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園遊会で
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秋の園遊会でも、ロロイ様はエスコートして下さいませんでした。身内で男性といえばお父様と弟ですが、弟はまだ11歳。パーティーに出席出来る年齢ではありません。ですから、お父様にお願いしました。お母様と二人、両手に花ですわね。
こんな場所でもマリアナ様達は目を惹きますわね…胸元の大きく空いたドレスで、もはや取り巻きと言っていい殿方達を侍らせていますわ。
ああ、でも流石に第二王子であるウィリアム様はいらっしゃいませんね。王族方のいらっしゃる席にいるようですが、視線はマリアナ様を追っているようです。
「彼女が、例の?」
お父様が周囲に気付かれないように、小声で話してきます。
「ええ…でもここまで人が多いと、上手く魔力感知も出来ませんわね」
「…全く、エーダリオの息子だと思って多少の事には目を瞑っていたが、考え直さねばならんか」
「お父様…」
伯爵様は、お父様と立場を越えた親友ですものね。
けれど、事は私だけの問題ではありません。第二王子も関わっているのですから。
「愚息が済まない…絶対に謝らせるので、今日の所は許してもらえないだろうか」
「ハウゼン伯爵様…」
「エーダリオ、このままでは大切な娘をやる事はできん。しっかりと教育をやり直してくれ」
お母様もお友達の所に行ってしまいましたし、私も、向こうで所在なげに佇んでいるリーファ様の所に行きますわ。
「リーファ様」
「まあ。ルミーナ様…良かったですわ。私、心細くて。あちらにお兄様がいるのですけど、次期当主でもあるので、挨拶で忙しいのですわ」
「折角ですから、今日ばかりは婚約者様の事は忘れて、楽しみましょう?」
少しだけ、リーファ様にも笑顔が戻りましたわ。
それでも、視線はアレス様を追いかけています。私もつい、ロロイ様の方を見てしまうのですから、同じですわね。
挨拶が終わったのかしら?ウィリアム様は真っ直ぐにマリアナ様の所に行きましたわ。ここにはロゼリア様もいらっしゃるのに…まあ、私の所にもロロイ様は全く視線も向けませんけれど。
私から挨拶?冗談ではありませんわ。私、怒っていますのよ。
それに、合同実践授業の時でさえ、ロロイ様から話しかけられる事もなくなったのですから。
きちんと身の振り方を考えた方がいいですわね…。例え謝って来られても、許せるとは思えませんもの。
マリアナ様が誰と婚約されるのか。学園の噂の的ですけれど、渦中の人間としては、絶えず不安なのですわ…本当に、いい加減にして欲しいですわ。
こんな場所でもマリアナ様達は目を惹きますわね…胸元の大きく空いたドレスで、もはや取り巻きと言っていい殿方達を侍らせていますわ。
ああ、でも流石に第二王子であるウィリアム様はいらっしゃいませんね。王族方のいらっしゃる席にいるようですが、視線はマリアナ様を追っているようです。
「彼女が、例の?」
お父様が周囲に気付かれないように、小声で話してきます。
「ええ…でもここまで人が多いと、上手く魔力感知も出来ませんわね」
「…全く、エーダリオの息子だと思って多少の事には目を瞑っていたが、考え直さねばならんか」
「お父様…」
伯爵様は、お父様と立場を越えた親友ですものね。
けれど、事は私だけの問題ではありません。第二王子も関わっているのですから。
「愚息が済まない…絶対に謝らせるので、今日の所は許してもらえないだろうか」
「ハウゼン伯爵様…」
「エーダリオ、このままでは大切な娘をやる事はできん。しっかりと教育をやり直してくれ」
お母様もお友達の所に行ってしまいましたし、私も、向こうで所在なげに佇んでいるリーファ様の所に行きますわ。
「リーファ様」
「まあ。ルミーナ様…良かったですわ。私、心細くて。あちらにお兄様がいるのですけど、次期当主でもあるので、挨拶で忙しいのですわ」
「折角ですから、今日ばかりは婚約者様の事は忘れて、楽しみましょう?」
少しだけ、リーファ様にも笑顔が戻りましたわ。
それでも、視線はアレス様を追いかけています。私もつい、ロロイ様の方を見てしまうのですから、同じですわね。
挨拶が終わったのかしら?ウィリアム様は真っ直ぐにマリアナ様の所に行きましたわ。ここにはロゼリア様もいらっしゃるのに…まあ、私の所にもロロイ様は全く視線も向けませんけれど。
私から挨拶?冗談ではありませんわ。私、怒っていますのよ。
それに、合同実践授業の時でさえ、ロロイ様から話しかけられる事もなくなったのですから。
きちんと身の振り方を考えた方がいいですわね…。例え謝って来られても、許せるとは思えませんもの。
マリアナ様が誰と婚約されるのか。学園の噂の的ですけれど、渦中の人間としては、絶えず不安なのですわ…本当に、いい加減にして欲しいですわ。
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