レディース異世界満喫禄

日の丸

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あたしの宝物だよ!!

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「この店の料理はハズレ無しだね」



レテッシュパイを食べながらそう呟くとアリーヌさんが思いっきり頷く。



「ねえレン、この料理もモンドに作ってもらえないかしら?いつでも食べたい料理だわ」



真剣な顔でそう言って来るアリーヌさん・・・・でもね?その両手に持っているアップルパイのせいで真剣な顔が台無しだよ?



「多分作れると思うよモンドなら」



この料理をモンドに食べてもらって再現してもらうのはそんなに難しい事じゃないと思う。



「ならば後6人前追加しましょう!!」



「え?モンドに食べさせるなら1人前でよくない?」



真顔でアリーヌは首を左右に振る。



「5人前は私が食べるのよ」



・・・・・・・・・・真顔で言う事じゃないとと思うんだ。



そんな感じで襲い昼を食べた後に店を出て表通りに戻ろうと歩きだした時、10歳代の子供とぶつかり足を止め、離れようと歩きだしたその子供の首根っこをつかんだ。



「待ちな」



「何だよ!!放せ!!」



首根っこをつかまれた子供・・・・黒髪の男の子が暴れたが引き戻し視線を合わせながら口を開く。



「アンタ今持っていったの返して」



ポケットに入っていた小さな袋・・・・・それをすられた、まあ気がついていたけど現行犯で捕まえた方が『ぶつかっただけだ』と言い逃れ出来ないと思ったからね。



「それはあたしの兄妹が買ってくれた宝物なんだ」



シエラが初給料で買ってくれた物で街をぶらつくときに使う小銭入れとして使っていたんだ、普段お金は【アイテムボックス】に入れてあるけど、街で買い物をするとき小銭を出すのが面倒だったので使わせてもらっている、あたしの宝物だよ!!



本来なら綺麗に保存すべきなのだろうけど使っているのを見てシエラが喜んでくれるので使っている。



「それは俺のだよ!!」



「はいはい」



あたしはその言葉を聞き首根っこを放して男の子を抱え込む・・・・・もちろん男の子のお尻が前に向く状態に。



「何を・・・・いてぇ!!」



男の子の言葉を遮るようにお尻をひっぱたく。



「痛てっ!!やめっ!!痛いって!!やめっ!!」



あたしは構わずお尻をひっぱたき続ける。



「・・・・・・うぁぁぁん!やめてくださいごめんなさ!!僕が悪るかったです!!」



ようやく謝って来たのでひっぱたくのを止めた。



「一応聞くけど何ですりなんかしたのさ?」



答えてくれなかったのでもう一発ひっぱたく。



「いてっ!わかったよ・・・・生きていくためだよ」



・・・・・・・・この街にはスラム街は無かったはずなんだけどな?



「アンタ今までどうやって生きて来たのさ?」



むすっとした顔で視線を合わせず口を開く。



「同じようにしている奴と一緒に生活して何とか生きてる」



・・・・・・・・・・なるほど。



「ポーラ子供達を連れて観光して来て。テレス一緒についてきて」



「「畏まりました」」



あたしの考えを理解したのかすんなりと行動してくれる2人に感謝しつつ抱えた子供を下に降ろす。



「なあちび助。アンタのねぐらに連れて行ってくるか?」



「あいつ等は関係ないだろ!!お前の物を取ったのは俺だ!捕まえるなら俺だろ!!」



同じ境遇の仲間と過ごしているから仲間がきっと大切なんだろうね、うん気に入った。



「んな事はしないよ、アンタの仲間に会いたいだけだよ。本当にアンタの仲間に危害は加えないと誓うよ、だから会わせてくれ」



あたしをじっと見ている子供が視線を外す。



「本当に何もしないんだな?」



「うん」



その言葉を聞き子供が歩き出したのであたし達は追いかけるように歩き出す。



「あれ?フィーナ?子供達と一緒に観光してくればいいじゃん?」



あたしの言葉にフィーナが微笑む。



「お姉さまと一緒に居たいのです」



その言葉にあたしはため息をつく。



「面白い事なんてないよ」



そう言って歩き出した。



「・・・・・・・・・こんなチャンスはあまりないですから」



ん?フィーナ?何か言った?小声だったから聞き取れなかった。
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