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誤解です
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今夜はシャルル様との夜会の日。
だけどヒューゴ様とティータイムを過ごしながら尋問を受けている。
「ふうん。それで開催が決まっている夜会だけで7通、その内ウィロウ嬢も参加できるものが4通?」
「…そのようです」
「アーサーから“クリスティーナちゃんが夜会に出ると言ったから、うちからも招待状を送ったよ”と聞かなければ、俺はこの7通に気が付くことなく恋人にみすみす浮気をされていたということだよな」
「…大きな語弊があります」
「そうか?」
「…こうなった経緯を聞いてください」
「一応聞くが、場合によっては監視を置くからな」
「…エルザとジネットが一緒に夜会に行きたがって、2人が行けそうな夜会に行こうって話になっただけで、私が行きたいと招待状をねだったわけではありません」
「……」
「本当です」
「行くのか?」
「誤解ですが、招待状をくださった方は私が行きたがったということになっているようですので断れません。7つとも頑張って出席します」
「で、7通も届いているのに何故俺に言わないんだ」
「さすがに迷惑かと」
「1人で行くつもりだったのか?」
「エルザとジネットと行くつもりでした。元々は2人が行きたがったのですから」
「女だけで行ったらその気があると言っているようなものだ。男達は言い寄って来るし、断ってもタチの悪い奴は酔わせたり薬を盛って部屋に連れて行ったりするんだ」
「…なんだか詳しいですね」
「お、俺はそんなことはしていないぞ!」
「“は”?…では何だったらなさったのですか」
「違う!」
「自分だけキスが上手くなるはずですね。他所で実践していたなんて…」
「俺は絶対にクリスティーナ以外に触れていない。
他所でしてくるなんて言ったら二度と外に出さないぞ。相手の男は錘を付けて沼に放り込んでやるからな」
「ヒュー」
「7通とも俺も行く。小娘2人にはそう言っておけ」
「はい」
「まったく…」
抱きしめられたので、ヒューゴ様の耳朶に吸い付いた。
「あっ」
ヒューゴ様が漏らした声に喜びを感じた。
だからジオ家のメイドが止めに来るまで抱き付いて赤くなったヒューゴ様の耳朶に吸い付き続けた。
ノックで止めると帰る時間だと教えてくれた。屋敷に戻って夜会の支度をしないと。
ヒューゴ様はクッションを抱えてソファに座ったままだった。
「すまない…見送りが出来なさそうだ。アニー、クリスティーナを頼む」
「かしこまりました」
「ヒューゴ様?」
「クリスティーナ様、参りましょう。ご予定に遅れてしまいますわ」
「でもヒューゴ様が」
「大丈夫です。ちょっと刺激が強かったのでしょう」
「……」
見られていたのね。
屋敷に戻り、さっとシャワーを浴びて軽食を食べて身支度をした。
今夜も銀色や青色を避けたドレスと宝石を選んだ。
「お嬢様、鎖骨のあたりに…」
メイドに言われて鏡をよく見ると またキスマークがあった。できたてのキスマーク。
「…隠れるドレスはあるかしら」
「今の季節でサイズの合うドレスは全て見えてしまいます。少し大きめのネックレスで隠しましょうか」
「そうね」
カチコチ カチコチ
こ、これじゃオートマタみたいじゃない。
シャルル様が到着したというので1階に降りてエントランスへ向かうと全身がうつる鏡に自分がうつった。既にネックレスがズレてキスマークが見えてしまっている。
鏡を見ながらネックレスがズレない動きを模索しているとまるでオートマタのような動きに見えた。
「何をやっているんだい?」
「シャルル様っ…ちょっとダンスが久しぶりなので鏡の前で復習を」
「大丈夫だよ。さあ行こう」
エントランスから丸見えだったわ。
だけどヒューゴ様とティータイムを過ごしながら尋問を受けている。
「ふうん。それで開催が決まっている夜会だけで7通、その内ウィロウ嬢も参加できるものが4通?」
「…そのようです」
「アーサーから“クリスティーナちゃんが夜会に出ると言ったから、うちからも招待状を送ったよ”と聞かなければ、俺はこの7通に気が付くことなく恋人にみすみす浮気をされていたということだよな」
「…大きな語弊があります」
「そうか?」
「…こうなった経緯を聞いてください」
「一応聞くが、場合によっては監視を置くからな」
「…エルザとジネットが一緒に夜会に行きたがって、2人が行けそうな夜会に行こうって話になっただけで、私が行きたいと招待状をねだったわけではありません」
「……」
「本当です」
「行くのか?」
「誤解ですが、招待状をくださった方は私が行きたがったということになっているようですので断れません。7つとも頑張って出席します」
「で、7通も届いているのに何故俺に言わないんだ」
「さすがに迷惑かと」
「1人で行くつもりだったのか?」
「エルザとジネットと行くつもりでした。元々は2人が行きたがったのですから」
「女だけで行ったらその気があると言っているようなものだ。男達は言い寄って来るし、断ってもタチの悪い奴は酔わせたり薬を盛って部屋に連れて行ったりするんだ」
「…なんだか詳しいですね」
「お、俺はそんなことはしていないぞ!」
「“は”?…では何だったらなさったのですか」
「違う!」
「自分だけキスが上手くなるはずですね。他所で実践していたなんて…」
「俺は絶対にクリスティーナ以外に触れていない。
他所でしてくるなんて言ったら二度と外に出さないぞ。相手の男は錘を付けて沼に放り込んでやるからな」
「ヒュー」
「7通とも俺も行く。小娘2人にはそう言っておけ」
「はい」
「まったく…」
抱きしめられたので、ヒューゴ様の耳朶に吸い付いた。
「あっ」
ヒューゴ様が漏らした声に喜びを感じた。
だからジオ家のメイドが止めに来るまで抱き付いて赤くなったヒューゴ様の耳朶に吸い付き続けた。
ノックで止めると帰る時間だと教えてくれた。屋敷に戻って夜会の支度をしないと。
ヒューゴ様はクッションを抱えてソファに座ったままだった。
「すまない…見送りが出来なさそうだ。アニー、クリスティーナを頼む」
「かしこまりました」
「ヒューゴ様?」
「クリスティーナ様、参りましょう。ご予定に遅れてしまいますわ」
「でもヒューゴ様が」
「大丈夫です。ちょっと刺激が強かったのでしょう」
「……」
見られていたのね。
屋敷に戻り、さっとシャワーを浴びて軽食を食べて身支度をした。
今夜も銀色や青色を避けたドレスと宝石を選んだ。
「お嬢様、鎖骨のあたりに…」
メイドに言われて鏡をよく見ると またキスマークがあった。できたてのキスマーク。
「…隠れるドレスはあるかしら」
「今の季節でサイズの合うドレスは全て見えてしまいます。少し大きめのネックレスで隠しましょうか」
「そうね」
カチコチ カチコチ
こ、これじゃオートマタみたいじゃない。
シャルル様が到着したというので1階に降りてエントランスへ向かうと全身がうつる鏡に自分がうつった。既にネックレスがズレてキスマークが見えてしまっている。
鏡を見ながらネックレスがズレない動きを模索しているとまるでオートマタのような動きに見えた。
「何をやっているんだい?」
「シャルル様っ…ちょっとダンスが久しぶりなので鏡の前で復習を」
「大丈夫だよ。さあ行こう」
エントランスから丸見えだったわ。
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