レディース異世界満喫禄

日の丸

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試し切りに丁度いい!!

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「何をするの!!!」


頬を抑えながらあたしに噛みついてくる貴族娘。


「それはこっちのセリフだこの馬鹿垂れが!!」


威圧を込めて貴族娘を睨む。

あたしの威圧に押されたのか黙り込む貴族娘にさらに畳みかける。


「あんた自分が何をしたかわかってんのか?あ?あんたの我儘で何人命をかけることになったと思ってるんだ?」



はっと驚いたようにあたしを見、黙り込んで・・・・また俯く。



「まず逃げ出したBランクパーティー、下手をすれば死んでいたかもしれないんだぞ?お前の我儘でだ」



この世界の命の重さは地球よりも軽い、魔物、盗賊、そして貴族の気分で殺されることだってある。

しかもこのダンジョンの敵は強い、逃げ出したBランクパーティーが死ななかったのは運が良かっただけだ。



「次にあたしの命、本当はこんな所には来ないはずだったんだよあたしは」


小さく震えだすがここでやめるわけにはいかない。


「次に『スカーレット』のみんなの命、あんたが足を引っ張れば『スカーレット』の誰かが死ぬかもしれない」


いくらベテランでも一つのミスですべてが終わってしまうこともある、しかもゲームと違いやり直すことが出来ないのだ。


「あんたの我儘で死んだ人の前でこんなはずじゃなかったんですとでも言って謝るか?それで死んだ人が生き返るのか?」



床にぽたぽたと涙が落ち始める、だけどまだだ。


「最後にあんたの命だ、あんたが死んだら悲しむ人が何人いると思ってるんだ?あんたの親がどれだけ心配してると思っているんだ?しっかり考えるんだね!」


「ううううう」


我慢できなくなって泣き始める貴族娘。



「あんたは貴族の中でも上位なんだろう?あんたの言葉、態度で人生が変わる人達だっているんだ、いい方にも悪い方にもね、もしかしたら死んでしまう奴も出てくるかもしれない、だからしっかりと考えて行動しな、分からなければ頼れる仲間を見つけて相談でもすればいいべ」



あたしの周りは頼れる奴らばっかりだからね!!何でも相談できるんだよ!!

あたしは貴族娘の頬に手を当てて小声で【ヒール】を使う。



「でも生き残ってくれてよかったよ、さあ帰ろう、あんたの親も待っている」



はい!!説教お終い!!



「休憩を終わりにしてもらっていいかな?」


あたしはガルトに話しかける。


「・・・・・・・・はっ!あ、えっと休憩しているわけじゃないんだよ」



『スカーレット』も面々があたしの方を見てぽけーっとしていたところに声をけたので慌てたように答えてくる。


「ん?休憩してたんじゃないの?」


「7階に上がってすぐにファイヤードラゴンが見えたんだよ、で、慌てて幻影で壁を作って隠れてるってわけだ、さすがに俺たちだけでファイヤードラゴンは無理だからな」



ああそっか、ドラゴン系は4パーティーくらいで挑むのがセオリーなんだっけ。

【エリアサーチ】で引っかかったさっきのでかい魔物ってドラゴンだったんだ・・・・よし!!



「なら皆はここにいて、あたしが倒して来るから」



「「「「「「はぃ?」」」」」」



炎神と水神の試し切りに丁度いい!!


「蒼天、ここにいて幻影の強化と結界を張っておいて」


「ぴ!!」


「ギンガはほかの魔物が来るかもしれないから、ここで、護衛をお願いね」


「ガウ」


「ちょっと待て姐御!!マジで言ってるのか?」


「もちろん」


「・・・・・・俺も行くっ?」


そのセリフを言い終わったと同時に首筋に水神の刃が当てられていた。

素早さSSの踏み込みって古武術の【縮地】ぽいよね!


「心配しなくてもいいよ、死ぬ気は無いから」


「・・・・・・分かった・・・死ぬなよ?」


「もちろんだべ」



あたしは幻影を抜け出し【エリアサーチ】を使う。

方向は・・・・・あっちか。




ドラゴンには悪いけど試し切りに付き合ってもらうよ!!
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