13 / 31
第二章 ハンターとして
2ー7 クラウディア
しおりを挟む
私は、クラウディア。
ブキャナン・ディル・フォン・ダイノス侯爵が私のお父様。
産みのお母様であるクリスディア・メレ・フォン・ダイノスは、私が5歳の頃に病気で亡くなったのです。
その後、お父様が側室として迎え入れた継母エルメリンダは、正直なところ、私はあまり好きにはなれない方でした。
お父様とその方との間に、私の義妹と義弟が生まれました。
本来ならば、義弟が嫡子とされるところなのでしょうけれど、なぜかお父様はエルメリンダを正室とせず、また義弟のカルスフォンについても嫡子としては認めていらっしゃらなかったのでした。
事情は良くわかりませんが、お父様としては古き慣例に従って、カルスフォンが成人するまで待つつもりだったようです。
エルメリンダお義母様は子爵家から嫁いでこられた方なのですけれど、実は子爵が平民の妾に産ませた庶子だったようです。
その所為かどうか、お父様は彼女を正室にせずに側室のままに据え置いたのです。
正室になれば、お母様の正式な名前のように「メレ」という言葉が入るのですけれど、側室の場合は「ド・エステ」の言葉が入ります。
お義母様の場合、エルメリンダ・ド・エステ・フォン・ダイノスが正式名称となるのです。
そうしてそのことがある意味で悲劇を生みました。
エルメリンダお義母様が正室になれない恨みを、私に向けて来たようなのです。
そうした考えが子供たちにも伝わり、義妹であるジリオーラと義弟であるカルスフォンが私に敵意を持つようになったのです。
私が居るとカルスフォンが嫡子として認められないのではないかという根拠のない不安を抱いたエルメリンダが、伝手を頼って手に入れた呪い用の魔道具を私の寝台に仕掛けたのです。
一つの魔道具には一人の呪いしかかけられないので、エルメリンダは、娘と息子の手を借りて更に二つの魔道具を仕掛けたのです。
私も後で家庭教師の魔法師に教えられましたが、呪い用の魔道具を使うに当たっては、特別な属性の魔力が必要なわけではないようです。
呪いをかける相手を特定するために、思いを込めて魔力を流すだけなのです。
稀に呪う相手を絞り切れずに、魔道具がまともに発動せずに魔力を流したものに薄くなった呪が返されることもあるそうですが、反呪と異なり、かけた呪が倍々に大きくなることはありませんので少々痛い思いをする程度で終わるそうです。
生憎なことに、義母、義妹、義弟の掛けた呪は見事に発動したのでした。
義妹ジリオーラが呪いをかけた魔道具は、子爵家からエルメリンダに付いてきた少年従者の手により私の寝室の天井裏に設置されました。
もう一つの魔道具は小さな針様のものであり、小賢しいことに何の変哲もない木の棒に仕込まれ、義弟カルスフォンの手により私の背後から肩を小突いたのです。
その時に一瞬びりっとした痛みを感じましたけれど、怪我をするような力で小突いたわけではなかったので単なる悪ふざけと見做されて注意だけで終わってしまいました。
この一瞬の間に私の肩には極々細く短い針状の魔道具が打ち込まれていたのです。
呪いの発動は、その三日後からでした。
その時から、私は食事をしても吐いてしまい、満足に食事ができなくなってしまったのです。
当初は食あたりなどが懸念され、治癒師を招いて治癒に当たってもらったのですが、一向に症状は改善せず、日を置くに従って悪化しました。
ついには動くこともままならず、ベッドに寝ているだけの状態になりました。
十分な栄養と水分の補給ができないことから、肌がひび割れ、そこから内出血を引き起こすとともに至る所で肌が黒ずんで腐敗を始めたのです。
教会にお願いして高名な聖職者による治癒をお願いしたのですが、全く効き目が無かったのです。
私は知りませんでしたけれど、その聖職者の方からは保って四日から五日の命と言われたそうにございます。
お父様は私の死を覚悟しつつも諦めず、たまたま市井の治癒師がエリアヒールの使い手と知って、その方に治癒を試してもらおうとしたようです。
当初は使いに出した者が侯爵家の権力を嵩に着た行動を為したために、お父様が考えていた招請ができず治癒診療そのものが断られたようですが、お父様が直々にその方にお会いして、治癒をお願いされたのだそうです。
教会の聖職者には大金貨でのお布施をしたそうですけれど、その方は大銅貨一枚で私の治癒を引き受けてくださったそうです。
その結果、今、私は生きています。
代わりに義母、義妹、義弟の三人が亡くなりました。
呪を解呪することによって呪いをかけた者へ降りかかる反呪が引き起こされ、私が受けた呪の倍以上の力で一瞬のうちに返されたのです。
三人はとても苦しんで死んだと聞いております。
その亡骸は、荒野に人知れず埋められたとも聞いています。
私に呪を掛けた三人に同情するつもりはございません。
私を呪から救ってくださったのは、リックさんと申される冒険者であり、治癒魔法の使い手でもあるのだそうです。
スラム街に近い教会で診療所を開設し、大銅貨一枚で誰にでも治癒をしているのだとか。
そうして驚いたことにリック様は私と同い年の方なのですヨ。
詳しくは教えていただけませんでしたけれど、リック様は両親のいない孤児なのだそうです。
五日に一度、邸に来られて私の容態を確認し、食事や運動の仕方などについて指示をされて行きます。
その際にはほんのわずかの時間なのですけれど、リック様が私の方に手を差し伸べられて光のシャワーを浴びせてくれるのです。
これを受けるとすごく爽やかな気持ちになれますし、身体が生き返ったような心地になります。
リック様によれば「ヒール」とは異なる「リバフ」という治癒魔法なのだそうです。
この「リバフ」をすることにより、衰えている筋肉を緩やかに再生することができるのだそうです。
リック様は私と同い年でありながら、とても教養がおありです。
メイド長のメリンダに確認しましたけれど、平民の子供が教育を受ける事例は非常に少ないのだそうで、まして親のいない孤児であれば教育を受けること自体がほとんど不可能だと言っていました。
孤児院で相応の読み書きを教えてもらえる場合もあるらしいのですけれど、そもそも孤児院自体にそのような余裕のある所は非常に少ないそうです。
メリンダもリック様の持つ様々な知識の豊富さに驚いていたようです。
お父様も勿論そのことに気づいていらっしゃるのですけれど、それよりも私の命を救ってくれた恩人として絶大な信頼を置かれているようです。
お父様が手ずから家紋の入った袱紗を与えるなど、余程のことでない限りいたしません。
家紋の入った物を与えるということは、その人物の保証を侯爵家が行っていることと同義であり、お父様の抱えている古くからの騎士にでさえ、これまで与えたことはありませんでしたから・・・。
まぁ、そうは言いながらも家紋がわかるような簡易の紋章をつけた武具が与えられてはいるのですけれどね。
袱紗に付けた家紋と武具の簡易の紋章では、その価値がまるで違うのです。
リック様は、少なくともお父様が信頼に足る人物と認めたお方なのです。
但し、残念なことにリック様は平民でございます。
私がどれほど好意を抱こうとも私の伴侶にはできません。
貴族とはそういうものと割り切ってはいるものの、悲しい現実ですよね。
何とかならないのかしらねぇ。
ブキャナン・ディル・フォン・ダイノス侯爵が私のお父様。
産みのお母様であるクリスディア・メレ・フォン・ダイノスは、私が5歳の頃に病気で亡くなったのです。
その後、お父様が側室として迎え入れた継母エルメリンダは、正直なところ、私はあまり好きにはなれない方でした。
お父様とその方との間に、私の義妹と義弟が生まれました。
本来ならば、義弟が嫡子とされるところなのでしょうけれど、なぜかお父様はエルメリンダを正室とせず、また義弟のカルスフォンについても嫡子としては認めていらっしゃらなかったのでした。
事情は良くわかりませんが、お父様としては古き慣例に従って、カルスフォンが成人するまで待つつもりだったようです。
エルメリンダお義母様は子爵家から嫁いでこられた方なのですけれど、実は子爵が平民の妾に産ませた庶子だったようです。
その所為かどうか、お父様は彼女を正室にせずに側室のままに据え置いたのです。
正室になれば、お母様の正式な名前のように「メレ」という言葉が入るのですけれど、側室の場合は「ド・エステ」の言葉が入ります。
お義母様の場合、エルメリンダ・ド・エステ・フォン・ダイノスが正式名称となるのです。
そうしてそのことがある意味で悲劇を生みました。
エルメリンダお義母様が正室になれない恨みを、私に向けて来たようなのです。
そうした考えが子供たちにも伝わり、義妹であるジリオーラと義弟であるカルスフォンが私に敵意を持つようになったのです。
