38 / 59
第三章 新たなる展開?
3ー20 岩本航空兵曹
しおりを挟む
俺は岩本俊哉、1916年(大正5年)樺太生まれの男だ。
小さな頃から空に憧れ、1934年(昭和9年)6月、呉海兵団に四等航空兵として入団、その後整備兵を暫く務め、1935年(昭和10年)11月には熱望していた操縦員への転向が認められた。
1936年(昭和11年)4月、第34期操縦練習生として霞ヶ浦海軍航空隊に入隊したのを皮切りに、一等航空兵として佐伯海軍航空隊勤務、大村航空隊勤務を歴任。
1937年(昭和12年)8月に勃発した支那事変で、大陸に派遣され、種々戦果を挙げたために三等航空兵曹となり、その翌年10月の講和により支那事変が終息、俺は二等航空兵曹となって大村航空隊に戻って来た。
1940年(昭和15年)4月、連合艦隊第1艦隊所属第1航空戦隊に配属され、空母「龍驤」を使っての訓練に明け暮れた。
この訓練時の機体は四菱製の96式艦上戦闘機で、小回りの利くなかなか良い機体で中国戦線でも良く活躍したので良く知っているし、個人的には好きだった。
しかしながら、その年の半ばには艦上戦闘機が新型に変わると噂を聞いた。
新興の吉崎航空というのが随分と性能の高い高速機を産み出したらしい。
噂話では次期艦戦として予定していた四菱の新型機を凌駕する性能だという。
最終的に吉崎の新型機と四菱の新型機双方が採用されることになったようなんだが、その理由というのが面白い。
「鳳翔」や「龍驤」などの軽空母は、吉崎の新型機では離発着に際して運用が難しいので性能の落ちる四菱の新型機も導入されることになったらしいのだ。
吉崎の新型機というのはそんなに面倒くさい機体なのか?
整備に困るとか、飛ばしにくいとかなら、俺としては乗るのは御免なんだが・・・。
俺の場合は、「龍驤」で訓練しているから、当然四菱の新型機に乗ることになるんだろうなと思っていた。
先輩の楠木佐次郎さんともそんな雑談をしていたんだが、10月になって突然大村航空隊に戻され、新型機の訓練を行うことになった。
俺が割り当てられたのは、寄りにも寄って吉崎の新型機だった。
何でも四菱の新型機は工場生産が少し遅れるので現場配備が遅れるらしい。
大村に配分されたのは、吉崎航空の新型艦戦ルー101改であって海軍の呼称は零式二型艦上戦闘機と言い、愛称は「蒼電改」と云う。
大村への配分は、わずかに高速機用練習機一機と蒼電改二機の合計三機だけだった。
わざわざ千葉くんだりまで行って、研修を終えて来た整備士が一人しかおらず、実際に整備ができるのは精々一日に二機程度なんだそうだ。
航空隊司令の話では、研修に行った整備士が他の整備兵に整備の仕方を教えるから、次第に練度が上がるだろうという話なんだが、ひょっとして俺たちは危ない機体のテストパイロットか?
この状況では、そう思われても不思議はないよな。
面白いのは、蒼電改の配分に当たり吉崎航空機製作所から空輸してきたのが50前後の爺さんばかりだったことだ。
もう一機、旅客機のような双発機が付いてきたが、こいつはその民間パイロットが帰る時に乗っけて行くモノらしい。
三人の爺さん(輸送機のパイロットを含めると四人)のうちの一人が三日残って、俺達に操縦の仕方を教えるらしい。
おいおい、ちょっと待てよ。
俺達ゃぁ、中国の最前線で敵機と交戦して来た歴戦の猛者なんだぜ。
今更、民間人のパイロットに教えてもらうようなことは無いと思うわなぁ。
だが、その考えは訓練が始まって直ぐに間違いだったと気づかされたよ。
この新型機は確かにすごい性能を持っていた。
自称名パイロットの俺が離発着ならばなんとかできる。
だが、その速度と操縦性能に俺の身体の方がついて行かなかった。
正直言ってその理屈がよくわからんのだが、自動空戦フラップなるものが付いていて、高機動飛行に移ると最適の状態で機動飛行ができるようになるらしい。
確かにひねり込みや、背後に敵機につかれた際のロールしながらの急降下などの機動が、フットバーを左程バタバタせずにできてしまうのには畏れ入ったぜ。
しかも、急上昇や急降下の速度が半端ねぇ。
96式艦戦は最高速度が220ノット(406キロ)ぐらいなんだが、実は複座型の練習機の巡航速力が400キロを超えるんだ。
3000mでの水平方向の最高速力は練習機でありながら驚きの560キロを超える。
96式艦戦では急降下で余り速度を上げ過ぎると、翼端に皺が寄るんだが、この練習機は余程剛性が高いのか急降下では呆気なく640キロ近くまで行く。
お陰で機銃の当てっこには、誰にも負けない自信があったんだが、蒼電改で地上の的を狙うにはちょいと慣れが必要だ。
速度が速すぎるのでこれまでの勘がほとんど当てにならないんだ。
そうして着陸も練習機だというのに着陸速度が速い。
それを気にして余り速度を落とすと失速するらしい。
確かにこの練習機と蒼電改が同じなら、狭い空母への着艦にはかなり気を遣わねばならんだろうな。
予め訓練用に引かれた滑走路上の140mの長さの白線ラインを俺は二回も外れてしまったぜ。
こいつが空母の飛行甲板ならば、甲板の手前でぶつかるか、飛行甲板を超えて海に飛び込んでいることになる。
本物の空母には、着艦フックが付いている筈なので、余程下手を打たなければ大丈夫の筈なんだが・・・。
何しろ俺ができないのに、後ろで視界が悪い筈の爺さんがすんなりと140mの枠内に収めるもんだから、俺の自尊心って奴が酷く傷ついたぜ。
三回目には何とか140mの白線内におろすことができたものの、終始冷や汗ものだった。
霞ケ浦の練習機みたいに背後から精神棒で頭を小突かれたりはしなかったが、後部座席で指導をしてくれた高野爺さんの叱咤の声が暫く耳に残ったぜ。
複座型練習機で二日訓練をした後で、蒼電改を操縦してみたが、はっきり言って感動したな。
当然のことかも知れんが、練習機よりも速度も反応も早かったんだ。
若し俺がこいつに乗って96式艦戦と模擬空中戦をやったなら、相手が大先輩の黒沼さんであっても絶対に負けない自信がある。
後ろにつかれたら速度を上げて引き離せばいいし、大周りに回っても速度が速いから96式艦戦の背後にすぐつける。
しかも、コックピットの風防に全く縁取りが無いから全周が良く見えるし、小さなバックミラーまで用意されているのには驚いたぜ。
蒼電改に搭乗中、俺の周辺には同じ蒼電改に乗った高野のじいさんが無線で煩く指導して来ていた。
蒼電改には無線機が付いており、僚機と簡単に交信ができるんだ。
これまで無線が無い場合は手話を使っていたので、距離が離れるとそれも使えなくなるんだが、その心配は無くなったな。
少なくとも飛行隊としてこれまで以上にまとまった動きができるようになるだろう。
そうして、この蒼電改は間違いなく凄く良い機体だ。
新品ということもあるんだが、地上整備がほとんどいらないぐらいに、保守点検が簡単なようだ。
整備士に訊いた話では、一旦故障を起こせば整備士がかなり頑張らなければならんほどに複雑な構造になっているらしいが、総じてこれまでの機体に比べると非常に扱いやすい機体とエンジンのようだ。
それを聞いて俺は安心したよ。
俺はテストパイロットのために送り込まれたわけじゃなく、空母に配分される新型機に慣れるためにここに来ているんだと思った。
こいつは、軽空母には配分されないという話だから、俺が乗るのは正規空母ということになるな。
今からそれが楽しみではある。
高野の爺さんから教えてもらった話では、「蒼電改」の元になった「蒼電」という機体は基地用戦闘機として配分されるらしいが、この蒼電改は空母に載せるためにわざわざ蒼電の性能を落としたものらしい。
名前はルー101改で蒼電改なんだが、実は改良ではなくって劣化版だったらしい。
従って、蒼電はより速度が速いから若し乗るようなことがあれば注意しろよと言われたよ。
曰く、
「蒼電改は駿馬だが品の言いお嬢さんだ。
だが蒼電は気性の激しいじゃじゃ馬だが、慣れると名馬になる。」
そう言われたんだ。
俺も、いずれは元になった『蒼電』にも是非乗ってみたいとは思っている。
小さな頃から空に憧れ、1934年(昭和9年)6月、呉海兵団に四等航空兵として入団、その後整備兵を暫く務め、1935年(昭和10年)11月には熱望していた操縦員への転向が認められた。
1936年(昭和11年)4月、第34期操縦練習生として霞ヶ浦海軍航空隊に入隊したのを皮切りに、一等航空兵として佐伯海軍航空隊勤務、大村航空隊勤務を歴任。
1937年(昭和12年)8月に勃発した支那事変で、大陸に派遣され、種々戦果を挙げたために三等航空兵曹となり、その翌年10月の講和により支那事変が終息、俺は二等航空兵曹となって大村航空隊に戻って来た。
1940年(昭和15年)4月、連合艦隊第1艦隊所属第1航空戦隊に配属され、空母「龍驤」を使っての訓練に明け暮れた。
この訓練時の機体は四菱製の96式艦上戦闘機で、小回りの利くなかなか良い機体で中国戦線でも良く活躍したので良く知っているし、個人的には好きだった。
しかしながら、その年の半ばには艦上戦闘機が新型に変わると噂を聞いた。
新興の吉崎航空というのが随分と性能の高い高速機を産み出したらしい。
噂話では次期艦戦として予定していた四菱の新型機を凌駕する性能だという。
最終的に吉崎の新型機と四菱の新型機双方が採用されることになったようなんだが、その理由というのが面白い。
「鳳翔」や「龍驤」などの軽空母は、吉崎の新型機では離発着に際して運用が難しいので性能の落ちる四菱の新型機も導入されることになったらしいのだ。
吉崎の新型機というのはそんなに面倒くさい機体なのか?
整備に困るとか、飛ばしにくいとかなら、俺としては乗るのは御免なんだが・・・。
俺の場合は、「龍驤」で訓練しているから、当然四菱の新型機に乗ることになるんだろうなと思っていた。
先輩の楠木佐次郎さんともそんな雑談をしていたんだが、10月になって突然大村航空隊に戻され、新型機の訓練を行うことになった。
俺が割り当てられたのは、寄りにも寄って吉崎の新型機だった。
何でも四菱の新型機は工場生産が少し遅れるので現場配備が遅れるらしい。
大村に配分されたのは、吉崎航空の新型艦戦ルー101改であって海軍の呼称は零式二型艦上戦闘機と言い、愛称は「蒼電改」と云う。
大村への配分は、わずかに高速機用練習機一機と蒼電改二機の合計三機だけだった。
わざわざ千葉くんだりまで行って、研修を終えて来た整備士が一人しかおらず、実際に整備ができるのは精々一日に二機程度なんだそうだ。
航空隊司令の話では、研修に行った整備士が他の整備兵に整備の仕方を教えるから、次第に練度が上がるだろうという話なんだが、ひょっとして俺たちは危ない機体のテストパイロットか?
この状況では、そう思われても不思議はないよな。
面白いのは、蒼電改の配分に当たり吉崎航空機製作所から空輸してきたのが50前後の爺さんばかりだったことだ。
もう一機、旅客機のような双発機が付いてきたが、こいつはその民間パイロットが帰る時に乗っけて行くモノらしい。
三人の爺さん(輸送機のパイロットを含めると四人)のうちの一人が三日残って、俺達に操縦の仕方を教えるらしい。
おいおい、ちょっと待てよ。
俺達ゃぁ、中国の最前線で敵機と交戦して来た歴戦の猛者なんだぜ。
今更、民間人のパイロットに教えてもらうようなことは無いと思うわなぁ。
だが、その考えは訓練が始まって直ぐに間違いだったと気づかされたよ。
この新型機は確かにすごい性能を持っていた。
自称名パイロットの俺が離発着ならばなんとかできる。
だが、その速度と操縦性能に俺の身体の方がついて行かなかった。
正直言ってその理屈がよくわからんのだが、自動空戦フラップなるものが付いていて、高機動飛行に移ると最適の状態で機動飛行ができるようになるらしい。
確かにひねり込みや、背後に敵機につかれた際のロールしながらの急降下などの機動が、フットバーを左程バタバタせずにできてしまうのには畏れ入ったぜ。
しかも、急上昇や急降下の速度が半端ねぇ。
96式艦戦は最高速度が220ノット(406キロ)ぐらいなんだが、実は複座型の練習機の巡航速力が400キロを超えるんだ。
3000mでの水平方向の最高速力は練習機でありながら驚きの560キロを超える。
96式艦戦では急降下で余り速度を上げ過ぎると、翼端に皺が寄るんだが、この練習機は余程剛性が高いのか急降下では呆気なく640キロ近くまで行く。
お陰で機銃の当てっこには、誰にも負けない自信があったんだが、蒼電改で地上の的を狙うにはちょいと慣れが必要だ。
速度が速すぎるのでこれまでの勘がほとんど当てにならないんだ。
そうして着陸も練習機だというのに着陸速度が速い。
それを気にして余り速度を落とすと失速するらしい。
確かにこの練習機と蒼電改が同じなら、狭い空母への着艦にはかなり気を遣わねばならんだろうな。
予め訓練用に引かれた滑走路上の140mの長さの白線ラインを俺は二回も外れてしまったぜ。
こいつが空母の飛行甲板ならば、甲板の手前でぶつかるか、飛行甲板を超えて海に飛び込んでいることになる。
本物の空母には、着艦フックが付いている筈なので、余程下手を打たなければ大丈夫の筈なんだが・・・。
何しろ俺ができないのに、後ろで視界が悪い筈の爺さんがすんなりと140mの枠内に収めるもんだから、俺の自尊心って奴が酷く傷ついたぜ。
三回目には何とか140mの白線内におろすことができたものの、終始冷や汗ものだった。
霞ケ浦の練習機みたいに背後から精神棒で頭を小突かれたりはしなかったが、後部座席で指導をしてくれた高野爺さんの叱咤の声が暫く耳に残ったぜ。
複座型練習機で二日訓練をした後で、蒼電改を操縦してみたが、はっきり言って感動したな。
当然のことかも知れんが、練習機よりも速度も反応も早かったんだ。
若し俺がこいつに乗って96式艦戦と模擬空中戦をやったなら、相手が大先輩の黒沼さんであっても絶対に負けない自信がある。
後ろにつかれたら速度を上げて引き離せばいいし、大周りに回っても速度が速いから96式艦戦の背後にすぐつける。
しかも、コックピットの風防に全く縁取りが無いから全周が良く見えるし、小さなバックミラーまで用意されているのには驚いたぜ。
蒼電改に搭乗中、俺の周辺には同じ蒼電改に乗った高野のじいさんが無線で煩く指導して来ていた。
蒼電改には無線機が付いており、僚機と簡単に交信ができるんだ。
これまで無線が無い場合は手話を使っていたので、距離が離れるとそれも使えなくなるんだが、その心配は無くなったな。
少なくとも飛行隊としてこれまで以上にまとまった動きができるようになるだろう。
そうして、この蒼電改は間違いなく凄く良い機体だ。
新品ということもあるんだが、地上整備がほとんどいらないぐらいに、保守点検が簡単なようだ。
整備士に訊いた話では、一旦故障を起こせば整備士がかなり頑張らなければならんほどに複雑な構造になっているらしいが、総じてこれまでの機体に比べると非常に扱いやすい機体とエンジンのようだ。
それを聞いて俺は安心したよ。
俺はテストパイロットのために送り込まれたわけじゃなく、空母に配分される新型機に慣れるためにここに来ているんだと思った。
こいつは、軽空母には配分されないという話だから、俺が乗るのは正規空母ということになるな。
今からそれが楽しみではある。
高野の爺さんから教えてもらった話では、「蒼電改」の元になった「蒼電」という機体は基地用戦闘機として配分されるらしいが、この蒼電改は空母に載せるためにわざわざ蒼電の性能を落としたものらしい。
名前はルー101改で蒼電改なんだが、実は改良ではなくって劣化版だったらしい。
従って、蒼電はより速度が速いから若し乗るようなことがあれば注意しろよと言われたよ。
曰く、
「蒼電改は駿馬だが品の言いお嬢さんだ。
だが蒼電は気性の激しいじゃじゃ馬だが、慣れると名馬になる。」
そう言われたんだ。
俺も、いずれは元になった『蒼電』にも是非乗ってみたいとは思っている。
21
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として
たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。
だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。
一度目では騙されて振られた。
さらに自分の力不足で全てを失った。
だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。
※他サイト様にも公開しております。
※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました
御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。
でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ!
これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる