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閑話 国王は薬を欲す
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「レン、アルナー殿と教会について話があるからここに残ってもらう、フオートに送ってもらうから、今日は帰ってもいいぞ?」
アルナー殿から聞きたいことがあるから残ってもらわなくてはならないからな。
「わかったべさ、じゃあ皆お疲れ」
俺達に手を振って部屋を出て行こうとした処で忘れられると困るので念入りに言っておかないと。
「あ!レン、アストレイとエルスを明日の朝には連れてきて欲しい」
「あいよ、じゃあねー」
手をひらひらさせながら部屋を出ていくレンを見送って俺は我慢していたことをクラウに頼む。
「クラウ、頭痛薬持ってるか?」
レンから報告を受けてから頭痛が収まらない、、こんな事で薬に頼ることになるとは思わなかった。
「どうぞ陛下」
クラウが【アイテムボックス】から頭痛薬を取り出して水と共に渡してくれたので、水と共に薬を胃に流し込む。
「ふぅ・・さてとアルナー殿、先程レンが言っていた事は事実だと思うか?」
真っ青な顔で頷くアルナー殿。
「・・・・はい」
「根拠は?」
「アルセムからの帰路でレンから巫女としての任期と結婚の事を聞かれたんです」
ん?何の話だ?確か巫女は結婚はできないはずではなかったか?
「私は『任期は不明、結婚はできない』と答えました・・・・・・ですが数日後に神託があったのです・・・・・・『任期は25歳まで、結婚は自由にしてよい』・・・・と」
「・・・・・・え?・・・・・まさか・・・・」
青ざめた顔が白くなり、震えながら頷く。
「レンの話を聞いた後にその時の事を思い出しました・・・・偶然とは思えません、レンは何らかの形で連絡を取ったと思います」
神とやり取りができる?ありえない・・・・・ありえない・・・・・はっ!?思わず現実逃避しそうになった・・・・・だがそれが本当だとするとかなり厄介な事になる・・・・・収まったと思った頭痛がぶりかえしてきた・・・・胃も痛くなってきたし・・・・・
「貴重な情報をありがとう、さて!ここの部屋にいる者、このことに関しても他言無用で頼む」
「「「はっ!」」」
「フオート、アルナー殿をおくって差し上げろ、アルナー殿祈りの儀、ご苦労であった」
「ありがとうございます陛下、レンの事に関して何か役に立つことがあったらお呼びください、彼女は私の命の恩人なので」
「分かった」
アルナー殿が部屋を出たのを見送って溜息を一つ。
「クラウ・・・・胃薬もくれ」
胃がじくじく痛む、レンめ!!
「さてと、まずは巫女関係をしっかりしなければなるまい」
「ですな」
クラウな頷きながら胃薬と水を渡してくれる。
ハンパな対応したら神が動くかもしれない、下手をすればメイシェルもアラビータと同じ運命を辿ることになりかねない。
「クラウ明日の朝会議を行う、第一師団から第四師団までの長と近衛の長、【商業省】【財務省】の部長も呼んでおけ、それとフオートもな」
「はい」
「それとクラウ・・・レンへの褒美は何が妥当だと思う?」
今回の件は先のスタンピードの比ではないくらいの事だ。
国内の膿に対する指摘、巫女の命を守った事、巫女に関する情報、そしてアラビータとの戦火の火種を取り除いた事・・・・特に最後の件は戦争が起きたら数千・・・・いや数万の人が犠牲になる、それを未然に防いだ。
「・・・爵位の授与でしょう・・・・しかも最低でも伯爵家ぐらいの」
「だよなぁ・・・・・でもあいつが聞いたら絶対逃げ出すぞ」
余りにもレンの功が大きすぎる、かと言って褒美を渡さないのはどうかと思うのだ、国王としても、メイシェルに住む一住人としても・・・やはりアストレイとエルスと相談してからだ。
