100 / 112
第七章 英国との交渉
7-8 女王との密談 その三
しおりを挟む
「私は天皇陛下の御意思により派遣された者です。
少なくとも天皇陛下はそのようにお考えです。」
「だが、それでは、軍部も右翼も黙ってはおるまい。
天皇制の維持すら困難になるのではないのか。」
「それは女王陛下がご心配される事ではないと思われますが、・・・。
敢えて申し上げるなれば、陛下のご意思を尊重する少数の有力者が後押しをすることになるでしょう。
そうして、その有力者達は実質的な国家の辿るべき道を正常に歩ませることの出来る人達であり、右翼はおろか、軍部をも信服させるはずです。
私が申し上げた内容については、実際に英国との同盟締結交渉に入れば我が国の意思として公式に表明されるはずです。」
「ヒロヒト天皇の意思とはそのような意味であったか・・・。
だが、英国では、・・・・難しいと思う。
女王は統治せず、君臨するのみ。
そなた達はこの言葉の意味を知っていますか?
わらわに統治の実質的権限はない。
象徴的に君臨しているだけなのです。」
「女王陛下、・・・。
天皇陛下の立場も同じなのです。
天皇に大権があろうと無かろうと、実質的な政治は首相が行い、軍の指揮は軍の組織が行っています。
天皇陛下が口を挟む余地は殆どありません。
しかしながら、首相にしろ、軍にしろ、それぞれの拠り所は天皇陛下から与えられた形式的な権威なのです。
それを失っては、彼らの後ろ盾がなくなり、国民はついてゆきません。
英国も同じようなところがあると思います。
英国王室は日本に比べると歴史が浅く、また、千年以上にも渡って只一つの家系が君臨した天皇制と異なり、王位の転覆、あるいは王室の変更もあったやも知れませんが、女王陛下は現実に政治にもかなりの影響力をお持ちのはずです。
昔のように王命としての絶対的効果は無くとも、首相その他の有力者に働きかける事はできましょう。
天皇陛下が女王陛下に望まれているのは正に其の事なのです。
非公式の折衝は既に外務官僚が行いましたが、英国側から断られております。
その際には、私が申したようなことは一切話をしておりません。
ドイツの眼も耳もあるために、米国大使館を通じての間接的な手紙のやり取りであり、万が一にでも外部に漏れるようなことがあれば、我が国が信義則に反している事が公になるからです。
我が国がこうまで危険を冒していることの意味をご理解下さい。
先ほども申し上げました通り、事は急がねばなりません。
我が国は日独防共協定の廃止をドイツに通告したのは昨年4月ですが、今年3月一杯まではその効力を有します。
日独防共協定は友好条約の意味合いを有する協定であり、本来はドイツの交戦国である英国と交渉することすら許されません。
それほど事態は深刻なのです。
ここには危険ですので資料は一切持ってきておりませんが、ドイツが行っている非道な行為の証拠は日本が持っています。
ナチスドイツには昨年4月に協定廃止の通告をする前に何度か交渉を行っており、彼らに善処を申し入れましたが彼らは聞き入れません。
止むを得ず、日本は協定廃止を通告したのです。」
「日本は、本当に英国と戦争をする覚悟があるのですか?
そうして殆ど地球の裏側にある英国を攻めると言うのですか?」
「女王陛下は日本の戦力をお疑いですか?」
「確かに米軍を日付変更線に押しとどめた力は認めるが、何故に米国本土を攻めなんだのか?
ハワイや西海岸などを攻撃できたのなら何故にしなかったのか?
モンゴメリー夫人などは、日本は米軍を恐れて決戦に踏み切らなかったのではないかとまで言うているぐらいで、多分に夫君の言動が影響していると思うが、・・・。」
「このたびの日米戦争に際して、我が国が米国に攻め込めば一番困るのは英国ではなかったのではないでしょうか?
