レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
827 / 1,656

閑話 王様会合5

しおりを挟む
「んじゃあたしは下に降りるね、蒼天おいで」



肩に蒼天を乗せて従者と共に下へと降りていくレンを見送った後にため息を一つつきエルスに視線を向ける。



「聞いていたか?」



「いいえさっき知りました」



エルスがため息交じりにそう言ったの俺もさらに溜息をついた。



「で?どう思う?」



俺はアクス達に視線をを向けると彼らは真剣な顔になり口を開く。



「明らかにおかしい」



「そうねあの子は権力には興味がない・・・・というか意図して避けていたのに今回に限ってそれがないってのが気になるわね」



アクスとエミリアがそう言っていたので俺も頷く。



「あいつは嫌な事はとことんしない奴だ、なのに引き受けたって事はなんかろくでもない事を考えてるんじゃないのかと思ってしまうよな」



「確かに」



皆で頷きながら笑い・・・・・そして溜息をついた。

考えても答えが出ないのでエルスに視線を向ける。



「エルス、今回【ドラクーン】の活動で使った物資にかかった費用を提出してくれ、メイシェルで出す」



「いいのですか?」



驚いたように聞いてくるエルスに苦笑する。



「今回メイシェルの人的損害は0で物資に関しては国境に居る部隊に送ったくらいで済んだのだ、これはレンのお陰だからなそれくらいは出すさ」



そう言った後今度は【ゴスペラータ】の宰相と貴族に視線を向ける。



「さて一応自己紹介をしておこう、俺はメイシェル王国の国王を務めているケイン・バルト・メイシェルだ」



俺がそう言うと2人は跪く。



「座ってくれ」



その言葉を聞き座る2人に言葉を続ける。



「さっきの話は聞いていたな?あいつは本当に神と連絡が取れる、これは我が国の神の巫女が肯定している」



「はい」



真剣な顔で女性の方が何回も頷く。



「この場に居る全員がそれを知っているから、あいつを自国に取り込みすることはしない・・・・・・・下手をすれば神の怒りを買うからな、だが【アラビータ】はそれをやった、どういう意味か分かるか?」



女性宰相がしばらく考え口を開く。



「神の怒りを買う可能性がある・・・・と?」



その答えにこの場に居る王族が苦笑する。



「そうだ、・・・・・・・多分これからレンの身に何かあれば・・・・・だと思うがな」



「暗殺等に目を光らせておけという事ですね?」



まあ従者やアニマルズとドラゴンズ。それにノーライフクイーンまでいるんだから暗殺は不可能だけど。嫌がらせくらいはしてくるかもしれぬしな。



「【ゴスペラータ】の今の状況を聞きたい、内戦の後にレン達に暴れられて国だどうなっている?」



俺の質問に女性宰相は口を塞ぎ黙り込む。



「何も【ゴスペラータ】に攻め込むために聞いているのではない、あいつがこの手の話をしても理解できんだろうからな状況を聞いて手助けをしてやりたいのだよ」



どんな理由で引き受けたにしろ少しくらい負担を減らしてやらないとな。



「昨日ジャンヌ様が戦いを終わらせた時点で、食糧と薬が不足しています」



まあそうなるか。



「ならメイシェル王国から支援物資を送ろう」



「え?」



女性宰相が信じられないような顔で俺を見ているので首を傾げる。



「どうしたのだ?俺の顔に何かついているか?」



そう言うと女性宰相が首を左右に振る。



「失礼ながら驚きました、我が国はメイシェル王国にさんざんな態度をとっていたのにそのような事をして下さるとは・・・・・・・・・・・本当にありがとうございます」



深々と頭を下げてくる女性宰相に苦笑する。



「勘違いしないでくれ、俺が手助けするのはレンが【ゴスペラータ】の王になったからだ、【アラビータ】の前王だったら手助けはせんさ、あいつにはかなりの借りがあるからな」



そう言ったらアクスが口をはさんできた。



「俺も支援物資を送るぞ、、これで少しでも借りを返せるなら安いものだ」



どうやら王様会合のメンバー全員が支援物資を送ることになりそうだ。

しおりを挟む
感想 1,344

あなたにおすすめの小説

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

転生小説家の華麗なる円満離婚計画

鈴木かなえ
ファンタジー
キルステン伯爵家の令嬢として生を受けたクラリッサには、日本人だった前世の記憶がある。 両親と弟には疎まれているクラリッサだが、異母妹マリアンネとその兄エルヴィンと三人で仲良く育ち、前世の記憶を利用して小説家として密かに活躍していた。 ある時、夜会に連れ出されたクラリッサは、弟にハメられて見知らぬ男に襲われそうになる。 その男を返り討ちにして、逃げ出そうとしたところで美貌の貴公子ヘンリックと出会った。 逞しく想像力豊かなクラリッサと、その家族三人の物語です。

【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する

影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。 ※残酷な描写は予告なく出てきます。 ※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。 ※106話完結。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

異世界に落ちたら若返りました。

アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。 夫との2人暮らし。 何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。 そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー 気がついたら知らない場所!? しかもなんかやたらと若返ってない!? なんで!? そんなおばあちゃんのお話です。 更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

処理中です...