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43話
しおりを挟む叫んだのはモニカだった。
「そんなこと言うなんて、カイン様とアレク様が可哀想です!」
そう言ったモニカのことをカインとアレク以外は白けた目でみている。
当たり前だよね。
誰のせいでこんな騒ぎになってると思ってるんだよ。
シエラはモニカを冷たい目で見つめながら
「あら?真実をお伝えしただけですよ?それに......貴方の方が酷いんではなくて?」
そう言って微笑んだ。
「どういうことよ!?」
顔を真っ赤にして叫ぶモニカの姿はヒロインどころか追い詰められた悪役にしか見えなくなっている。
元々ヒロインじゃないけどね!
「だって...ねぇ.........?」
シエラはそう言って周りを見渡すと皆シエラの言葉に頷いている。
「3人の男性の人生を潰しても物足りず、カイン様とアレク様のことも潰すつもりですか?」
「はぁ?意味わかんないわよ!」
「だってそうでしょう?自国のみではなく、他国の方々も集まるこのパーティーでありもしない婚約破棄を叫ばせるように誘導して...そんなことをすればカイン様とアレク様がどうなるか、想像も出来ないんですか?」
「なっ...」
「それから......」
と言ってシエラが私を見たので、見物人から断罪の舞台に上がろうと思う。
いやー、実は一昨日陛下と極秘で会ったんだけど、流石王様だなって思ったくらい威厳が凄かったよ。
ということで、モニカの断罪は陛下も承認してくれているのだ!
集団の中から、1歩前に踏み出して皆に聞こえるくらいの声でこう言った。
「陛下には報告済みですが、モニカさんはカイン様達に魅了魔法を使って操っていますよね」
私が言うと、モニカは
「はぁ?そんなの知らないわよ!神様が好きに生きろって言ってたから好きにしただけじゃない!」
と叫んだ。
なるほど...やっぱり魅了については知らされていないのか。
でもね、
「モニカさん、その神様......偽物ですよ」
と言って、ニヤリと笑ってみせた。
そんな訳ないじゃない!とモニカが叫んでいるけど、そんな訳があったのよ。
「いえ、偽物ですよ。モニカさん神様はどんな容姿をしていましたか?」
「え、黒いおじいさんみたいな......」
おじさん?神様でおじさんって居るんだね。
なんかイケメンか美女か、っていうイメージだったわ。
私はモニカの言葉に首を振って
「いえ、本物の神様は真っ白な金髪美女ですよ」
と教えてあげた。
そう、金髪のめっちゃ神々しい美女。
てか、ゲームの中でもそんな表現されてたじゃん。なんなの?コイツ本当にゲームやってた?
「悪神が神様に嫌がらせをする為に性格の悪い貴方に目をつけたらしいです。まぁ、もう悪神は居なくなったみたいですけど」
と言うとモニカは
「そんな......嘘でしょ...?」
と固まってしまっている。
そりゃ、そうだよね。選ばれたって思ったら偽物とか......恥ずかしすぎるよね。
「悪神がモニカさんに授けた力も、もう少しで消えるらしいです。.........その魅了魔法と偽の聖魔法が」
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