悪役令嬢だけど、私としては推しが見れたら十分なんですが?

榎夜

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28話 スカーレットside

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私は、今物凄く機嫌がいい。

なんでって?

そりゃあ勿論、やっと王子様が主人公と結ばれるから!

いやー、あの女は気に食わなかったけど、ブレスレットは買って正解だったわ。

あれを付けてから、殿下は私の虜!

魅了がどうこう言っていたけど、別に何か変わったわけじゃない。

多分、魅了とかじゃなくて、あれは私の運気を上げてくれる物だったのね!

しかも、お父様も私がお金を盗んだことに気が付いてないし!

お母様とも何故か会わないから全然バレてない。

ただ、ブレスレットを買った日、メイドに

「そのブレスレットはどうしたんですか?」

って聞かれたときは焦ったけど、上手く誤魔化したわ。

でも、せっかくお姉様から殿下を奪ってあげたのに、全然悔しがる感じじゃないのよね。

なんだろ?痩せ我慢かな?

だったら悔しい顔をするまで、ひたすら見せつけてやろーっと!

そう思って、殿下を探すために鼻歌を歌いながら学園の廊下を歩いていると

「スカーレット嬢」

と私を呼ぶ声が聞こえてきた。

もう!誰よ!今の私の機嫌を損ねたら許さないんだからね!

そう思いながら振り向くと、そこには私の婚約者......いや、元婚約者が立っていた。

はぁ...とため息をつきながら

「最近、好き放題やっているみたいですね?遊んでもいいとは言いましたが、流石に限度というものがありますよ?」

そう言われたけど、別に私の勝手じゃないの!

「何よ!婚約者が偉そうに言ってるんじゃないわ!私は王子様と結婚して、この国の王妃になるのよ!」

私がそう言うと、元婚約者は大爆笑しだした。

本当のことを言っただけなのに、なんで笑ってんのよ!

不愉快だわ!

そう思って、さっさと離れようとすると

「別に俺は婚約破棄でも構いませんよ。ただ、婚約破棄されて困るのは貴方の方じゃないですか?」

.........は?

私が困る?何言ってるの?

「あれ?何も聞いてないんですか?というか、もし貴方を婚約者にする、と殿下が正式に決めたなら、2人仲良く平民落ちでしょうねぇ」

バカにしたようにクスクス笑いながらそう言ってきた。

腹が立つ......!

なんで私が婚約者になったら平民落ちなのよ!

そこは喜んで王妃にするべきでしょ?

子爵家如きが生意気なのよ!

そう思ってその場を離れた。

殿下のところに行く最中、

「殿下の気は確かなのかしら?」

「スカーレット様のことだから洗脳か何かしたのでは?」

「殿下を手に入れるのに必死でしたものね。姉の婚約者を奪うなんて、ただのアバズレじゃないの」

「まぁ!そんな言葉、はしたないわよ。でもスカーレット様にはお似合いね」

と言う声が聞こえてきた。

何よ!何よ!何よ!

今私の悪口を言った奴ら、覚えてなさいよ!

絶対、王妃になって処刑してやるんだから!

そう思いながら、今日も殿下の元に向かった。
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