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第四章 学院生活(中等部編)
4-19 冬休み その一
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ヴィオラでございます。
中等部二年の冬休みがやってまいりました。
セリヴェル世界でもライヒベルゼン王国は、亜熱帯に近い温帯域に属しているようです。
一応四カ月ごとに四季にに該当する区分があるのですが、夏の日差しが比較的強く、その期間がとても長いのです。
一方で冬に相当する期間は、気温は多少下がるものの暖房を必要としない寒さであり、その期間は比較的短く、そうして暦上ではない春と秋と思われる期間は物凄く短いんです
それでも季節の変化に応じて季節の花は咲くんですよ。
但し、紅葉の季節はありませんね
樹木は、葉の厚い常緑樹ばかりなのですが、落葉はありますね。
紅葉せずに茶色になって枯れ落ちるんですけれど、すぐに生え変わってしまいます、
その多くは夜の間に生え変わっていますので、余程気を受けて観察していないと何時落葉したのかわからないほどです。
一年の中でも気温が低い時期が冬なのだと思っていれば間違いありません。
さて、冬休みには王都から私(ヴィオラ)の工房の職人となる者をロデアルまで引き連れて参ります。
王都に有る工房で教育と鍛錬を続け、見習いから半人前の職人となったと見做される者を、ロデアルの工房で先輩から鍛えられ、教えられながら一流の職人になって行くのです。
工房職人の場合、やはり孤児の比率がまだ高いですね。
最近は、二親が揃っていてロデアルに住んで居る普通の一般家庭の子供も職人を目指して王都の工房にやって参りますけれど、貧困にあえぐ児童はまだまだ多いんですよ。
救済策と言う訳ではないのですけれど、そうした孤児や児童をできるだけ救い上げてやるのも私(ヴィオラ)の役目と思っていますけれど、どうしてもそこに差別はありますよ。
能力の無い者は、冷たいようですけれど職人としては育てません。
流石にそこまでの余裕はないのです。
仮に私(ヴィオラ)の資産を全部放出しても、そうした孤児全部を支える経費は出ません。
結局は、私(ヴィオラ)の周囲にいるわずかな孤児や児童を救済できるだけで、その全てを救えるわけではないのです。
高望みで無理をしても、叶えられずに共倒れになるなら、切り捨てることで割り切るしかないのです。
この冬休みが終わって、学院に戻った時には私(ヴィオラ)も数えの12歳になっていますね。
昨年まではお姉さまもご一緒に帰省をしていたのに、お姉さまもこの秋に学院を卒業され、今回の帰省の馬車には、私(ヴィオラ)一人なんです。
思えば初等部一年の頃は、お姉さまもお兄様もご一緒しての帰省でしたね。
その帰省の旅から、最初にお兄様が学院中等部を卒業していなくなり、今年の帰省はとうとう私(ヴィオラ)一人になりました。
お兄様は伯爵家を継ぐための勉強中ですし、お姉さまは嫁入りのための花嫁修業中です。
ですから私(ヴィオラ)の乗った馬車には、メイドのローナしか居ませんので、何となく寂しいような気がしますね。
五日の旅を終えてロデアルの我が家に無事に戻った際には、皆でお出迎えしてくれましたよ。
ロデアルに戻っている間にも私(ヴィオラ)のすることは多いんです。
そうして私が実家に戻って何かと忙しくしている5日目(冬休みが始まってから10日目)に、私の予期せぬ出来事がありました。
別に悪いこととは言い切れませんが、母の企みが実行に移されたのです。
その日は朝からエルグンドのお屋敷がバタバタとしていました。
メイドや執事がいつになく忙しく動き回っているのです。
