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まともな巫女様だ!!
しおりを挟む「これより即位式を始める!」
ハウダック王国の宰相であるフカムさんがそう言い放つとざわついていた会場が静粛に包まれる。
そしてフカムさんの隣にいる女性が口を開く。
「女王エミリア様がご入場されます、礼をもってお迎えください」
会場中の人々が頭を下げた状態でエミリアさんが入ってくるのを待っているとフカムさんが『ありがとうございました』と言ったので頭をあげると大聖堂の中央に用意されている玉座にエミリアさんが座っていた。
そしてその後フカムさんの隣にいる女性がエミリアさんの隣に移動した後口を開く。
「本日は神の巫女様である私・・・・リオーネがこの式を取り仕切らせていただきます」
目を引くのは黒髪をポニーテールにしてその頭には犬の耳・・・・獣人族の巫女さんでかなりの美人だった。
しかも親近感がわくような事が一つ・・・とてもスレンダー!!あたしの仲間だ!!
巫女様がそう言った後大聖堂内を見渡した後に口を開く。
「新たなる女王となるプレシァーナ・モーリッツ、お入りください」
その言葉と共に大聖堂の出入り口の扉が開き一人の女性が出入り口に姿を現した。
その女性は薄い緑色のドレスを纏い赤いマントを羽織って立っている。
そしてそのマントにはハウダック王国の紋章がしっかりと縫い付けられており、ドレスとマントの色がマッチしていて一枚の姿絵のようだった。
会場中の人間がその姿を忘れないように目に焼き付けるがごとく目を見開いてその姿を見ていると、その女性・・・プレシアは大聖堂に居るエミリアの所へと歩き始める。
「今日ここに新たなる女王が誕生します、それは新しい時代の始まりではありますが今までの治政が失われる訳ではありません、エルミア女王の治政を引き続きながらも更なる発展を齎す事が出来るでしょう」
プレシアがエミリアさんの下に歩いている最中、神の巫女が誰に話す訳でもなく言葉を紡ぐ。
「そしてここにいる皆様は新しい時代となる瞬間に立ち会う事に事となりました、皆様はこの場に居ることを神に感謝しそして祈りましょう」
・・・・・・・・・・・まともな巫女様だ!!ユナのように怠け者でもないし、アルナーのように脳筋でもない!!あ!でもエルフィはまともな巫女様だったね!!
そんな事を考えていたらプレシアがエミリアさんの前に跪く。
「これより王位の譲渡を始めます」
リオーネさんはそう言って玉座に座るエミリアさんの前に立ちエミリアさんに一礼した後にエルミアさんの頭に乗っている王冠をそっと持ち上げて大事そうに抱える。
そして玉座に座ってるエミリアさんが立ち上がり玉座から離れた場所まで移動して立ち止まる。
そしてリオーネさんは大事に抱えていた王冠を跪いたままのプレシアの前に立ち王冠をプレシアの頭に乗せた後に跪き、両手をあわせ祈りを始める。
「神よ新たなる女王へ慈悲と加護をお与えください」
そう言った後暫く祈り続けた後立ち上がる。
「プレシア―ナ女王、玉座にお座りください」
プレシア―ナが玉座に座るとあたし達ゲスト組以外は一斉に跪く。
「これより新たなる女王プレシア―ナ様が国を治めます、皆様は国の為・・・そして女王様の為に己が役目を全うしてください」
リオーネさんの言葉にゲスト組以外の人達がそのままの体勢で声をそろえて『はっ!!』ッと言って動かなくなった所でプレシアが口を開く。
「私は若く未だ知らぬこともある、だが私はこの国を良くするためにこの命全てを使うと此処に誓う、だから皆も私にその力を貸してほしい、共に国の為に」
そう言った後プレシアは大きく深呼吸して口を開く。
「共に幸せになろうではないか!!」
プレシアが望んだ事が今から始まるんだね、頑張れプレシア!!
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