れるようにそういってきたが、ほかの連中、つまり村の男衆やワイエノ家族などはもはや絶句しているようだ。
子供たちは、興奮しているけどな。
「さてと、この後はどうする?」
「そうだな、どうせならできるところまでやっときたいし、あとは俺たちに任せろ」
そう言って、ダンクスは男衆のもとに向かい何やら話を始めた。
といっても、時間もそこまでないし、先ほどの解体でそれなりに男衆も疲れている。
だから、やれたのは縄張りと基礎だけだった。
そうして、その日の夜はゾーリン村の女性陣を迎え宴会となった。
子供たちは本当に腹いっぱい食べたようで、ぐっすりと眠り、その姿を見た院長が涙を流したのは言うまでもないだろう。
ちなみに、俺が女性陣を迎えに行ったわけだが、それは村に行ったときに女性陣からせがまれてやったことだというのは言うまでもないだろう。
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