「・・・・・あ・・・やっと胃薬が効いてきた・・・・」
痛みが治まりつつあるお腹をさすりながらため息をついた。
アルナー殿から聞きたいことがあるから残ってもらわなくてはならないからな。
「わかったべさ、じゃあ皆お疲れ」
俺達に手を振って部屋を出て行こうとした処で忘れられると困るので念入りに言っておかないと。
「あ!レン、アストレイとエルスを明日の朝には連れてきて欲しい」
「あいよ、じゃあねー」
手をひらひらさせながら部屋を出ていくレンを見送って俺は我慢していたことをクラウに頼む。
「クラウ、頭痛薬持ってるか?」
レンから報告を受けてから頭痛が収まらない、、こんな事で薬に頼ることになるとは思わなかった。
「どうぞ陛下」
クラウが【アイテムボックス】から頭痛薬を取り出して水と共に渡してくれたので、水と共に薬を胃に流し込む。
「ふぅ・・さてとアルナー殿、先程レンが言っていた事は事実だと思うか?」
真っ青な顔で頷くアルナー殿。
「・・・・はい」
「根拠は?」
「アルセムからの帰路でレンから巫女としての任期と結婚の事を聞かれたんです」
ん?何の話だ?確か巫女は結婚はできないはずではなかったか?
「私は『任期は不明、結婚はできない』と答えました・・・・・・ですが数日後に神託があったのです・・・・・・『任期は25歳まで、結婚は自由にしてよい』・・・・と」
「・・・・・・え?・・・・・まさか・・・・」
青ざめた顔が白くなり、震えながら頷く。
「レンの話を聞いた後にその時の事を思い出しました・・・・偶然とは思えません、レンは何らかの形で連絡を取ったと思います」
神とやり取りができる?ありえない・・・・・ありえない・・・・・はっ!?思わず現実逃避しそうになった・・・・・だがそれが本当だとするとかなり厄介な事になる・・・・・収まったと思った頭痛がぶりかえしてきた・・・・胃も痛くなってきたし・・・・・
「貴重な情報をありがとう、さて!ここの部屋にいる者、このことに関しても他言無用で頼む」
「「「はっ!」」」
「フオート、アルナー殿をおくって差し上げろ、アルナー殿祈りの儀、ご苦労であった」
「ありがとうございます陛下、レンの事に関して何か役に立つことがあったらお呼びください、彼女は私の命の恩人なので」
「分かった」
アルナー殿が部屋を出たのを見送って溜息を一つ。
「クラウ・・・・胃薬もくれ」
胃がじくじく痛む、レンめ!!
「さてと、まずは巫女関係をしっかりしなければなるまい」
「ですな」
クラウな頷きながら胃薬と水を渡してくれる。
ハンパな対応したら神が動くかもしれない、下手をすればメイシェルもアラビータと同じ運命を辿ることになりかねない。
「クラウ明日の朝会議を行う、第一師団から第四師団までの長と近衛の長、【商業省】【財務省】の部長も呼んでおけ、それとフオートもな」
「はい」
「それとクラウ・・・レンへの褒美は何が妥当だと思う?」
今回の件は先のスタンピードの比ではないくらいの事だ。
国内の膿に対する指摘、巫女の命を守った事、巫女に関する情報、そしてアラビータとの戦火の火種を取り除いた事・・・・特に最後の件は戦争が起きたら数千・・・・いや数万の人が犠牲になる、それを未然に防いだ。
「・・・爵位の授与でしょう・・・・しかも最低でも伯爵家ぐらいの」
「だよなぁ・・・・・でもあいつが聞いたら絶対逃げ出すぞ」
余りにもレンの功が大きすぎる、かと言って褒美を渡さないのはどうかと思うのだ、国王としても、メイシェルに住む一住人としても・・・やはりアストレイとエルスと相談してからだ。
「・・・・・あ・・・やっと胃薬が効いてきた・・・・」
痛みが治まりつつあるお腹をさすりながらため息をついた。
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