この際明言しておきますが、日本は、西海岸はおろか東海岸まで攻撃できる力を持っておりましたが、それを使わなかっただけなのです。
米国を叩けば叩くほど、米国は英国に援助が出来なくなります。
結果としてドイツは漁夫の利を得る事になったでしょう。
また、米国の罪のない若者達の命と未来を無駄に奪う事になったでしょう。
我々としては、米国の仕掛けた戦だからこそ戦ったのであり、いずれの被害も最小限度に留めたかったのです。
頑強に抵抗するものには降伏するまで熾烈な攻撃を加えました。
バターン半島での戦いがそうです。
日付変更線での戦いでは予め派遣艦隊に対して警告を与えました。
それを無視する船のみを攻撃したのです。
結果として米国の司令官や無能な幕僚の頑迷無知な指示により多くの米国将兵の命が無駄に奪われました。
米軍の撤退についても、我々からは攻撃をせず、警告を与えて域内から撤退させただけです。
これにより多くの将兵の命が助かってよかったと思います。
今の日本は決して戦を望んでおりません。
止むを得ず戦をする場合には、出来るだけ早く、しかも敵味方とも最小限度の被害で終わらせるように最大限の努力をするように心掛けているはずです。
我が国が大事にするのは、第一に我が国の安寧ですが、同時にいずれの国家に属する人々であれ、その生命財産を守ることに最大限の努力を払います。
場合によっては非道な国家の犠牲になっている民衆を救うための戦も厭いません。
全ての人々は差別のない世界で生きる権利を持っていると信ずるからです。
私達はそのために身を粉にして働いています。」
「うーむ、・・・・。
今ひとつ尋ねるが、そなたのような年齢の者に、このような大事を任せるのは常識はずれのように思えるが、何故そなたらが選ばれたのじゃ。」
サキはにこっと笑って言った。
「女王陛下もそう思し召されるくらいですから、ドイツや其の他の国も私達が大事な役目を負っているとは決して思わないでしょう。
そこが狙い目なのだと思います。」
「それにしても、そなた達の博識、弁舌の確かさは年齢にはそぐわない。
ましてや女性の身でありながら・・・。」
「女王陛下も国王の代わりに女王をなさっておいでです。
男女の差別も、肉体的な差異は止むを得ないものですが、能力において決して男性に劣るものではありません。
ですから、女の身でありながらと言うのはある意味で偏見に過ぎないと思います。
女性でも十分な活躍の場を与えられれば相応に力を発揮するものです。
英国の防空司令部でも女性がかなり多く採用されていると聞きましたが、・・・。」
「確かに、防空司令部に女性職員はいるが、必ずしも彼女達は作戦を立てたりしているわけではない。
言われた事を忠実に守って仕事をしているだけだ。」
「私達も基本的には同じです。
但し、幾分裁量の範囲が広く、応用的に判断しなければならない部分もございますが、・・・。」
「そう、それが、決定的に違うのじゃ。
多少の工夫は進言もできるし、それが採用される事もあるだろう。
だが、わが国の男性は、其の女性を一国の使者として他国に送り込もうとは思わないと思う。
さほどに女性は公的な場所から締め出されているし、そのための訓練も受けてはいない。
そなた達は一体何処でそのような訓練を受けてきたのじゃ。
特に、サキ、・・・。
そなたと同じ名前が米国講和会議の日本代表団の一員として名を連ねていることを昨日ハリントンから聞いた。
そなた達の素性を知っておこうと思って聞いたのだが、NYタイムズを見せられて驚いた。
通訳ならばいざ知らず、其の者は代表団の広報担当として活躍をしていたそうな。
しかも、名だたる記者仲間にも一目置かれているNYタイムズのディックに、オリエンタル・ヤング・ウィッチズとまで言わしめた。
そなたの年齢、所属が一緒であることから九分九厘間違いないだろうとハリントンは言っていたが、そうなのか?」
「はい、隠しておくつもりはございませんでしたが、確かに私は講和会議の際に日本側代表団の一員として参加した者でございます。
但し、記事の中身は少々誉めすぎでございましょう。
少々割り引いて読んで頂かねばなりません。」
「いや、・・・・。
わらわはそうは思わぬな。
茶会でのそなた達の様子、まるで10年以上もの間社交界で暮らした者でも適わぬほどの仕草と話し方、実に見事であった。
かと思えば、此処での話し様は、一国の元首でもかくやと思わせるほどの説得力、そなた政治家にでもなれば後世にも名を残すであろうに。」
「日米講和会議代表団の全権大使であられた吉田茂様にも、当時一緒に行きました私ども3人の娘に対して弟子になれと誘われましたが、取り敢えずお断りを申し上げております。
私どもは政治には向いていないと思っています。
私達では保身のための権謀術策は出来ません。
人に使われるぐらいが丁度いいと思っております。」
「ふむ、謙虚な言い様だが、果たしてそなた達を効果的に使える男性が何人いるのかな?
