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35話 マリアンヌside
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スカーレット様の結婚式が終わった後、私とハルト様は2人でお茶を楽しんでいました。
「スカーレット様、とっても綺麗でしたわね」
着ていたドレスも素敵でしたし、何よりとても幸せそうで良かったですわ。
なんてことを思っていると
「マリアンヌも結婚したい?」
ハルト様が急にそんなことを聞いてきたので少し驚いてしまいました。
まぁ、もちろんそれは.....ね?
「いずれはしたいと思いますわよ?」
と答えると
「そっか......」
とだけ呟いてボーっとしています。
どうしたんでしょうか?
.....まさか、私との婚約が嫌になってしまったとか...?
あり得ますわ。
だって、私は自分で言うのもなんですが可愛げがありませんもの。
あぁ.....ハルト様にも捨てられてしまったら私は一体どうすればいいんですの?
そう思っていると
「殿下......っ!お客様がいらっしゃいました!」
物凄く焦った様子のメイドが温室にやってきました。
こんなに焦っているのは珍しいですね。
王宮のメイドは感情を誤魔化すのが得意だと言われていますから、余程のことがあったんでしょう。
一体誰が来たんでしょう?
「誰が来たんだ?」
とハルト様が聞くと、
「それが......」
なぜか私の様子を窺っています。
....ということは、私に関係のあることですね。
まぁ、なんとなく嫌な予感がしますが来るとしたら2人のうちのどちらか、ですわね。
ハルト様も同じことを思ったみたいで心配そうな顔をしています。
でも私としては、どちらとも決着をつけなくてはいけないと思っていたので
「構いませんわよ」
となにも気にしていないような感じで言うと
「マリアンヌ様のお父様だ、と仰っています」
なるほど....やはりそっちでしたか。
「どうする?」
「でも殿下のお客様なのでしょう?」
私がいるとわかっているなら、私にお客様だ、ということになると思うんですよね。
.....いや、あの人はそんな頭はありませんか。
なんて思っていると
「とりあえず話だけでも聞いてみようと思うが、内容によっては......」
一応実父ですから気を使って言ってくれているんでしょうが
「全部言わなくてもわかりますわ。大丈夫です。今更、情などありませんもの」
「そうか」
私の今の親はあの人ではありませんもの。
そう考えると気が楽になりました。
ハルト様に一応私もついていくことを言うと、最初は反対しましたが最後には渋々ながらも了承してくれましたわ。
本当は会いたくもないですし、話すこともありませんが、これ以上ハルト様にだけ任せるのも申し訳ないですしね。
客室を開けると、まぜかボロボロになっている元お父様が偉そうに短い足を組んで待っていました。
あっちの国に居たときはこの父親が怖くて仕方ありませんでしたが、改めて見るとこんなのに怖がっていた意味が分かりませんわね。
元お父様は私の姿をみるなり
「マリアンヌっ!貴様......っ!許可もなしに隣国に逃げていたとはな!」
と言ってきました。
はぁ.....本当に父親だと思っているなら娘の安否を喜ぶものではありませんか?
それに
「なぜ貴方の許可などいるのですか?」
許可も何も、自分で私のことを追い出しておいて何を言ってるんでしょう?
「は?お前は俺の娘なんだから当たり前だろう!?」
......は?
娘ですか。
思わず笑いそうになった私は
「ハルト様、この方は頭でもぶつけられたんでしょうか?」
顔を見ていると吹き出してしまいそうなのでハルト様に話しかけると
「それは大変だ。早く家に帰って医者にみせた方がいい」
ハルト様はそう言って元お父様を追い出そうとしました。
「ま、まて!お前!実の父親に対してそんな態度をして良いと思っているのか!」
実の父親ですか。
そんなことを思ったことなんて一度もないくせに何を言うんでしょうね。
そう思いながら
「何の用事で来ましたの?まさか、これを言うためだけに来た、なんて馬鹿なことは言いませんよね?」
もしそうだとしたら本当に頭を疑いますわ。
するとなぜか自慢げに
「ふんっ!だったらなんだと言うんだ!父親が来てやったんだ。ありがたいと思うんだな!」
と言ってきたこの人は、本当に頭がおかしいんでしょうね。
少しイラっとしたので
「あの、先程から父親、と言っていますが血の繋がりはあるかもしれませんが私は貴方の娘ではありませんよ」
と私が言うと
「ははっ!確かにそうだな。マリアンヌはそこにいる自称父親から絶縁されたんだから」
ハルト様も参戦してくれました。
本当にその通りですわ。
「えぇ、私の今の親はこんなに汚くありませんし、こんなに太って醜くもありませんわ」
今のお父様はとっても優しくて、美しいお方ですわ。
「スカーレット様、とっても綺麗でしたわね」
着ていたドレスも素敵でしたし、何よりとても幸せそうで良かったですわ。
なんてことを思っていると
「マリアンヌも結婚したい?」
ハルト様が急にそんなことを聞いてきたので少し驚いてしまいました。
まぁ、もちろんそれは.....ね?
