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閑話 王様の苦悩と希望の光
しおりを挟む「まだ証拠は手に入れられないのか?」
宰相であるガルベルトにそう聞くとガルベルトは首を左右に振り口を開く。
「ダメーズ侯爵もこちらの動きに警戒しておりますので証拠は出さないでしょうな」
アホッスが捕まってすぐダメーズ侯爵も警戒して外出しなくなり屋敷に立てこもってる状態になった。
「やはり証拠は無いが乗り込むしかないのか」
俺がそう言うとガルベルトが口を開く。
「それはおやめください、もし証拠を得たとしても他の貴族から抗議と王家に対する不信感を持たれてしまいます」
ガルベルトの言う事もわかるのだがこういう件は早期解決させた方がいい案件だ。
「アホッスから他の情報は?」
そう聞くとガルベルトが書類を差し出してきたのでそれを受け取り目を通す。
「かなりの貴族がダメーズ侯爵側についてるな・・・・まあ殆どが領地をもたぬ貴族だが・・・領地もちもいる・・・・か」
アホッス以外にも3人いる。
「もちろん調べに向かわせてるのだな?」
そう聞くとガルベルトが頷く。
「今は報告待ちです」
ガルベルトの報告に頷いた時にノック音がして二人して扉に視線を向けた。
「誰か?」
そう問いただすと扉の向こうから聞き慣れた声が聞こえた。
「お忙しい所申し訳ありませんません陛下。バーキットです、レン殿が陛下にお会いになりたいそうです」
・・・・・何故レン殿が俺に会いに来た?
「バーキット、入る事を許す」
「はっ!!」
その言葉の後にバーキットが入って来て俺に臣下の礼をとった後口を開いた。
「レン殿が『誘拐事件に関する証拠を持って来たから陛下と会いたい』と申しておりますがいかがいたしますか?」
「「は?」」
バーキットの言葉に俺とガルベルトが同時にハモル。
「其方はその証拠とやらを見せてもらったのか?」
俺がそう問うとバーキットは首を左右に振る。
「ですが陛下いたずらや嫌がらせで王様に会いに来るとは思えません」
確かにその通りだ、それにケイン殿から聞くレンと言う女性の人物像からしてそんな事はしないと思う。
「それと陛下、これは私個人の考えなのですがレン殿を敵に回さぬようにして下さい」
真剣な顔でそう言って来たので俺は首を傾げる。
「何があった?」
俺がそう聞くとバーキットは身震いをしながら口を開いた。
「もしかして偽の情報を持って来た不届き者かモと思い挑発してみました」
何でそんなに怯える?
「レン殿の仲間全員が私よりも遥かに強いです」
・・・・・・・・・・・何?宮廷魔法団の団長の席を任せているバーキットよりも遥かに強いだと?
「もちろん従魔だけではなく従者達も私よりも強いです。挑発をしたら殺されるかと思いました」
だからこその怯えか。
「レン殿に会おう、連れて来てくれ」
今回の件に関してかなり世話になっているので『会わない』という選択肢はないからな。
「それを本物と信じるも偽物と切り捨てるもウルステア王次第だよ」
レン殿から渡された書類に目を通して出所を聞いたらはぐらかされ手からそう言われ思わず考え込む。
そしてこの証拠を使いダメーズ侯爵を追いこむ事にする!
そしてその後暫く『誘拐事件』に関する話をした後レン殿が立ち上がり口を開いた。
「あたしはそろそろ帰るよ」
その言葉を聞き立ち上がり頭を下げる。
「もう一度きちんと礼をさせて欲しい・・・今回はとても助かった、ありがとう」
俺がそう言うとレン殿が困ったような顔で頷く。
そして部屋を出て・・・・過ぎに戻って来た、『悪いんだけど外まで連れて行ってもらえないかな?』と!さっきまでの凛々しさは何だったのだろう?
でもこの娘のお陰で我が国の膿を取り除く希望の光を得たので感謝している。
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