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幼少期
幕間 昔話と大人の思惑
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はじめまして、なのかしらね。
私、セイラー・センバと申しますわ。
元々は、氷のアイシア家と呼ばれる四大公爵家の次女でしたの。
兄はアイシア家の後継ぎで、婚約者との仲も良好。
姉は大地のクエイト公爵家に嫁ぐことが決まっており、両家の関係も良好。
私は、まぁ、有り体に言えば、放置気味、好きに生きなさい的な感じでしたわ。
ですので、家のことで忙しい兄姉がやらない魔物討伐を頑張れば、両親が褒めてくれると思いまして、魔法をとにかく頑張りましたの。
アイシア家の名に恥じない氷の魔法だ、とか
兄達の手の届かない所を補ってくれてありがとう、とか
そんな感じで褒め言葉を期待してましたの。
まぁ、結果は、推して知るべしでしたわ。
父親からの言葉は
〝お前がやりたいならやれば良い〞
母親からは
〝女の子がはしたない〞
これだけ。
私も若かったから、逆に意地になってしまって、余計に魔物討伐にのめり込んで。
それで、深追いしすぎて、怪我をしてしまって。
その当時は魔物から受けた傷は、治癒師じゃなければ治せなくて。
教会からの派遣は順番待ちと言う名の寄付順。
うちの両親は私のために寄付なんてしないだろうな、このまま腐って死んでいくのか、と思っていたら
辺境伯から医者が来た、という。
教会からではなく、辺境から?
意味が分からなかったけど、お父様が辺境から来たというお医者様一行を連れてやって来たの。
そのお医者様がテン爺で、あと浄化師と道中の護衛だという黒目黒髪のムキムキマッチョ。
お医者様以外は部屋から出て欲しいと言おうとしたら、
そのムキムキマッチョがいきなり
「俺の女神!!!結婚してくれ!!!」
と叫んでベット脇に跪いて私の手を取る。
あまりの事に目が点になっていると
「ぼっちゃま!!治療の邪魔です!!治らなければ結婚も何もありますまい!!」
そう言って、テン爺が頭を思いっきり殴るんですもの。
「は!!そうだった、テン爺、俺の、俺の女神を必ず治してくれ!!その為ならなんでもするぞ!!」
「まず、この方は、まだぼっちゃまの女神ではありません。
ですので、治療の邪魔です。なんでもするというのなら、部屋から出ていけ!!!」
そう言って、お尻を蹴って部屋から追い出した。
ぽかーんと口を開けてそのやり取りを見ていてしまったわ。
だから、お父様がそこに居て、ニヤリと笑ったのも見逃していたの。
「騒がしくて申し訳ない。私は辺境から来た医師のナンテンと申します。
こちらは浄化師のセンリョウ。
まず、ご令嬢に説明させてください。
アイシア家では昨今魔物討伐に力を入れていると聞き及びました。
しかし魔物討伐で怪我をすると教会の治癒師の順番待ちで、死ななくてもいい死者が出ます。
そこで、より強い魔獣討伐を請け負っている辺境の医療はどうなっているのかと、御当主様より問合せがあり、私が派遣された次第です。
お辛い思いをされましたな。
間に合ってようございました。
別に辺境の治療のやり方を秘匿しているわけではありません。
ただ、誰も聞いてこなかっただけです。
アイシア家の御当主様が最初でございました。
このやり方が効果的であると広まれば、医師として幸いです。
これより、辺境でのやり方をお見せしながら、治療を開始します」
そして、テン爺は、私の傷を診て、浄化師が浄化した後に治療を施した。
「このように、魔物から受けた傷は穢れを含みます。それが邪魔して傷が治りません。ですので、浄化師が先に穢れを浄化してから治療を行います。
辺境の魔獣の場合、浄化、治療を1セットとして3回程繰り返せば、後は治療や薬だけで傷は塞がります。
魔物の場合、魔獣よりは力が弱いので1~2セットで大丈夫ではないかと思いますが、明日も経過を診察させてくだされ」
そうテン爺が言うと、部屋にいた父親が
「感謝する、ナンテン医師とセンリョウ浄化師。
これで、娘も死なずに済むどころか、とんでもない当たりの伴侶を引き当てたようだ!
先ほど、護衛とおっしゃっていたが、〝ぼっちゃま〞と呼んでいた、と言うことは……」
「ああ、御当主様にはお分かりになりますよね。
そうです、センバの次期当主、ニワトコ様でございます。
〝俺の勘が絶対について行けと言っている!〞そう言って譲らないので連れて来ましたが、いやはや、センバの野生の勘の良さにはいつも驚かされます」
「なるほど!センバの野生の勘か!
私としては、アイシア家からセンバ一族に名を連ねる者が出るのは大賛成だが、娘次第だ!
お前がよく考えて決めなさい。
助言はしてやれるが、セイラー、これから覚悟しておいた方がいいぞ!!」
え?お父様が娘次第?助言?
