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34話 ハロルドside
しおりを挟む謹慎処分が解けた日。
俺は父上に呼び出されていた。
「.....お前には本当に絶望した」
父上は、俺を軽蔑するような目で見ながらそう言ってきた。
「ま、待ってください!父上!母上からも何か言って.......」
一体、なぜこんなに怒っているんだ?
謹慎中は大人しく部屋に引きこもっていたし、話をしたのはメイドしかいないのにっ!
そう思いながら母上に助けを求めたが
「流石に今回のことは私でも呆れたわ。マリアンヌにどんな顔をして会ったらいいか.......」
そう言いながら泣き崩れてしまった。
その横で、兄上.....いや、ノエルがわざとらしく心配しながら母上を宥めている。
「そんな........」
なんだ?
全く分からない......俺は何をしたというんだ!
状況が呑み込めず、ただただボーっと母上を眺めていると
「ハロルド、お前を廃嫡する」
「な.......っ!」
廃嫡だと....っ!?
父上はため息をつきながら
「謹慎中に心を入れ替えているようであれば廃嫡までいかなくても伯爵くらいの爵位を与えるつもりだった」
元王太子であって、王族の俺が伯爵だと?
ふざけているのか!.......と言いたくなったが、ぐっと堪えて俯いた。
そんな俺の態度に父上は少し苛立ちながら
「だがお前は何をしていた?王太子ではなくなって勉強をさぼるのは仕方ない。まぁ、元々勉強などしていたわけじゃないが」
なぜバレているんだ?
一応父上の前では勉強しているふりをしていたのに.......。
「だがお前はあろうことかワシらの目を盗んでマリアンヌに手紙を送っていたらしいじゃないか。しかも一度ではなく何度も」
それはっ!
「だってメイドが受け取ってくれたから良いのかと思って......」
しかも最初に手紙を書くことを提案してきたのはノエルだ。
まだマリアンヌは俺のことを思っているかもしれない、と言われたから.......。
それにメイドだって快く受け取ってくれた。
だが、
「受け取っただと?お前が脅して無理やりやらせたんだろう!」
「な、何を言って.....」
どういうことだ?
俺がメイドを脅した?
あまりにも衝撃的な発言に耳を疑った。
もう何がどうなっているのか.......。
「はぁ.....もういい。救いようもないな」
「ち、父上!もう一度だけチャンスをっ!」
俺がメイドを脅していないとわかればきっと父上も考えを改めてくれるはず!
そう思ったのに
「お前に与えれるチャンスなどもうない!」
そう冷たく言い放たれた。
「幸い、新しく王太子になったノエルは優秀だし国王として必要なものを持っている。最初から側室だの王妃だの関係なしにノエルを王太子にしておけば良かった!」
「そんな......」
そう呟きながらノエルを見ると、父上たちからは見えないように不敵に笑ったのが見えた。
ノエルの奴...俺を嵌めやがったなっ!
こいつが......こいつのせいで俺は.....っ!
「2日やろう。それまでに必要な荷物を持って出ていけ!」
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