ハーレムエンドを迎えましたが、ヒロインは誰を選ぶんでしょうね?

榎夜

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8話 ハロルドside

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最近、ユリアスが近くにいることが減った。

コソコソと何かを調べているみたいだが、一体何をしているんだ?

まぁ、アリスのことを諦めたんだったら俺としては嬉しいけどな。

そう思いながら、今日も大量にある書類を片付けていた。

押しても押しても終わる気配のない書類に嫌気がさしてきている。

今まで、マリアンヌが俺がサボっているせいでこれを片付けてくれていたんだな...。

ふと、そんな考えが浮かんできたが、首を振ってそれを否定した。

いや、アリスを虐めた奴のことなんかどうでもいいんだ!

考えを頭の形隅に追いやって、再び書類と向き合うが、どうも集中ができない。

はぁ......アリスと話がしたい...。

そう思っていると、コンコン、と扉をノックする音が聞こえてきた。

アリスが来たのか?と思って返事をすると、入ってきたのは現宰相...ユリアスの父親だった。

「殿下、陛下から、今すぐ来るようにとのことです。すぐに執務室に向かってください」

素っ気ない態度でそれだけ言うと、部屋を出ていった。

マリアンヌと婚約破棄してから、王宮に務めている人達の態度が冷たい。

それどころか、アリスに対して酷く冷たく接しているのに気付いていた。

きっと、マリアンヌに洗脳か何かされたんだな。

アリスと話すとどれほど素晴らしい人なのかすぐにわかるのに......。

そう思いながら、渋々執務室へ向かった。

最近は父上とも母上ともギクシャクしていたから、呼び出されるのは久しぶりだ。

マリアンヌが王妃教育に来ていた時は一緒にお茶を飲んで話をしていたのにな.........。





執務室に着くと、外で宰相が待っていてくれたから、すぐに中に入った。

一体何の用なんだ?

そう思いながら身構えると父上は大きなため息をついて

「来たか、愚息よ」

と言って俺を見据えてきた。

愚息、そんなこと初めて父上の口から聞いた。

正直驚きとショックと、戸惑いと、なんだかわからない感情だ。

「婚約者はどうするつもりなんだ?貴様が女狐にうつつを抜かし、醜態を晒したせいで、誰もお前の婚約者になりたくないそうだ」

そう言われた俺の心境は、やっぱりその話か、という感じだ。

でも

「父上が......アリスを婚約者にすることは出来ないと言ったから......」

そうだ。

俺はアリスを婚約者に、と何度も頼んでいるのに父上と母上が聞きいれてくれないから、こんなことになっているんだ。

すると、父上は呆れたような表情を浮かべながら

「当たり前だろう?誰の子を孕むかわからん女が王妃になれるわけがない」

「だから、今1人を選んでもらおうと......っ」

「ほう?だったら早くした方がいいんじゃないか?お前を廃嫡する話も出ているからな」

父上はそう言うと、話は終わったと言わんばかりに手で追い払う仕草をした。

でも俺は、父上の言葉を聞いてその場から動けなかった。

廃嫡......?

俺が?

唯一、王妃から産まれた俺が?

そんな話ある訳がないだろう?

.........こうなったらマリアンヌを呼び戻して説得を......いや、そんなことできるわけが...。

俺に残されたのはアリスに選んだもらうことしかないのか...?

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