ローナに何かあったのって聞きましたら、「ブルボン侯爵の第一夫人がお見えになると聞いています。」と返事がありました。
ブルボン侯爵と言えば、国王派の重鎮の一人であり、お父様とは懇意にされているはずの人物なのです。
両親が王都に来ていた際に二度ほど王都別邸で催された我が家主催のパーティで私も侯爵ご夫妻にお会いしたことがございます。
但し、ロデアル領から見ると王都の反対側にある領地ですから、もし領地からいらっしゃったのであれば、おそらくは7日や8日はかかったのでないかと思われます。
わざわざ侯爵夫人がエルグンド領内にまで出て来る用件があったのでしょうかと勘繰りたくもなりますよね。
飽くまで来られたのは侯爵夫人であって、侯爵の様に勝手に領地から離れて王都以外の地へ行けない人物ではありませんから、王国内を旅行したからと言って不思議はないのですけれど・・・。
後から思うと、この時もう少し深く考えて、事前に調査をしていれば、あるいは、お母様の企みに乗っからずに済んでいたのかも知れません。
公爵夫人はロデアル訪問に際して大層な護衛騎士や従者を連れていました。
我が家のお客様用の迎賓館では総勢で百名を超える人員を収容できずに、領軍駐屯地の予備の営舎に騎士の大半を収容したようです。
何故にこんなに随行人員が多いかと言うと、侯爵の嫡男であるレイノルズ・エル・ド・ヴァル・センシティル・ブルボン様、15歳が同行しているからなのです。
そりゃぁ、護衛対象が次期当主ともなれば警戒度は上がりますよね。
因みにブルボン家の男子は、このレイノルズ様一人だけの様で、残りのお子様は全て女の子の様なんです。
従って、何としても守らねばならない大事な子らしいのです。
そうして彼はお兄様の同級生のようですよ。
従って、レイノルズ様とお兄様とは顔見知りなんです。
私は、侯爵夫人とご一緒にレイノルズ様が来られること自体を、当日まで全く知らされていませんでしたが、お兄様は随分と前から知っていた様子です。
何故に私(ヴィオラ)だけ仲間外れに?
その理由は夕食後の団欒で分かりました。
私(ヴィオラ)とブルボン家は接点が無いはずなんですが、初等部一年の見学会で私(ヴィオラ)が侯爵婦人のマーガレット様に見初《みそめ》められていた様なのです。
但し、その時点では、既にレイノルズ様には親同士が決めた婚約者がいたのです。
従って、私を気に留めながらも、特段の動きは無かったわけなのですが、この夏季一の月頃に、婚約者であった御令嬢の出生の秘密が暴かれ、当該御令嬢が当主の血を引く実の娘ではないことが分かり、婚約は破談になったそうなんです。
レイノルズ様と当該お嬢様の結婚は、来年春季の三の月には執り行われる予定であったものが、どんでん返しの幕引きとなりました。
当該婚約者であったお嬢様には何の罪もないのですが、血筋を重んじる貴族が、当主貴族の血を受け継がない者の結婚を許すはずもありません。
令嬢とそのご母堂は家を即座に追い出されたようで、それから間もなく御令嬢の方は街道沿いの樹木で首を吊って死んでいるのが見つかりました。
ご母堂の行方は分かっておりません。
因みに当該令嬢の実の父親は、ご母堂様の実家からついてきた従者であったそうで、この者は当該地方の掟により事実が発覚直後に斬首されています。
そんなドタバタがあって傷心のレイノルズ様に、マーガレット様が吹き込んだのが私(ヴィオラ)のことだったのです。
実は侯爵夫人は、私(ヴィオラ)の初等部一年の見学会での演奏を見て以来、毎年の見学会を含めて学院の各種行事には必ず人を送って私のことを監視させていたようです。
マーガレット様は、歌舞音曲に特に興味を引いていらして、その縁で私を注視させるようになったようですね。
そう言えば初等部での見学会は専ら歌舞音曲でしたけれど、中等部に入ってからは魔法の実技披露もございましたね。
そんな中でちょっと誤って強めの魔法を発動してしまい、壊れないはずの的を壊してしまったこともございました。
それを知った時、マーガレット様はとっても残念に思ったそうです。
私(ヴィオラ)をレイノルズの嫁に迎えられれば良かったのにと思ったそうなんです。
そうして、今回の婚約者の破綻があり、夫君とレイノルズ君を説得して我がロデアル領に押し掛けてきたわけなのです。
何のことは無いですね。
マーガレット様の嫁獲得大作戦だったわけなんです。
事前に相談を受けていたお母様がそれに飛びつきました。
見合い話を持ち込もうとしても私(ヴィオラ)が首を縦に降らないし、ごり押ししても相手から丁寧にお断りされる事例が相次いでいて、お母様としては半ばなるようにしかならないかと諦めかけていたのです。
そんなところへ玉の輿である侯爵家からのお誘いです。
一も二もなく承諾して、ヴィオラには事前に知らせないよう画策して今日のお見合いとなったようです。
そうなんです。
正式の見合いですから、当然に結婚を前提とした見合いなのです。
しかも両家の現当主が納得済みのお見合いなんで、もう出来レースですよね。
いくら私(ヴィオラ)でも、この状況をひっくり返す策はありません。
あるとすれば、レイノルズさんを亡き者にする?
もしくは、破談に持って行くよう私が目茶苦茶な言動をする?
ウーンどちらも実行できません。
ワルが相手なら殺しも躊躇《ためら》いませんが、善良な若者を殺す気には絶対になれません。
そうして、私(ヴィオラ)の両親に迷惑がかかると知っていて、無茶もできません。
下手をするとお兄様やお姉さまの婚約話にだって悪影響を及ぼす可能性があるからです。
ブルボン家からやんわりと断っていただくのが一番良いのですけれど、生憎とその将来はありません。
だって、レイノルズさんが私(ヴィオラ)を見る目が、明らかにハート型になっていますもの。
これはもう、恋する乙女じゃなく乙男だと思います。
別に魅了を使っているわけじゃないんですよ。
それだけ私(ヴィオラ)の見栄えが上がったという事でしょうか?
中等部二年の冬休みがやってまいりました。
セリヴェル世界でもライヒベルゼン王国は、亜熱帯に近い温帯域に属しているようです。
一応四カ月ごとに四季にに該当する区分があるのですが、夏の日差しが比較的強く、その期間がとても長いのです。
一方で冬に相当する期間は、気温は多少下がるものの暖房を必要としない寒さであり、その期間は比較的短く、そうして暦上ではない春と秋と思われる期間は物凄く短いんです
それでも季節の変化に応じて季節の花は咲くんですよ。
但し、紅葉の季節はありませんね
樹木は、葉の厚い常緑樹ばかりなのですが、落葉はありますね。
紅葉せずに茶色になって枯れ落ちるんですけれど、すぐに生え変わってしまいます、
その多くは夜の間に生え変わっていますので、余程気を受けて観察していないと何時落葉したのかわからないほどです。
一年の中でも気温が低い時期が冬なのだと思っていれば間違いありません。
さて、冬休みには王都から私(ヴィオラ)の工房の職人となる者をロデアルまで引き連れて参ります。
王都に有る工房で教育と鍛錬を続け、見習いから半人前の職人となったと見做される者を、ロデアルの工房で先輩から鍛えられ、教えられながら一流の職人になって行くのです。
工房職人の場合、やはり孤児の比率がまだ高いですね。
最近は、二親が揃っていてロデアルに住んで居る普通の一般家庭の子供も職人を目指して王都の工房にやって参りますけれど、貧困にあえぐ児童はまだまだ多いんですよ。
救済策と言う訳ではないのですけれど、そうした孤児や児童をできるだけ救い上げてやるのも私(ヴィオラ)の役目と思っていますけれど、どうしてもそこに差別はありますよ。
能力の無い者は、冷たいようですけれど職人としては育てません。
流石にそこまでの余裕はないのです。
仮に私(ヴィオラ)の資産を全部放出しても、そうした孤児全部を支える経費は出ません。
結局は、私(ヴィオラ)の周囲にいるわずかな孤児や児童を救済できるだけで、その全てを救えるわけではないのです。
高望みで無理をしても、叶えられずに共倒れになるなら、切り捨てることで割り切るしかないのです。
この冬休みが終わって、学院に戻った時には私(ヴィオラ)も数えの12歳になっていますね。
昨年まではお姉さまもご一緒に帰省をしていたのに、お姉さまもこの秋に学院を卒業され、今回の帰省の馬車には、私(ヴィオラ)一人なんです。
思えば初等部一年の頃は、お姉さまもお兄様もご一緒しての帰省でしたね。
その帰省の旅から、最初にお兄様が学院中等部を卒業していなくなり、今年の帰省はとうとう私(ヴィオラ)一人になりました。
お兄様は伯爵家を継ぐための勉強中ですし、お姉さまは嫁入りのための花嫁修業中です。
ですから私(ヴィオラ)の乗った馬車には、メイドのローナしか居ませんので、何となく寂しいような気がしますね。
五日の旅を終えてロデアルの我が家に無事に戻った際には、皆でお出迎えしてくれましたよ。
ロデアルに戻っている間にも私(ヴィオラ)のすることは多いんです。
そうして私が実家に戻って何かと忙しくしている5日目(冬休みが始まってから10日目)に、私の予期せぬ出来事がありました。
別に悪いこととは言い切れませんが、母の企みが実行に移されたのです。
その日は朝からエルグンドのお屋敷がバタバタとしていました。
メイドや執事がいつになく忙しく動き回っているのです。
ローナに何かあったのって聞きましたら、「ブルボン侯爵の第一夫人がお見えになると聞いています。」と返事がありました。
ブルボン侯爵と言えば、国王派の重鎮の一人であり、お父様とは懇意にされているはずの人物なのです。
両親が王都に来ていた際に二度ほど王都別邸で催された我が家主催のパーティで私も侯爵ご夫妻にお会いしたことがございます。
但し、ロデアル領から見ると王都の反対側にある領地ですから、もし領地からいらっしゃったのであれば、おそらくは7日や8日はかかったのでないかと思われます。
わざわざ侯爵夫人がエルグンド領内にまで出て来る用件があったのでしょうかと勘繰りたくもなりますよね。
飽くまで来られたのは侯爵夫人であって、侯爵の様に勝手に領地から離れて王都以外の地へ行けない人物ではありませんから、王国内を旅行したからと言って不思議はないのですけれど・・・。
後から思うと、この時もう少し深く考えて、事前に調査をしていれば、あるいは、お母様の企みに乗っからずに済んでいたのかも知れません。
公爵夫人はロデアル訪問に際して大層な護衛騎士や従者を連れていました。
我が家のお客様用の迎賓館では総勢で百名を超える人員を収容できずに、領軍駐屯地の予備の営舎に騎士の大半を収容したようです。
何故にこんなに随行人員が多いかと言うと、侯爵の嫡男であるレイノルズ・エル・ド・ヴァル・センシティル・ブルボン様、15歳が同行しているからなのです。
そりゃぁ、護衛対象が次期当主ともなれば警戒度は上がりますよね。
因みにブルボン家の男子は、このレイノルズ様一人だけの様で、残りのお子様は全て女の子の様なんです。
従って、何としても守らねばならない大事な子らしいのです。
そうして彼はお兄様の同級生のようですよ。
従って、レイノルズ様とお兄様とは顔見知りなんです。
私は、侯爵夫人とご一緒にレイノルズ様が来られること自体を、当日まで全く知らされていませんでしたが、お兄様は随分と前から知っていた様子です。
何故に私(ヴィオラ)だけ仲間外れに?
その理由は夕食後の団欒で分かりました。
私(ヴィオラ)とブルボン家は接点が無いはずなんですが、初等部一年の見学会で私(ヴィオラ)が侯爵婦人のマーガレット様に見初《みそめ》められていた様なのです。
但し、その時点では、既にレイノルズ様には親同士が決めた婚約者がいたのです。
従って、私を気に留めながらも、特段の動きは無かったわけなのですが、この夏季一の月頃に、婚約者であった御令嬢の出生の秘密が暴かれ、当該御令嬢が当主の血を引く実の娘ではないことが分かり、婚約は破談になったそうなんです。
レイノルズ様と当該お嬢様の結婚は、来年春季の三の月には執り行われる予定であったものが、どんでん返しの幕引きとなりました。
当該婚約者であったお嬢様には何の罪もないのですが、血筋を重んじる貴族が、当主貴族の血を受け継がない者の結婚を許すはずもありません。
令嬢とそのご母堂は家を即座に追い出されたようで、それから間もなく御令嬢の方は街道沿いの樹木で首を吊って死んでいるのが見つかりました。
ご母堂の行方は分かっておりません。
因みに当該令嬢の実の父親は、ご母堂様の実家からついてきた従者であったそうで、この者は当該地方の掟により事実が発覚直後に斬首されています。
そんなドタバタがあって傷心のレイノルズ様に、マーガレット様が吹き込んだのが私(ヴィオラ)のことだったのです。
実は侯爵夫人は、私(ヴィオラ)の初等部一年の見学会での演奏を見て以来、毎年の見学会を含めて学院の各種行事には必ず人を送って私のことを監視させていたようです。
マーガレット様は、歌舞音曲に特に興味を引いていらして、その縁で私を注視させるようになったようですね。
そう言えば初等部での見学会は専ら歌舞音曲でしたけれど、中等部に入ってからは魔法の実技披露もございましたね。
そんな中でちょっと誤って強めの魔法を発動してしまい、壊れないはずの的を壊してしまったこともございました。
それを知った時、マーガレット様はとっても残念に思ったそうです。
私(ヴィオラ)をレイノルズの嫁に迎えられれば良かったのにと思ったそうなんです。
そうして、今回の婚約者の破綻があり、夫君とレイノルズ君を説得して我がロデアル領に押し掛けてきたわけなのです。
何のことは無いですね。
マーガレット様の嫁獲得大作戦だったわけなんです。
事前に相談を受けていたお母様がそれに飛びつきました。
見合い話を持ち込もうとしても私(ヴィオラ)が首を縦に降らないし、ごり押ししても相手から丁寧にお断りされる事例が相次いでいて、お母様としては半ばなるようにしかならないかと諦めかけていたのです。
そんなところへ玉の輿である侯爵家からのお誘いです。
一も二もなく承諾して、ヴィオラには事前に知らせないよう画策して今日のお見合いとなったようです。
そうなんです。
正式の見合いですから、当然に結婚を前提とした見合いなのです。
しかも両家の現当主が納得済みのお見合いなんで、もう出来レースですよね。
いくら私(ヴィオラ)でも、この状況をひっくり返す策はありません。
あるとすれば、レイノルズさんを亡き者にする?
もしくは、破談に持って行くよう私が目茶苦茶な言動をする?
ウーンどちらも実行できません。
ワルが相手なら殺しも躊躇《ためら》いませんが、善良な若者を殺す気には絶対になれません。
そうして、私(ヴィオラ)の両親に迷惑がかかると知っていて、無茶もできません。
下手をするとお兄様やお姉さまの婚約話にだって悪影響を及ぼす可能性があるからです。
ブルボン家からやんわりと断っていただくのが一番良いのですけれど、生憎とその将来はありません。
だって、レイノルズさんが私(ヴィオラ)を見る目が、明らかにハート型になっていますもの。
これはもう、恋する乙女じゃなく乙男だと思います。
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