私に興味なんてあったの?
私、セイラー・センバと申しますわ。
元々は、氷のアイシア家と呼ばれる四大公爵家の次女でしたの。
兄はアイシア家の後継ぎで、婚約者との仲も良好。
姉は大地のクエイト公爵家に嫁ぐことが決まっており、両家の関係も良好。
私は、まぁ、有り体に言えば、放置気味、好きに生きなさい的な感じでしたわ。
ですので、家のことで忙しい兄姉がやらない魔物討伐を頑張れば、両親が褒めてくれると思いまして、魔法をとにかく頑張りましたの。
アイシア家の名に恥じない氷の魔法だ、とか
兄達の手の届かない所を補ってくれてありがとう、とか
そんな感じで褒め言葉を期待してましたの。
まぁ、結果は、推して知るべしでしたわ。
父親からの言葉は
〝お前がやりたいならやれば良い〞
母親からは
〝女の子がはしたない〞
これだけ。
私も若かったから、逆に意地になってしまって、余計に魔物討伐にのめり込んで。
それで、深追いしすぎて、怪我をしてしまって。
その当時は魔物から受けた傷は、治癒師じゃなければ治せなくて。
教会からの派遣は順番待ちと言う名の寄付順。
うちの両親は私のために寄付なんてしないだろうな、このまま腐って死んでいくのか、と思っていたら
辺境伯から医者が来た、という。
教会からではなく、辺境から?
意味が分からなかったけど、お父様が辺境から来たというお医者様一行を連れてやって来たの。
そのお医者様がテン爺で、あと浄化師と道中の護衛だという黒目黒髪のムキムキマッチョ。
お医者様以外は部屋から出て欲しいと言おうとしたら、
そのムキムキマッチョがいきなり
「俺の女神!!!結婚してくれ!!!」
と叫んでベット脇に跪いて私の手を取る。
あまりの事に目が点になっていると
「ぼっちゃま!!治療の邪魔です!!治らなければ結婚も何もありますまい!!」
そう言って、テン爺が頭を思いっきり殴るんですもの。
「は!!そうだった、テン爺、俺の、俺の女神を必ず治してくれ!!その為ならなんでもするぞ!!」
「まず、この方は、まだぼっちゃまの女神ではありません。
ですので、治療の邪魔です。なんでもするというのなら、部屋から出ていけ!!!」
そう言って、お尻を蹴って部屋から追い出した。
ぽかーんと口を開けてそのやり取りを見ていてしまったわ。
だから、お父様がそこに居て、ニヤリと笑ったのも見逃していたの。
「騒がしくて申し訳ない。私は辺境から来た医師のナンテンと申します。
こちらは浄化師のセンリョウ。
まず、ご令嬢に説明させてください。
アイシア家では昨今魔物討伐に力を入れていると聞き及びました。
しかし魔物討伐で怪我をすると教会の治癒師の順番待ちで、死ななくてもいい死者が出ます。
そこで、より強い魔獣討伐を請け負っている辺境の医療はどうなっているのかと、御当主様より問合せがあり、私が派遣された次第です。
お辛い思いをされましたな。
間に合ってようございました。
別に辺境の治療のやり方を秘匿しているわけではありません。
ただ、誰も聞いてこなかっただけです。
アイシア家の御当主様が最初でございました。
このやり方が効果的であると広まれば、医師として幸いです。
これより、辺境でのやり方をお見せしながら、治療を開始します」
そして、テン爺は、私の傷を診て、浄化師が浄化した後に治療を施した。
「このように、魔物から受けた傷は穢れを含みます。それが邪魔して傷が治りません。ですので、浄化師が先に穢れを浄化してから治療を行います。
辺境の魔獣の場合、浄化、治療を1セットとして3回程繰り返せば、後は治療や薬だけで傷は塞がります。
魔物の場合、魔獣よりは力が弱いので1~2セットで大丈夫ではないかと思いますが、明日も経過を診察させてくだされ」
そうテン爺が言うと、部屋にいた父親が
「感謝する、ナンテン医師とセンリョウ浄化師。
これで、娘も死なずに済むどころか、とんでもない当たりの伴侶を引き当てたようだ!
先ほど、護衛とおっしゃっていたが、〝ぼっちゃま〞と呼んでいた、と言うことは……」
「ああ、御当主様にはお分かりになりますよね。
そうです、センバの次期当主、ニワトコ様でございます。
〝俺の勘が絶対について行けと言っている!〞そう言って譲らないので連れて来ましたが、いやはや、センバの野生の勘の良さにはいつも驚かされます」
「なるほど!センバの野生の勘か!
私としては、アイシア家からセンバ一族に名を連ねる者が出るのは大賛成だが、娘次第だ!
お前がよく考えて決めなさい。
助言はしてやれるが、セイラー、これから覚悟しておいた方がいいぞ!!」
え?お父様が娘次第?助言?
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