私が居るとカルスフォンが嫡子として認められないのではないかという根拠のない不安を抱いたエルメリンダが、伝手を頼って手に入れた呪い用の魔道具を私の寝台に仕掛けたのです。
一つの魔道具には一人の呪いしかかけられないので、エルメリンダは、娘と息子の手を借りて更に二つの魔道具を仕掛けたのです。
私も後で家庭教師の魔法師に教えられましたが、呪い用の魔道具を使うに当たっては、特別な属性の魔力が必要なわけではないようです。
呪いをかける相手を特定するために、思いを込めて魔力を流すだけなのです。
稀に呪う相手を絞り切れずに、魔道具がまともに発動せずに魔力を流したものに薄くなった呪が返されることもあるそうですが、反呪と異なり、かけた呪が倍々に大きくなることはありませんので少々痛い思いをする程度で終わるそうです。
生憎なことに、義母、義妹、義弟の掛けた呪は見事に発動したのでした。
義妹ジリオーラが呪いをかけた魔道具は、子爵家からエルメリンダに付いてきた少年従者の手により私の寝室の天井裏に設置されました。
もう一つの魔道具は小さな針様のものであり、小賢しいことに何の変哲もない木の棒に仕込まれ、義弟カルスフォンの手により私の背後から肩を小突いたのです。
その時に一瞬びりっとした痛みを感じましたけれど、怪我をするような力で小突いたわけではなかったので単なる悪ふざけと見做されて注意だけで終わってしまいました。
この一瞬の間に私の肩には極々細く短い針状の魔道具が打ち込まれていたのです。
呪いの発動は、その三日後からでした。
その時から、私は食事をしても吐いてしまい、満足に食事ができなくなってしまったのです。
当初は食あたりなどが懸念され、治癒師を招いて治癒に当たってもらったのですが、一向に症状は改善せず、日を置くに従って悪化しました。
ついには動くこともままならず、ベッドに寝ているだけの状態になりました。
十分な栄養と水分の補給ができないことから、肌がひび割れ、そこから内出血を引き起こすとともに至る所で肌が黒ずんで腐敗を始めたのです。
教会にお願いして高名な聖職者による治癒をお願いしたのですが、全く効き目が無かったのです。
私は知りませんでしたけれど、その聖職者の方からは保って四日から五日の命と言われたそうにございます。
お父様は私の死を覚悟しつつも諦めず、たまたま市井の治癒師がエリアヒールの使い手と知って、その方に治癒を試してもらおうとしたようです。
当初は使いに出した者が侯爵家の権力を嵩に着た行動を為したために、お父様が考えていた招請ができず治癒診療そのものが断られたようですが、お父様が直々にその方にお会いして、治癒をお願いされたのだそうです。
教会の聖職者には大金貨でのお布施をしたそうですけれど、その方は大銅貨一枚で私の治癒を引き受けてくださったそうです。
その結果、今、私は生きています。
代わりに義母、義妹、義弟の三人が亡くなりました。
呪を解呪することによって呪いをかけた者へ降りかかる反呪が引き起こされ、私が受けた呪の倍以上の力で一瞬のうちに返されたのです。
三人はとても苦しんで死んだと聞いております。
その亡骸は、荒野に人知れず埋められたとも聞いています。
私に呪を掛けた三人に同情するつもりはございません。
私を呪から救ってくださったのは、リックさんと申される冒険者であり、治癒魔法の使い手でもあるのだそうです。
スラム街に近い教会で診療所を開設し、大銅貨一枚で誰にでも治癒をしているのだとか。
そうして驚いたことにリック様は私と同い年の方なのですヨ。
詳しくは教えていただけませんでしたけれど、リック様は両親のいない孤児なのだそうです。
五日に一度、邸に来られて私の容態を確認し、食事や運動の仕方などについて指示をされて行きます。
その際にはほんのわずかの時間なのですけれど、リック様が私の方に手を差し伸べられて光のシャワーを浴びせてくれるのです。
これを受けるとすごく爽やかな気持ちになれますし、身体が生き返ったような心地になります。
リック様によれば「ヒール」とは異なる「リバフ」という治癒魔法なのだそうです。
この「リバフ」をすることにより、衰えている筋肉を緩やかに再生することができるのだそうです。
リック様は私と同い年でありながら、とても教養がおありです。
メイド長のメリンダに確認しましたけれど、平民の子供が教育を受ける事例は非常に少ないのだそうで、まして親のいない孤児であれば教育を受けること自体がほとんど不可能だと言っていました。