そこら辺の政治家や役人では到底足元にも及ぶまい。
まぁ、そなた達の素性をどうのこうの言っても始まらない。
この件は暫し時間を掛けて検討しなければならぬ。
場合によっては、宰相などとも話し合う必要もあろうし、その状況如何によっては、そなた達も同席した会議を開かねばなるまい。
その場合、そなた達が日本の全権代表と見てよいのか。」
「あくまで私どもは非公式な訪問者でございます。
協議の場における全権は委任されてはおりません。
しかしながら、そのような場で私達が発言する事柄は、特に個人的見解と申し上げない限り、日本政府が考えている範囲に限定されているということをお含みおきください。」
「なるほど、判りました。
此度のそなた達の任務は日本の意向を正確に伝える事にあって、何らかの協議で結論を出すためのものではないと言う事じゃな。
いずれにせよ、そなた達がロンドンを発つ予定の19日までには、返書をしたためるつもりじゃが、確たる返答は出来ないかも知れぬな。
その場合は、許せよ。」
こうして、女王との密談も無事終了した。
少なくとも天皇陛下はそのようにお考えです。」
「だが、それでは、軍部も右翼も黙ってはおるまい。
天皇制の維持すら困難になるのではないのか。」
「それは女王陛下がご心配される事ではないと思われますが、・・・。
敢えて申し上げるなれば、陛下のご意思を尊重する少数の有力者が後押しをすることになるでしょう。
そうして、その有力者達は実質的な国家の辿るべき道を正常に歩ませることの出来る人達であり、右翼はおろか、軍部をも信服させるはずです。
私が申し上げた内容については、実際に英国との同盟締結交渉に入れば我が国の意思として公式に表明されるはずです。」
「ヒロヒト天皇の意思とはそのような意味であったか・・・。
だが、英国では、・・・・難しいと思う。
女王は統治せず、君臨するのみ。
そなた達はこの言葉の意味を知っていますか?
わらわに統治の実質的権限はない。
象徴的に君臨しているだけなのです。」
「女王陛下、・・・。
天皇陛下の立場も同じなのです。
天皇に大権があろうと無かろうと、実質的な政治は首相が行い、軍の指揮は軍の組織が行っています。
天皇陛下が口を挟む余地は殆どありません。
しかしながら、首相にしろ、軍にしろ、それぞれの拠り所は天皇陛下から与えられた形式的な権威なのです。
それを失っては、彼らの後ろ盾がなくなり、国民はついてゆきません。
英国も同じようなところがあると思います。
英国王室は日本に比べると歴史が浅く、また、千年以上にも渡って只一つの家系が君臨した天皇制と異なり、王位の転覆、あるいは王室の変更もあったやも知れませんが、女王陛下は現実に政治にもかなりの影響力をお持ちのはずです。
昔のように王命としての絶対的効果は無くとも、首相その他の有力者に働きかける事はできましょう。
天皇陛下が女王陛下に望まれているのは正に其の事なのです。
非公式の折衝は既に外務官僚が行いましたが、英国側から断られております。
その際には、私が申したようなことは一切話をしておりません。
ドイツの眼も耳もあるために、米国大使館を通じての間接的な手紙のやり取りであり、万が一にでも外部に漏れるようなことがあれば、我が国が信義則に反している事が公になるからです。
我が国がこうまで危険を冒していることの意味をご理解下さい。
先ほども申し上げました通り、事は急がねばなりません。
我が国は日独防共協定の廃止をドイツに通告したのは昨年4月ですが、今年3月一杯まではその効力を有します。
日独防共協定は友好条約の意味合いを有する協定であり、本来はドイツの交戦国である英国と交渉することすら許されません。
それほど事態は深刻なのです。
ここには危険ですので資料は一切持ってきておりませんが、ドイツが行っている非道な行為の証拠は日本が持っています。
ナチスドイツには昨年4月に協定廃止の通告をする前に何度か交渉を行っており、彼らに善処を申し入れましたが彼らは聞き入れません。
止むを得ず、日本は協定廃止を通告したのです。」
「日本は、本当に英国と戦争をする覚悟があるのですか?
そうして殆ど地球の裏側にある英国を攻めると言うのですか?」
「女王陛下は日本の戦力をお疑いですか?」
「確かに米軍を日付変更線に押しとどめた力は認めるが、何故に米国本土を攻めなんだのか?
ハワイや西海岸などを攻撃できたのなら何故にしなかったのか?
モンゴメリー夫人などは、日本は米軍を恐れて決戦に踏み切らなかったのではないかとまで言うているぐらいで、多分に夫君の言動が影響していると思うが、・・・。」
「このたびの日米戦争に際して、我が国が米国に攻め込めば一番困るのは英国ではなかったのではないでしょうか?
この際明言しておきますが、日本は、西海岸はおろか東海岸まで攻撃できる力を持っておりましたが、それを使わなかっただけなのです。
米国を叩けば叩くほど、米国は英国に援助が出来なくなります。
結果としてドイツは漁夫の利を得る事になったでしょう。
また、米国の罪のない若者達の命と未来を無駄に奪う事になったでしょう。
我々としては、米国の仕掛けた戦だからこそ戦ったのであり、いずれの被害も最小限度に留めたかったのです。
頑強に抵抗するものには降伏するまで熾烈な攻撃を加えました。
バターン半島での戦いがそうです。
日付変更線での戦いでは予め派遣艦隊に対して警告を与えました。
それを無視する船のみを攻撃したのです。
結果として米国の司令官や無能な幕僚の頑迷無知な指示により多くの米国将兵の命が無駄に奪われました。
米軍の撤退についても、我々からは攻撃をせず、警告を与えて域内から撤退させただけです。
これにより多くの将兵の命が助かってよかったと思います。
今の日本は決して戦を望んでおりません。
止むを得ず戦をする場合には、出来るだけ早く、しかも敵味方とも最小限度の被害で終わらせるように最大限の努力をするように心掛けているはずです。
我が国が大事にするのは、第一に我が国の安寧ですが、同時にいずれの国家に属する人々であれ、その生命財産を守ることに最大限の努力を払います。
場合によっては非道な国家の犠牲になっている民衆を救うための戦も厭いません。
全ての人々は差別のない世界で生きる権利を持っていると信ずるからです。
私達はそのために身を粉にして働いています。」
「うーむ、・・・・。
今ひとつ尋ねるが、そなたのような年齢の者に、このような大事を任せるのは常識はずれのように思えるが、何故そなたらが選ばれたのじゃ。」
サキはにこっと笑って言った。
「女王陛下もそう思し召されるくらいですから、ドイツや其の他の国も私達が大事な役目を負っているとは決して思わないでしょう。
そこが狙い目なのだと思います。」
「それにしても、そなた達の博識、弁舌の確かさは年齢にはそぐわない。
ましてや女性の身でありながら・・・。」
「女王陛下も国王の代わりに女王をなさっておいでです。
男女の差別も、肉体的な差異は止むを得ないものですが、能力において決して男性に劣るものではありません。
ですから、女の身でありながらと言うのはある意味で偏見に過ぎないと思います。
女性でも十分な活躍の場を与えられれば相応に力を発揮するものです。
英国の防空司令部でも女性がかなり多く採用されていると聞きましたが、・・・。」
「確かに、防空司令部に女性職員はいるが、必ずしも彼女達は作戦を立てたりしているわけではない。
言われた事を忠実に守って仕事をしているだけだ。」
「私達も基本的には同じです。
但し、幾分裁量の範囲が広く、応用的に判断しなければならない部分もございますが、・・・。」
「そう、それが、決定的に違うのじゃ。
多少の工夫は進言もできるし、それが採用される事もあるだろう。
だが、わが国の男性は、其の女性を一国の使者として他国に送り込もうとは思わないと思う。
さほどに女性は公的な場所から締め出されているし、そのための訓練も受けてはいない。
そなた達は一体何処でそのような訓練を受けてきたのじゃ。
特に、サキ、・・・。
そなたと同じ名前が米国講和会議の日本代表団の一員として名を連ねていることを昨日ハリントンから聞いた。
そなた達の素性を知っておこうと思って聞いたのだが、NYタイムズを見せられて驚いた。
通訳ならばいざ知らず、其の者は代表団の広報担当として活躍をしていたそうな。
しかも、名だたる記者仲間にも一目置かれているNYタイムズのディックに、オリエンタル・ヤング・ウィッチズとまで言わしめた。
そなたの年齢、所属が一緒であることから九分九厘間違いないだろうとハリントンは言っていたが、そうなのか?」
「はい、隠しておくつもりはございませんでしたが、確かに私は講和会議の際に日本側代表団の一員として参加した者でございます。
但し、記事の中身は少々誉めすぎでございましょう。
少々割り引いて読んで頂かねばなりません。」
「いや、・・・・。
わらわはそうは思わぬな。
茶会でのそなた達の様子、まるで10年以上もの間社交界で暮らした者でも適わぬほどの仕草と話し方、実に見事であった。
かと思えば、此処での話し様は、一国の元首でもかくやと思わせるほどの説得力、そなた政治家にでもなれば後世にも名を残すであろうに。」
「日米講和会議代表団の全権大使であられた吉田茂様にも、当時一緒に行きました私ども3人の娘に対して弟子になれと誘われましたが、取り敢えずお断りを申し上げております。
私どもは政治には向いていないと思っています。
私達では保身のための権謀術策は出来ません。
人に使われるぐらいが丁度いいと思っております。」
「ふむ、謙虚な言い様だが、果たしてそなた達を効果的に使える男性が何人いるのかな?
