《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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これぞ悪役?シスコン無双

人生設計の練り直し 2

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お兄様が話を切り出しました。

「クソ親父がクズってのはわかってたんですけどね。

アレの頭の中では

俺達は高位貴族の義務を果たしてないらしく、そんな人間は後継ぎに相応しくないと王家に宣言し、それを王家が認めたらしいですよね。
で、後継ぎにならない俺らは、将来平民になるしかないんだから、
エアトル家のために働けば、飯は食わせてやる、という事らしいんですよねー。

さて、どっからツッコむべきなのか。
ってか、ツッコミ入れた所でアレが理解するのか。
ならもう、家を出たら良いんじゃねぇ?!みたいな?
寮生活ですから、物理的には出てるんですけど、
仕事も、まぁ、ハジカミ達が居なくなれば回って来ない気はしますが。
アンやセバス、使用人達はどうするか、どうしたいか。

それから1つ、懸念がありまして。

義妹のナターリエなんですけどね、
あの子、ヘドロ殿下を文字通りヘドロ並みに嫌ってるうえに、自分には侯爵家なんて継ぐほどの能力はない、って言い切ってるんですよね。
今もう、ストレスマックスで、壊れそうなんですよ。
可哀想になってきちゃって。
あの子も一緒に出れないかなぁって」

「お茶会で、半泣きで、殿下に腰を抱かれて失神したあの子ですかね?」

「あら、イチイは知ってるの?」

「一応は?第三王子殿下のお茶会に出たので。
会話はしてませんが、フロスティ様が甲斐甲斐しく世話してました。
子ウサギみたいで可愛い子でした」

「待って「腰を抱いて失神?!」」

「あれ?言ってませんでしたか?
茶会の本当の最初の最初、殿下が登場して、挨拶したら、ナターリエちゃん?を紹介するって、殿下が自分の隣に呼んだんですよ。
そしたら、〝見た目は合格だ!〞って、うわー、コイツ嫌いって、私も思いましたけど。

そんで、いきなり腰を抱いて引き寄せて、
〝婚約者候補だ〞って
〝オージーヌは同い年だから面倒見ろ〞って
リオ様がヘドロって言った意味わかった!って思ったら、彼女、失神したんです。

で、あろうことか、殿下が
〝感激のあまり気を失ったようだ!〞って、ドンだけ自分に都合良く物事を考えるんだろう、って
で、護衛に彼女を抱えさせたら、医務室まで自分もついていきました。

その間、私達放置です。

フロスティ様が笑顔でめっちゃ怒ってました。
でも、王城内だから、滅多なこと言わないように、って隣にいたイーリアン様が小声で教えてくれました」

「そういえば、ハジカミの報告書に書いてあった結果があまりにも衝撃的すぎて、
お茶会自体がどうだったのか聞いてませんでしたわね?」

「ヘドロもクソ親父と同じ思考回路か?

他人が自分に従うのが当たり前?
自分の意見が優先されて当然?
自分が一番価値のある存在?
だから、何よりも高貴な自分に従わないのは、高位貴族に相応しくない、ってか?」

「あああ!!!めっちゃそんな感じです!
戻って来てからは、いかに自分が素晴らしいか、自分の側に居ることがどれだけ幸運か、とか、
自分自慢が始まって、ひとしきり自慢したから、
フロスティ様が〝私達が届けたリオ様の手紙を見たのか?〞って聞いたんですよ。
そしたら」「ちょっと待て、フロスティ様が俺の手紙を届けたのか?!」

「?って言ってましたよ?」

「ハジカミに確認しないと…ああ、心配する手紙も貰ってたな。フロスティ様達にお礼に行かないと。
ごめん、イチイ、続けて?」

「はい。うんっと、リオ様の手紙を見たのか、って聞いたら、
〝エアトル家からの手紙は確認したぞ。父上からも言われたからな〞って言ってました」

「…それは、エアトル家から欠席の手紙もハジカミは出したってことか?
そっちだけ確認した?俺の手紙はどこ行った?
ってか、魔物の大量発生について、王家に報告してねぇ、って事、あるか?

……アイツらなら、あるのかぁ。
だから支援金も救援物資も来なかったのか?

………いや、まてよ、アイツら、それ、横領してねぇだろうな?


ヒサギ様、俺ら、侯爵家と縁切り出来ないですかね…???」

「未成年者の養子縁組は、親のサインがいるわね…
でも、婚約者として、そこの家を知るためにって、親元を離れて、そっちの家に預けられる事はあるわね!!!

一応、うちでも調べたのよ。

そしたら、王家の言い分は、エアトル侯爵の言い分、というよりも

イチイが〝勇者の再来〞でしょう?
センバを継ぐのは〝勇者の再来〞が望ましいって、いきなり口出ししたのよ。

だからイチイがセンバ辺境伯を継げ、その婚約者のリオくんはそっちに婿入りしろ、
でもってお守り様のお世話係のリアちゃんも近くにいろ、しかもその婚約者のシラヌイは第一王子殿下の護衛を断ってまで、魔獣暴走スタンピードに備えているのだから、センバの騎士になるのだろう。
なら、侯爵の宣言通り、エアトル家は次女が継ぐことで、全てが丸く収まる。

って事らしいわ。

余計な〝センバの事考えてますよアピール〞までしくさったのよね、いらん、っつーの!!
潰してやりたいわ、本当に」
ヒサギ様の怒りが滲み出ています。
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