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続編:シャルルと王女
外れる思惑
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【 サフィリアの視点 】
仕方なく王太子殿下と両親の面会を終わるのを待っていたら呼ばれてしまった。応接間に入ると両親の顔色が悪くなっていた。
「サフィリア、侯爵夫妻に話があるのだとか?時間を作ったから話していいぞ」
そうは言っても王太子殿下が退席しないのに、話なんかできないわ!
「ど、どうやらナディア達が不適切な言葉をパリサ王女殿下に使ったようなのです。しっかりとした処罰を、」
「サフィリア王太子妃様」
「は、はい」
「ストラス家やクリネス家からは昨日のうちに抗議がありました。サフィリア王太子妃様の指示通りにしたのに何故娘達は咎められなくてはならないのかと。せめてサフィリア王太子妃様が擁護してくださらなければならないだろうと」
「な、何か勘違いをしているのですわ」
「これでも?」
テーブルの上を王太子殿下が指差した。手紙が何通か置いてあり、封筒も蝋印も王太子妃のものだった。
あの子達!読んだら燃やせと指示したのに!!
「私は…その……悪気はなくて」
「私は天然馬鹿を妻に迎えたということか?」
「お許しください!!」
「そなたの価値は失くなった。もう貴族派の誰もがサフィリアという女を信用しないだろう。
パウロ侯爵、夫人。私からの話は以上です。今のうちにお嬢さんの部屋を整えた方がいいですよ」
「娘とは離縁ということでしょうか」
「王太子妃からは降ろすでしょうね」
「王太子殿下!どうか娘に最後のチャンスを与えてくださいませ!」
お母様が膝をついて懇願した。
「パリサは正妃の産んだ王女で、陛下が一番可愛がっているのすよ?その王女を攻撃しておいて王太子妃の座に座り続けられるほど厚顔だったとは」
「どうか!」
「ですがお嬢さんを残すと貴族派からの制裁が待っていますよ?パウロ侯爵家が落ちぶれても王太子妃に残しますか?それに離縁しなくとも私が即位したら正妻にはしません」
「お、王太子殿下!反省しています!どうか挽回のチャンスをください!」
私は膝を付き彼の膝に縋り付いて懇願した。
「信用も求心力も失ったのに?チャンスの無駄遣いになるだけだ」
もう何を言っても取り付く島はなかった。
お父様達を見送る際、お母様がハグをして小声で指示を出した。
「パリサ様に謝罪をして許しを得なさい」
悩みに悩んだ挙句、ルビー宮を訪れた。だけど…出てきたのはパリサの夫だった。
「これは王太子妃様、お約束は無かったと思いますが」
「パリサ王女殿下に会わせて」
「嫌です」
「は?」
「僕の妻はショックと疲労で寝込んでいます。夫として面会を許すわけにはまいりません」
「私は王太子妃なのよ!」
「平民でもない限り誰でも存じ上げています。ですが妻が寝込んでいるときにどうするか決めるのは僕の役目です。体調が良くなりましたらパリサから連絡させます」
「謝罪をしたいだけよ!」
「何のでしょう」
「え?」
「王太子妃様は何をしてパリサに謝罪をしなくてはならないのですか?」
「あなたには関係のないことよ!」
「あるに決まっているではありませんか。どうしても会いたいのでしたら陛下から面会の許可を文章でいただいてください。では失礼します。ダオス、お見送りをしてくれ」
「かしこまりました」
結局追い出されてしまった。
伯爵家の出身の分際で!
翌日、
「サフィリア、あの5人の処遇を報告してくれ」
王太子殿下は目も合わすことなく催促してきた。
「え? あ、まだ…」
「証拠はあるし現行犯なのに、まだなのか?」
「せ、精査することがありまして」
「本当に馬鹿だな。精査?そんなことを口にしたら、そなたの言う精査が何だったのか報告書を上げないとならなくなるのだぞ?」
「っ!」
「安心しろ、5人とその当主を呼んでおいたから2時間後に直接沙汰を告げるといい」
「なっ!どうしてそのようなことを!!」
「何だか面倒だな…よし、今日はローランがいないからジェルヴェの意見も聞いてみよう」
「どうしてジェルヴェ殿下に!?」
「異母姉が虐げられているのを見聞きした王子だからだ」
一瞬不安になったけど、ジェルヴェ王子殿下なら…病弱な子供なら、きっと許してあげてと言ってくれるはず!
仕方なく王太子殿下と両親の面会を終わるのを待っていたら呼ばれてしまった。応接間に入ると両親の顔色が悪くなっていた。
「サフィリア、侯爵夫妻に話があるのだとか?時間を作ったから話していいぞ」
そうは言っても王太子殿下が退席しないのに、話なんかできないわ!
「ど、どうやらナディア達が不適切な言葉をパリサ王女殿下に使ったようなのです。しっかりとした処罰を、」
「サフィリア王太子妃様」
「は、はい」
「ストラス家やクリネス家からは昨日のうちに抗議がありました。サフィリア王太子妃様の指示通りにしたのに何故娘達は咎められなくてはならないのかと。せめてサフィリア王太子妃様が擁護してくださらなければならないだろうと」
「な、何か勘違いをしているのですわ」
「これでも?」
テーブルの上を王太子殿下が指差した。手紙が何通か置いてあり、封筒も蝋印も王太子妃のものだった。
あの子達!読んだら燃やせと指示したのに!!
「私は…その……悪気はなくて」
「私は天然馬鹿を妻に迎えたということか?」
「お許しください!!」
「そなたの価値は失くなった。もう貴族派の誰もがサフィリアという女を信用しないだろう。
パウロ侯爵、夫人。私からの話は以上です。今のうちにお嬢さんの部屋を整えた方がいいですよ」
「娘とは離縁ということでしょうか」
「王太子妃からは降ろすでしょうね」
「王太子殿下!どうか娘に最後のチャンスを与えてくださいませ!」
お母様が膝をついて懇願した。
「パリサは正妃の産んだ王女で、陛下が一番可愛がっているのすよ?その王女を攻撃しておいて王太子妃の座に座り続けられるほど厚顔だったとは」
「どうか!」
「ですがお嬢さんを残すと貴族派からの制裁が待っていますよ?パウロ侯爵家が落ちぶれても王太子妃に残しますか?それに離縁しなくとも私が即位したら正妻にはしません」
「お、王太子殿下!反省しています!どうか挽回のチャンスをください!」
私は膝を付き彼の膝に縋り付いて懇願した。
「信用も求心力も失ったのに?チャンスの無駄遣いになるだけだ」
もう何を言っても取り付く島はなかった。
お父様達を見送る際、お母様がハグをして小声で指示を出した。
「パリサ様に謝罪をして許しを得なさい」
悩みに悩んだ挙句、ルビー宮を訪れた。だけど…出てきたのはパリサの夫だった。
「これは王太子妃様、お約束は無かったと思いますが」
「パリサ王女殿下に会わせて」
「嫌です」
「は?」
「僕の妻はショックと疲労で寝込んでいます。夫として面会を許すわけにはまいりません」
「私は王太子妃なのよ!」
「平民でもない限り誰でも存じ上げています。ですが妻が寝込んでいるときにどうするか決めるのは僕の役目です。体調が良くなりましたらパリサから連絡させます」
「謝罪をしたいだけよ!」
「何のでしょう」
「え?」
「王太子妃様は何をしてパリサに謝罪をしなくてはならないのですか?」
「あなたには関係のないことよ!」
「あるに決まっているではありませんか。どうしても会いたいのでしたら陛下から面会の許可を文章でいただいてください。では失礼します。ダオス、お見送りをしてくれ」
「かしこまりました」
結局追い出されてしまった。
伯爵家の出身の分際で!
翌日、
「サフィリア、あの5人の処遇を報告してくれ」
王太子殿下は目も合わすことなく催促してきた。
「え? あ、まだ…」
「証拠はあるし現行犯なのに、まだなのか?」
「せ、精査することがありまして」
「本当に馬鹿だな。精査?そんなことを口にしたら、そなたの言う精査が何だったのか報告書を上げないとならなくなるのだぞ?」
「っ!」
「安心しろ、5人とその当主を呼んでおいたから2時間後に直接沙汰を告げるといい」
「なっ!どうしてそのようなことを!!」
「何だか面倒だな…よし、今日はローランがいないからジェルヴェの意見も聞いてみよう」
「どうしてジェルヴェ殿下に!?」
「異母姉が虐げられているのを見聞きした王子だからだ」
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