孤児院で相応の読み書きを教えてもらえる場合もあるらしいのですけれど、そもそも孤児院自体にそのような余裕のある所は非常に少ないそうです。
メリンダもリック様の持つ様々な知識の豊富さに驚いていたようです。
お父様も勿論そのことに気づいていらっしゃるのですけれど、それよりも私の命を救ってくれた恩人として絶大な信頼を置かれているようです。
お父様が手ずから家紋の入った袱紗を与えるなど、余程のことでない限りいたしません。
家紋の入った物を与えるということは、その人物の保証を侯爵家が行っていることと同義であり、お父様の抱えている古くからの騎士にでさえ、これまで与えたことはありませんでしたから・・・。
まぁ、そうは言いながらも家紋がわかるような簡易の紋章をつけた武具が与えられてはいるのですけれどね。
袱紗に付けた家紋と武具の簡易の紋章では、その価値がまるで違うのです。
リック様は、少なくともお父様が信頼に足る人物と認めたお方なのです。
但し、残念なことにリック様は平民でございます。
私がどれほど好意を抱こうとも私の伴侶にはできません。
貴族とはそういうものと割り切ってはいるものの、悲しい現実ですよね。
何とかならないのかしらねぇ。
69
あなたにおすすめの小説
転生大賢者の現代生活
サクラ近衛将監
ファンタジー
ベイリッド帝国の大賢者として173歳で大往生したはずのロイドベル・ダルク・ブラームントは、何の因果か異世界のとある若者に転生を遂げた。
ロイドベルの知識、経験、能力、更にはインベントリとその中身まで引き継いで、佐島幸次郎として生き返ったのである。
これは、21世紀の日本に蘇った大賢者の日常の生活と冒険を綴る物語である。
原則として、毎週土曜日の午後8時に投稿予定です。
感想は受け付けていますけれど、原則として返事は致しませんので悪しからずご了承ください。
事故に遭いました~俺って全身不随?でも異世界では元気ハツラツ?
サクラ近衛将監
ファンタジー
会社員の俺が交通事故に遭いました。二か月後、病院で目覚めた時、ほぼ全身不随。瞼と瞳が動かせるものの、手足も首も動かない。でも、病院で寝ると異世界の別人の身体で憑依し、五体満足で生活している。また、異世界で寝ると現代世界に目が覚めるが体の自由は利かない。
睡眠の度に異世界と現代世界を行ったり来たり、果たして、現代社会の俺は、元の身体に戻れる方法があるのだろうか?
そんな男の二重生活の冒険譚です。
毎週水曜日午後8時に投稿予定です。
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
母を訪ねて十万里
サクラ近衛将監
ファンタジー
エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。
この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。
概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。
戦えない魔法で追放された俺、家電の知識で異世界の生存率を塗り替える
yukataka
ファンタジー
安全を無視したコスト削減に反対した結果、
家電メーカーの開発エンジニア・三浦恒一は「価値がない」と切り捨てられた。
降格先の倉庫で事故に巻き込まれ、彼が辿り着いたのは――魔法がすべてを決める異世界だった。
この世界では、魔法は一人一つが常識。
そんな中で恒一が与えられたのは、
元の世界の“家電”しか召喚できない外れ魔法〈異界家電召喚〉。
戦えない。派手じゃない。評価もされない。
だが、召喚した家電に応じて発現する魔法は、
戦闘ではなく「生き延びるための正しい使い方」に特化していた。
保存、浄化、環境制御――
誰も見向きもしなかった力は、やがて人々の生活と命を静かに支え始める。
理解されず、切り捨てられてきた男が選ぶのは、
英雄になることではない。
事故を起こさず、仲間を死なせず、
“必要とされる仕事”を積み上げること。
これは、
才能ではなく使い方で世界を変える男の、
静かな成り上がりの物語。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる