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第二章 ハンターとして
2ー12 隣国の王族
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リックの診療所は、依然として繁盛している。
今や孤児院の就職先としても大手になっており、聖アンクレア教会だけではなく他の孤児院出身者も雇い始めている。
もう一つ、リックが潰したバレンシア聖教会の聖職者見習いだった治癒能力を持った者がリックを頼ってきた。
元々バレンシア聖教会に見いだされて内部教育を受けていたものだったのだが、バレンシア聖教会そのものが破綻したことで養成施設から放り出されてしまったのだ。
悪評が知れ渡ったバレンシア聖教会の元聖職者見習いというだけで、他の教会からは毛嫌いされ、どこにも就職できなかった者が二人、互いに相談をしてリックを頼って来たのだった。
リックはその為人を判断して、彼らを診療所の治癒師見習いとして雇うことにした。
そうして、彼らを一通り訓練した後で、診療所の診療の一部を任せ始めたのである。
彼らが診療をするのは午後からであり、その分診療所の営業時間が増えたが、リックが診る時間はこれまで通りとされ、特段の事由が無い限りは、日没前の一刻に限られている。
それでも二人の治癒師が増えただけで、診療できる人員が増えることになった。
新たに雇った二人の若手治癒師が診られる患者は限定的なのだが、それでも診療所の手助けにはなるのである。
更には少し多目になった患者に対応するための事務処理についても、専属の大人二人を雇った。
片腕を失った元ハンターと大怪我を負って歩行に支障をきたした女性が一人である。
これらの雇人に出せる報酬は左程多くは無いが、少なくともスラム街に落ちるよりはましな生活が送れるのである。
そんな新体制の診療所の青い石の通路脇に、高貴な身分の者が乗る馬車が停まった。
しかも20人からの騎士が護衛についているので、かなり上位の貴族と思われるのだ。
馬車から一人の執事が出てきて受診のための列に並んだ。
どうやらリックの診療所での作法を知っているようだ。
列に並べない病人のために代理人が並んで順番を待つこともできるのだ。
今日も偶々診療所に来ていたクラウディアが言った。
「あら、あの馬車についている紋章は、・・・・。
確か、西の隣国ノルディア公国の王家の家紋だわ。
では、公国王家所縁の人物がこの診療所に来たという事かしら?
リック、大変よ。
あのまま放っておいても良いの?」
王都外のクエストを終えて戻って来たばかりのリックが暢気に答えた。
「フーン、お隣の王家筋なの?
でも、急を要する病気ならば、多分あそこには並ばないでしょう。
本当に急ぐなら、多分この国の王家の偉い方でも動かして、何か事前に通知があるはず。
僕は貴賤を問わないから、並んでくれるならその順番で対応するよ。
尤も、最後のエリアヒールの後にでも別途対応しなければならないかもしれないね。
飽くまで単なる予感に過ぎないけれど、おそらく結構面倒な病のような気がする。」
リックもハーゲン王国の西隣にあるノルディア公国については、基礎知識として知ってはいたが、公国王家所縁の者であれば、当然に他の優秀な治癒師が診た患者であろうと推測をしていた。
その治癒師で手に負えない病気で有れば、当然簡単な病気であるはずもない。
何だか面倒なことになりそうだが、遠路はるばるやって来た患者さんを見放すわけには行かないから、リックは、そっとため息を付いた。
そうして並んでいた執事さんの順番近くになると、馬車から担架というか、8人の従者が四方の棒を持つ天蓋付きの輿のような寝台に乗せられたやんごとなき人物が執事の背後に付き、そうして診療所に運び込まれた。
そばにいる執事さんがリックに告げた。
「こちらの御方は、ノルディア公国の王太后様にございます。
先年より原因不明の病に掛かり、公国内の高名な治癒師に見ていただきましたが、不治の病として匙を投げらてございます。
微熱と咳が続く病にて、公国にあるデクスター教会の最上位聖職者の見立てでは、臓腑に関わる死病で、余命は二月とか。
公国にも噂が届いているこの診療所に最後の望みを託して参った次第にて、現ノルディア公国国王陛下からの依頼状を持参しております
どうか、どうか王太后様をお救いくださいませ。」
リックは、一見してすぐに死相が出ているのが分かった。
患者の年の頃は40代後半から50代そこそこ、まだ若いのだが、痩せており、肌に艶が無い。
生体スキャンをかけて肺に病巣を持っているのが分かった。
おそらくは結核である。
結核は、この世界でも死病として知られている。
厄介なことに感染症で有り、くしゃみや咳によっても周囲に感染するのだ。
リックの特殊能力でこの患者を完治させることはできるが、流石に即座に完治させることはできない。
もう一つ、この場に来ている従者全員が二次感染源となっている恐れもあるので早急に隔離する必要があるのだ。
そのための万が一の隔離施設も診療所の隣に準備はしているが、執事さんに訊くと騎士や従者を含めて総勢で28名からなっており、この一行全員を隔離しなければならないようだ。
隔離病棟の受け入れ容量は一応あるが、その上で感染者と非感染者を仕分けて治療をする必要がある。
もう一つ大事なのは、ノルディア公国は勿論だが、ここまでくる行程でハーゲン国内の宿に宿泊したのであれば、そこで感染が広がっている可能性もある。
従って、早急に感染予防対策としての隔離対応をしなければならなかった。
リックは、王家相談役のクロイム・サイルズにお願いして、騎士団を派遣してもらい、当座、国内の関連する宿場町をできるだけ隔離するようお願いした。
その際の感染予防として注意しなければならないことも伝え、また書面にした。
その上で、公国から来た者全てを隔離施設に放り込んだのだ。
この際に役だったのは、孤児院の手伝いの子を含めて半月に一度は訓練を行っている緊急対応訓練だった。
空気感染を想定して、特別な防護服を着用した診療所で働く者達が対応するのである。
このための措置として、残った他の患者たちは整理券を渡して急遽後日回しにされた。
全員を隔離してから、王太后様の治療を開始する。
取敢えずの治療は5分で済ませ、残りは後日に回す。
それから順次公国からついてきた者達の検査を行い、必要な治療も実施した。
それが終わったならば、クロイム・サイルズから依頼を受けた宰相手配の馬車に乗って、公国の王太后様一行の国内の宿泊先に向けて飛び出した。
自分の転移能力を使えば国境まででも左程はかからないだろう。
空中に浮かんだまま目に見える範囲で転移を繰り返せば、例え馬車で十日掛かる場所であろうが、一時間とかからず到達できる自信がある。
但し、真に必要な場合以外には。自分の能力を公表するようなものだから使わない。
そうして結核という病は、感染患者さんには気の毒ではあるけれど、その緊急事態には当たらないんだ。
ここは既存の交通体制で最も早いものを使わせてもらう。
クロイム・サイルズと連絡を取った際に、騎士団の先行派遣をお願いすると同時に、国の急使便の馬車を使わせてもらうようにお願いしたのだった。
できるだけ感染を抑えるためには、早目の処置が必要だったからだ。
幸いにして、公国王太后様一行の宿は貴族向けの上宿で有ったので、使用者は限られており、今回、感染の疑いのある者は従業員だけに限られた。
王太后様が診療所に来てから五日の間に、リックは国内の感染の恐れがある場所の確認をし、必要な除菌と治療を為した。
少なくとも国内での当座の感染拡大は抑えられたと判断している。
次いで、隣国ノルディア公国における感染防止であるが、こちらはリックが出かけるわけにも行かないので、対抗薬を作るしかなかった。
王太后様の痰から採取した結核菌を元に、創薬・調剤能力をフル稼働させ、二日掛けて対抗薬を生み出し、それを大量に作って、クロイム・サイルズに託したのだった。
リック自身は、そもそも目立つことは望まないが、多くの人の命がかかっているとなれば放置はできなかったのである。
クロイム・サイルズも、そうしたリックの止むに止まれぬ心情をくみ取り、無理をしてでも種々の便宜を図り、また、隣国ノルディア公国への架け橋となってリックの造った対抗薬を大量に届けたのだった。
そのために、概ね一か月後には王太后様も健康体に戻り、また公国内で広がりつつあった感染症が下火になったのである。
このために、ノルディア王太后様は、わざわざハーゲン王国の王宮にも参内して国王陛下等に礼を述べ、公国へと戻って行ったのである。
因みに王太后様の治療費は大銅貨1枚で滞在日数分の大銅貨であったが、ついてきた執事と騎士連中も全員が同じく診療費と入院費用を徴収された。
支払いは、ついて来ていた執事が恐縮しながら行ったのである。
王太后様が帰国してから3か月後、ノルディア公国王家から、ハーゲン王国王家に対して、正式な形での問い合わせが届いた。
内容は、王太后様及びノルディア公国内で拡大しかけていた死病である感染症の防止に、ハーゲン王国のリック診療所が多大な貢献をしたことにつき、主治医で有ったリック・バウアー個人に名誉伯爵の地位を授与したいのだが、ハーゲン王国としては我が国が爵位を授与することに支障が有りや無しやというものだった。
王家は、これまで前例が無かったことゆえに、この回答に際しては、陰で動いてくれた相談役のクロイム・サイルズに問い合わせたのである。
この感染症対策の一連の動きに際しては、リックからの緊急要請に関し、クロイム・サイルズが王宮の窓口として動いており、何故か診療所の所長であるリックとも顔馴染であったからである。
今や孤児院の就職先としても大手になっており、聖アンクレア教会だけではなく他の孤児院出身者も雇い始めている。
もう一つ、リックが潰したバレンシア聖教会の聖職者見習いだった治癒能力を持った者がリックを頼ってきた。
元々バレンシア聖教会に見いだされて内部教育を受けていたものだったのだが、バレンシア聖教会そのものが破綻したことで養成施設から放り出されてしまったのだ。
悪評が知れ渡ったバレンシア聖教会の元聖職者見習いというだけで、他の教会からは毛嫌いされ、どこにも就職できなかった者が二人、互いに相談をしてリックを頼って来たのだった。
リックはその為人を判断して、彼らを診療所の治癒師見習いとして雇うことにした。
そうして、彼らを一通り訓練した後で、診療所の診療の一部を任せ始めたのである。
彼らが診療をするのは午後からであり、その分診療所の営業時間が増えたが、リックが診る時間はこれまで通りとされ、特段の事由が無い限りは、日没前の一刻に限られている。
それでも二人の治癒師が増えただけで、診療できる人員が増えることになった。
新たに雇った二人の若手治癒師が診られる患者は限定的なのだが、それでも診療所の手助けにはなるのである。
更には少し多目になった患者に対応するための事務処理についても、専属の大人二人を雇った。
片腕を失った元ハンターと大怪我を負って歩行に支障をきたした女性が一人である。
これらの雇人に出せる報酬は左程多くは無いが、少なくともスラム街に落ちるよりはましな生活が送れるのである。
そんな新体制の診療所の青い石の通路脇に、高貴な身分の者が乗る馬車が停まった。
しかも20人からの騎士が護衛についているので、かなり上位の貴族と思われるのだ。
馬車から一人の執事が出てきて受診のための列に並んだ。
どうやらリックの診療所での作法を知っているようだ。
列に並べない病人のために代理人が並んで順番を待つこともできるのだ。
今日も偶々診療所に来ていたクラウディアが言った。
「あら、あの馬車についている紋章は、・・・・。
確か、西の隣国ノルディア公国の王家の家紋だわ。
では、公国王家所縁の人物がこの診療所に来たという事かしら?
リック、大変よ。
あのまま放っておいても良いの?」
王都外のクエストを終えて戻って来たばかりのリックが暢気に答えた。
「フーン、お隣の王家筋なの?
でも、急を要する病気ならば、多分あそこには並ばないでしょう。
本当に急ぐなら、多分この国の王家の偉い方でも動かして、何か事前に通知があるはず。
僕は貴賤を問わないから、並んでくれるならその順番で対応するよ。
尤も、最後のエリアヒールの後にでも別途対応しなければならないかもしれないね。
飽くまで単なる予感に過ぎないけれど、おそらく結構面倒な病のような気がする。」
リックもハーゲン王国の西隣にあるノルディア公国については、基礎知識として知ってはいたが、公国王家所縁の者であれば、当然に他の優秀な治癒師が診た患者であろうと推測をしていた。
その治癒師で手に負えない病気で有れば、当然簡単な病気であるはずもない。
何だか面倒なことになりそうだが、遠路はるばるやって来た患者さんを見放すわけには行かないから、リックは、そっとため息を付いた。
そうして並んでいた執事さんの順番近くになると、馬車から担架というか、8人の従者が四方の棒を持つ天蓋付きの輿のような寝台に乗せられたやんごとなき人物が執事の背後に付き、そうして診療所に運び込まれた。
そばにいる執事さんがリックに告げた。
「こちらの御方は、ノルディア公国の王太后様にございます。
先年より原因不明の病に掛かり、公国内の高名な治癒師に見ていただきましたが、不治の病として匙を投げらてございます。
微熱と咳が続く病にて、公国にあるデクスター教会の最上位聖職者の見立てでは、臓腑に関わる死病で、余命は二月とか。
公国にも噂が届いているこの診療所に最後の望みを託して参った次第にて、現ノルディア公国国王陛下からの依頼状を持参しております
どうか、どうか王太后様をお救いくださいませ。」
リックは、一見してすぐに死相が出ているのが分かった。
患者の年の頃は40代後半から50代そこそこ、まだ若いのだが、痩せており、肌に艶が無い。
生体スキャンをかけて肺に病巣を持っているのが分かった。
おそらくは結核である。
結核は、この世界でも死病として知られている。
厄介なことに感染症で有り、くしゃみや咳によっても周囲に感染するのだ。
リックの特殊能力でこの患者を完治させることはできるが、流石に即座に完治させることはできない。
もう一つ、この場に来ている従者全員が二次感染源となっている恐れもあるので早急に隔離する必要があるのだ。
そのための万が一の隔離施設も診療所の隣に準備はしているが、執事さんに訊くと騎士や従者を含めて総勢で28名からなっており、この一行全員を隔離しなければならないようだ。
隔離病棟の受け入れ容量は一応あるが、その上で感染者と非感染者を仕分けて治療をする必要がある。
もう一つ大事なのは、ノルディア公国は勿論だが、ここまでくる行程でハーゲン国内の宿に宿泊したのであれば、そこで感染が広がっている可能性もある。
従って、早急に感染予防対策としての隔離対応をしなければならなかった。
リックは、王家相談役のクロイム・サイルズにお願いして、騎士団を派遣してもらい、当座、国内の関連する宿場町をできるだけ隔離するようお願いした。
その際の感染予防として注意しなければならないことも伝え、また書面にした。
その上で、公国から来た者全てを隔離施設に放り込んだのだ。
この際に役だったのは、孤児院の手伝いの子を含めて半月に一度は訓練を行っている緊急対応訓練だった。
空気感染を想定して、特別な防護服を着用した診療所で働く者達が対応するのである。
このための措置として、残った他の患者たちは整理券を渡して急遽後日回しにされた。
全員を隔離してから、王太后様の治療を開始する。
取敢えずの治療は5分で済ませ、残りは後日に回す。
それから順次公国からついてきた者達の検査を行い、必要な治療も実施した。
それが終わったならば、クロイム・サイルズから依頼を受けた宰相手配の馬車に乗って、公国の王太后様一行の国内の宿泊先に向けて飛び出した。
自分の転移能力を使えば国境まででも左程はかからないだろう。
空中に浮かんだまま目に見える範囲で転移を繰り返せば、例え馬車で十日掛かる場所であろうが、一時間とかからず到達できる自信がある。
但し、真に必要な場合以外には。自分の能力を公表するようなものだから使わない。
そうして結核という病は、感染患者さんには気の毒ではあるけれど、その緊急事態には当たらないんだ。
ここは既存の交通体制で最も早いものを使わせてもらう。
クロイム・サイルズと連絡を取った際に、騎士団の先行派遣をお願いすると同時に、国の急使便の馬車を使わせてもらうようにお願いしたのだった。
できるだけ感染を抑えるためには、早目の処置が必要だったからだ。
幸いにして、公国王太后様一行の宿は貴族向けの上宿で有ったので、使用者は限られており、今回、感染の疑いのある者は従業員だけに限られた。
王太后様が診療所に来てから五日の間に、リックは国内の感染の恐れがある場所の確認をし、必要な除菌と治療を為した。
少なくとも国内での当座の感染拡大は抑えられたと判断している。
次いで、隣国ノルディア公国における感染防止であるが、こちらはリックが出かけるわけにも行かないので、対抗薬を作るしかなかった。
王太后様の痰から採取した結核菌を元に、創薬・調剤能力をフル稼働させ、二日掛けて対抗薬を生み出し、それを大量に作って、クロイム・サイルズに託したのだった。
リック自身は、そもそも目立つことは望まないが、多くの人の命がかかっているとなれば放置はできなかったのである。
クロイム・サイルズも、そうしたリックの止むに止まれぬ心情をくみ取り、無理をしてでも種々の便宜を図り、また、隣国ノルディア公国への架け橋となってリックの造った対抗薬を大量に届けたのだった。
そのために、概ね一か月後には王太后様も健康体に戻り、また公国内で広がりつつあった感染症が下火になったのである。
このために、ノルディア王太后様は、わざわざハーゲン王国の王宮にも参内して国王陛下等に礼を述べ、公国へと戻って行ったのである。
因みに王太后様の治療費は大銅貨1枚で滞在日数分の大銅貨であったが、ついてきた執事と騎士連中も全員が同じく診療費と入院費用を徴収された。
支払いは、ついて来ていた執事が恐縮しながら行ったのである。
王太后様が帰国してから3か月後、ノルディア公国王家から、ハーゲン王国王家に対して、正式な形での問い合わせが届いた。
内容は、王太后様及びノルディア公国内で拡大しかけていた死病である感染症の防止に、ハーゲン王国のリック診療所が多大な貢献をしたことにつき、主治医で有ったリック・バウアー個人に名誉伯爵の地位を授与したいのだが、ハーゲン王国としては我が国が爵位を授与することに支障が有りや無しやというものだった。
王家は、これまで前例が無かったことゆえに、この回答に際しては、陰で動いてくれた相談役のクロイム・サイルズに問い合わせたのである。
この感染症対策の一連の動きに際しては、リックからの緊急要請に関し、クロイム・サイルズが王宮の窓口として動いており、何故か診療所の所長であるリックとも顔馴染であったからである。
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