婚約破棄されましたが、お兄様がいるので大丈夫です

榎夜

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43話

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それから少しして、すぐに

「お嬢様、フレッド様が到着されました」

という報告がありましたわ。

お父様達はもう応接室にいるみたいですし、私が最後ということですわね。

これは急いで向かわないとですわ。

そう思いながら

「今行きますわ」

とだけ言って、再び鏡の前で自分の姿を確認しました。

もう一度、深呼吸をして、心の中で

「貴族なんだから、しっかりとしなさい」

と自分に渇を入れて応接室に向かいます。

どのような人なんでしょうか?

会ったこともないのに婚約を受けた理由は?とか聞かれたらどうしましょう。

名前を見てなんとなく、と答えるしかないのかもしれませんが、それもそれでどうかと思いますわ。

かといって他に何かあるわけでもありませんし..........。

そんなことを考えているうちに応接室に到着してしまいましたわ。

はぁ......緊張しますわね。

息を吐きながら、コンコン、と扉をノックして

「シャルロットですわ」

と扉に向かって声をかけると、すぐに中に入るよう言われましたわ。

「失礼します」

とだけ言って応接室の中に入ると、扉から見える位置にお父様とお母様、その正面にフレッド様であろう人が座っています。

ゆっくりと、皆が座っている椅子の近くに歩みを進めて

「お待たせしてすみません」

と私が声をかけると、

「あぁ、気にしなくていいよ」

という声が聞こえてきましたわ。

ただ....どこかで聞いたことがあるような?

ですが何か違うような.........。

パッとフレッド様の顔を見ると、そこに座っていたのはお兄様........ではなくお兄様にそっくりの男性でした。

髪の色は違いますが、目の色、形、口元のどれをとってもお兄様にそっくりですわ。

ただ、お兄様のような優しい雰囲気ではなくてなんだかトゲトゲした雰囲気ですわね。

この人は一体......?

状況を理解できずに驚いている私を見て、フレッド様とフレッド様のお父様?はニヤニヤしています。

なぜお父様?という形にしたのかというと、全く似ていないんですよね。

もう驚いてしまうくらい似ていませんの。

目と髪の毛の色もそうですが、雰囲気も目の形も体系も、どこをとっても似ていなさ過ぎて?を付けたんですわ。

戸惑っている私に、お父様が

「まぁ、とりあえず座りなさい」

と私に声をかけてくれたので、一旦座りますがどういうことですの?

そう思ってパッとお父様を見ながら

「お父様?これは.........」

私がそう呟くと、フレッド様が急に

「俺、ブレイドの兄なんだ」

と話し始めましたわ。

「お兄様の兄?」

確かにお兄様に兄弟がいることは知っていますわ。

今でもたまに連絡を取るくらいには仲が良い、と聞いていますが、そんな人がなぜここに?

まさか.........そう思ってフレッド様を見ると

「まぁ、公爵に引き取ってもらったから公爵子息ってわけ」

そう言ってニヤッと笑いました。

ということはお兄様のように引き取ってもらった、ということなんですね。

だからでしょうか?

なんとなく名前に惹かれたのは。

ですが、顔はそっくりでも中身は全く違いますわね。
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