そこら辺の政治家や役人では到底足元にも及ぶまい。
まぁ、そなた達の素性をどうのこうの言っても始まらない。
この件は暫し時間を掛けて検討しなければならぬ。
場合によっては、宰相などとも話し合う必要もあろうし、その状況如何によっては、そなた達も同席した会議を開かねばなるまい。
その場合、そなた達が日本の全権代表と見てよいのか。」
「あくまで私どもは非公式な訪問者でございます。
協議の場における全権は委任されてはおりません。
しかしながら、そのような場で私達が発言する事柄は、特に個人的見解と申し上げない限り、日本政府が考えている範囲に限定されているということをお含みおきください。」
「なるほど、判りました。
此度のそなた達の任務は日本の意向を正確に伝える事にあって、何らかの協議で結論を出すためのものではないと言う事じゃな。
いずれにせよ、そなた達がロンドンを発つ予定の19日までには、返書をしたためるつもりじゃが、確たる返答は出来ないかも知れぬな。
その場合は、許せよ。」
こうして、女王との密談も無事終了した。
13
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
仮想戦記:蒼穹のレブナント ~ 如何にして空襲を免れるか
サクラ近衛将監
ファンタジー
レブナントとは、フランス語で「帰る」、「戻る」、「再び来る」という意味のレヴニール(Revenir)に由来し、ここでは「死から戻って来たりし者」のこと。
昭和11年、広島市内で瀬戸物店を営む中年のオヤジが、唐突に転生者の記憶を呼び覚ます。
記憶のひとつは、百年も未来の科学者であり、無謀な者が引き起こした自動車事故により唐突に三十代の半ばで死んだ男の記憶だが、今ひとつは、その未来の男が異世界屈指の錬金術師に転生して百有余年を生きた記憶だった。
二つの記憶は、中年男の中で覚醒し、自分の住む日本が、この町が、空襲に遭って焦土に変わる未来を知っってしまった。
男はその未来を変えるべく立ち上がる。
この物語は、戦前に生きたオヤジが自ら持つ知識と能力を最大限に駆使して、焦土と化す未来を変えようとする物語である。
この物語は飽くまで仮想戦記であり、登場する人物や団体・組織によく似た人物や団体が過去にあったにしても、当該実在の人物もしくは団体とは関りが無いことをご承知おきください。
投稿は不定期ですが、一応毎週火曜日午後8時を予定しており、「アルファポリス」様、「カクヨム」様、「小説を読もう」様に同時投稿します。
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
【完結】ここって天国?いいえBLの世界に転生しました
三園 七詩
恋愛
麻衣子はBL大好きの腐りかけのオタク、ある日道路を渡っていた綺麗な猫が車に引かれそうになっているのを助けるために命を落とした。
助けたその猫はなんと神様で麻衣子を望む異世界へと転生してくれると言う…チートでも溺愛でも悪役令嬢でも望むままに…しかし麻衣子にはどれもピンと来ない…どうせならBLの世界でじっくりと生でそれを拝みたい…
神様はそんな麻衣子の願いを叶えてBLの世界へと転生させてくれた!
しかもその世界は生前、麻衣子が買ったばかりのゲームの世界にそっくりだった!
攻略対象の兄と弟を持ち、王子の婚約者のマリーとして生まれ変わった。
ゲームの世界なら王子と兄、弟やヒロイン(男)がイチャイチャするはずなのになんかおかしい…
知らず知らずのうちに攻略対象達を虜にしていくマリーだがこの世界はBLと疑わないマリーはそんな思いは露知らず…
注)BLとありますが、BL展開はほぼありません。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる