異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!

073 体育座りのポーズ

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城が近づいてきた。
城は中央の大きいやつと、左右に中ぐらいのやつが1つづつで、合計3つの建物がある。
最初の目的地は、左側の建物のようだ。

大分近づいてきた。
もう目的の城までは20mも無いくらい。

ところで大鷲さんや。
コウモリさんがこっちこっちってやってるけど、どこに行くのかね?
後、速度を全く落とさないけど、何を考えてるのかね?

ペッと屋上に捨てられた。
カッコよく言えば、空輸してきた巨大人形兵器を切り離した感じ。
悪く言えば、爆撃機から爆弾を落とした感じ。
自由落下です。

うおおおおぉぉぉぉ!
落ちてる! 落ちてるぞぅ!
着地?! 無理! そんな事やった事無い!

こ、こうなったら、服の完全防御を信じるしかない!
俺は覚悟を決めて、空中で体育座りのポーズになった。
膝の間に頭を埋めて。

ゴロゴロゴロゴロゴロ、ガン

屋上に縁があって助かった。
無かったら転がり落ちてたぜ!

これ、屋上が平らで良かったわ。
隣にある塔だったら、尖ってたので串刺しみたいになってたかも。

もうお前らには頼まん!
俺は荷物じゃないんだからな!

さて、コウモリさん。
どうやってそこまで行くの?
えっ? 窓から見たので、侵入してからの移動だと場所が不明?
って事は、窓から侵入?

マジか~。
確かに落ちてもさっきみたいにすれば死なないけど、紐無しバンジーは嫌だ。
でもボルダリングは未経験。レスキューみたいに上からロープで降りるのも未経験。
そもそもロープを持ってないけどね。

想像ではさ、大鷲にホバリングしてもらい、そのまま窓からこっそり侵入だったんだ。
捕まれ運ばれ捨てられ、ってのは微塵も想像してなかったんだ。



諦めてクマとロープ2本を具現化。
腰にロープを巻き、クマにゆっくりと下ろしてもらう事にした。
もう1本のロープは手に持ってて、止めて欲しい時や上げて欲しい時に合図を送る用にしてる。

よ、よし、降りるぞ。
クマ、ゆっくり、ゆっくりだからな?
急にするなよ? 手を放すんじゃないぞ? フリじゃないからな? 頼むぞ?

ビクビクしながら壁を降りていく。
コウモリの居る壁に到着して中を確認すると……違う人だった。
クマに引き上げてもらって、一安心。
動物を集めて話し合いを始める。

「違う人だったよ。次の人はここ居る?」

コウモリが首を横に振る。
どうやら次のターゲットは隣らしい。

えー、また飛んでくの?
自分で発案しておきながら言うのもアレだけど、辛いからやりたくない。
ほら、漢字を見て。幸せから1つ無くなると、辛いんだよ?
1つズレただけで辛いんだ。辛いんだ! 大事な事だから2回言いました。

それを聞いてた大鷲とクマ。
お前達の目は無茶言ってるぞ!
「走って跳べば良いじゃん」「かつての泥棒さんもやったよ?」「ロープ飛ばす用の花火でも落とす?」
あれはアニメ! 緑色のジャケット着た人は凄い身体能力なの!
しかもあれは塔to塔だから! 屋上から屋上じゃないから。

「そもそも跳んで届く訳ないでしょ」

そう言うと、おもむろにクマが俺を持ち上げた。
そしてそのまま投擲! うおおおおおぉぉぉぉぉ! 俺よ、丸まれ!!

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ、ガン

俺が具現化した動物が俺を手荒に扱う件。
問題です。
えっ? 何? 腰のロープ解け? えっ? そこの柱に縛れ?

クマが持っている側のロープは、クマ側の柱に縛られた。
そのロープを伝って、クマがこちらにやってきた。

ねぇねぇ、大鷲にこの作業やってもらったら俺は普通に渡れたと思わない?
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