ハーレムエンドを迎えましたが、ヒロインは誰を選ぶんでしょうね?

榎夜

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11話 アリスside

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今日はマロン様の商会に行く日!

私が持っているドレスの中でも一番のお気に入りのドレスを選んだ。

ピンクのドレスなんだけど、沢山フリルとリボンが付いてて可愛いの!

後は態度だよね。

なめられないようにしなきゃ!

そう意気込んで向かった。


☆★☆

「アリス、ここが俺の商会だよ」

とマロン様にエスコートされて中に入った。

「わぁ......!凄ぉーい!」

なんて反応をしたけど、思っていたのと全然違うじゃない!

お客さんの数も広さの割に少ないし、暇そうにしている従業員の姿が見える。

商品だって売れていないからか、あまり減っていないみたいね。

マロン様が色々説明してくれるけど、全く興味がわかないわ。

だって、まさかこんなしょぼい商会だとは思わなかったんだもん!

そう思いながら奥に進んでいくと、作業スペースかな?

従業員達が汚い姿で仕事してるの!

私が来るんだからもう少し綺麗にしておきなさいよ!

そう思っていると

「あ、マロン様。おはようございます」

1人の従業員が私達に気付いて挨拶をしにきた。

「おはよう」

え、何普通に返事をしてるの?

こんなに汚い格好をしてるんだから少しくらい怒るでしょ!?

挨拶をしてきた男性はボロボロの作業着姿で、ペンキとか黒いシミとか付けている。

毎日この格好してるの!?

なんか、見てるだけなのに匂いまでしてくるような...とにかく汚い!

すると男性は私の姿を見て

「そちらの女性は...?」

とマロン様に聞くと

「あぁ、商会を見たいって言ったから連れてきたんだ。夫人になるかもしれない」

そう言って私を紹介した。

今からそんな紹介をしてくれるなんて、やっぱりマロン様に決定かなぁ~?

そう思っていると、男性は少し顔を引き攣らせながら

「なるほど......よろしくお願いいたします」

と握手を求めてきた。

絶対した方がいいのはわかってるのよ。

わかってるんだけど、どうしてもその手を握ることが出来ない。

マロン様が私の様子に気づいて

「アリス?」

と首を傾げているのを見て、ヤバいって思ったから咄嗟に手を差し出した。

でも、手が触れそうになった瞬間

「汚い手で触らないでっ!」

思わずそう言ってしまった。

私は悪くないわ。

貴族と握手する時点で光栄なことなんだから、綺麗な格好をしていない人が悪いのよ!

男性は急な出来事に驚いている。

「ごめんね?客室の方に行こうか?」

そう言ったマロン様の顔は明らかに動揺していた。

客室に入ってすぐ

「マロン様、ごめんなさい......言っちゃダメだってわかってるけど、咄嗟にあんな言葉を...」

としおらしく謝ると

「仕方ないよ。さっきの従業員に謝ってくるからここで待ってて」

そう言って客室から出ていった。

何よ!客人を放置して謝ることじゃなくない!?

私が帰った後からでも謝れるでしょ!?

そう思っていると、

「失礼します。お茶です」

とまた汚い格好をした女性がお茶を出てきた。

何?ここは女でも作業着なんて着てるの?

ありえないんだけど!

そう思いながらお茶を1口飲んだ。

「まっずい!よくこんな物を私に出したわね!」

思わずそんなこと言っちゃったけど、まぁ仕方ないよね。

客の前に出るんだからもう少し綺麗な格好してきなさいよね!って意味よ!

お茶の味?そんなのわかる訳がないじゃない!

「汚い格好でここに居ないでくれる?早く出ていって!」

私がそう怒鳴りつけると

「.........失礼します」

と言って女性が出ていった。

すると、少ししてからマロン様が戻ってきた。

もしかして...今の聞かれてないよね?

そう思いながら顔を見ると、キョトンとした顔をして

「アリス?なにかあったの?」

と聞いてきた。

良かった。聞かれてないみたい。

「あ、マロン様ぁ。なんでもありませんよぉ~」

「そ、そっか」

ん?マロン様の様子がおかしい気がするけど......。

気のせいだよね!

全く...この商会の夫人になったら色々改善しなくちゃ!
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