「いずれはしたいと思いますわよ?」
と答えると
「そっか......」
とだけ呟いてボーっとしています。
どうしたんでしょうか?
.....まさか、私との婚約が嫌になってしまったとか...?
あり得ますわ。
だって、私は自分で言うのもなんですが可愛げがありませんもの。
あぁ.....ハルト様にも捨てられてしまったら私は一体どうすればいいんですの?
そう思っていると
「殿下......っ!お客様がいらっしゃいました!」
物凄く焦った様子のメイドが温室にやってきました。
こんなに焦っているのは珍しいですね。
王宮のメイドは感情を誤魔化すのが得意だと言われていますから、余程のことがあったんでしょう。
一体誰が来たんでしょう?
「誰が来たんだ?」
とハルト様が聞くと、
「それが......」
なぜか私の様子を窺っています。
....ということは、私に関係のあることですね。
まぁ、なんとなく嫌な予感がしますが来るとしたら2人のうちのどちらか、ですわね。
ハルト様も同じことを思ったみたいで心配そうな顔をしています。
でも私としては、どちらとも決着をつけなくてはいけないと思っていたので
「構いませんわよ」
となにも気にしていないような感じで言うと
「マリアンヌ様のお父様だ、と仰っています」
なるほど....やはりそっちでしたか。
「どうする?」
「でも殿下のお客様なのでしょう?」
私がいるとわかっているなら、私にお客様だ、ということになると思うんですよね。
.....いや、あの人はそんな頭はありませんか。
なんて思っていると
「とりあえず話だけでも聞いてみようと思うが、内容によっては......」
一応実父ですから気を使って言ってくれているんでしょうが
「全部言わなくてもわかりますわ。大丈夫です。今更、情などありませんもの」
「そうか」
私の今の親はあの人ではありませんもの。
そう考えると気が楽になりました。
ハルト様に一応私もついていくことを言うと、最初は反対しましたが最後には渋々ながらも了承してくれましたわ。
本当は会いたくもないですし、話すこともありませんが、これ以上ハルト様にだけ任せるのも申し訳ないですしね。
客室を開けると、まぜかボロボロになっている元お父様が偉そうに短い足を組んで待っていました。
あっちの国に居たときはこの父親が怖くて仕方ありませんでしたが、改めて見るとこんなのに怖がっていた意味が分かりませんわね。
元お父様は私の姿をみるなり
「マリアンヌっ!貴様......っ!許可もなしに隣国に逃げていたとはな!」
と言ってきました。
はぁ.....本当に父親だと思っているなら娘の安否を喜ぶものではありませんか?
それに
「なぜ貴方の許可などいるのですか?」
許可も何も、自分で私のことを追い出しておいて何を言ってるんでしょう?
「は?お前は俺の娘なんだから当たり前だろう!?」
......は?
娘ですか。
思わず笑いそうになった私は
「ハルト様、この方は頭でもぶつけられたんでしょうか?」
顔を見ていると吹き出してしまいそうなのでハルト様に話しかけると
「それは大変だ。早く家に帰って医者にみせた方がいい」
ハルト様はそう言って元お父様を追い出そうとしました。
「ま、まて!お前!実の父親に対してそんな態度をして良いと思っているのか!」
実の父親ですか。
そんなことを思ったことなんて一度もないくせに何を言うんでしょうね。
そう思いながら
「何の用事で来ましたの?まさか、これを言うためだけに来た、なんて馬鹿なことは言いませんよね?」
もしそうだとしたら本当に頭を疑いますわ。
するとなぜか自慢げに
「ふんっ!だったらなんだと言うんだ!父親が来てやったんだ。ありがたいと思うんだな!」
と言ってきたこの人は、本当に頭がおかしいんでしょうね。
少しイラっとしたので
「あの、先程から父親、と言っていますが血の繋がりはあるかもしれませんが私は貴方の娘ではありませんよ」
と私が言うと
「ははっ!確かにそうだな。マリアンヌはそこにいる自称父親から絶縁されたんだから」
ハルト様も参戦してくれました。
本当にその通りですわ。
「えぇ、私の今の親はこんなに汚くありませんし、こんなに太って醜くもありませんわ」
今のお父様はとっても優しくて、美しいお方ですわ。
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