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56話 秘密の時間
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昨日の舞踏会は、本当に夢のような時間だった。だが、そんな夢の時間は終わり、今日もいつものように日常が始まる。
「おはようございます」
先に来ていたアルバート先生に挨拶をした。すると、アルバート先生は柔らかい笑顔で微笑みながらこちらを向いた。
「クリスタさん、おはよう。昨日はどうだった?」
「昨日ですか? 昨日はとっても楽しかったで……。――っ!!」
このとき私は、先生の方へと歩みを進めながら返答していた。すると、言葉を発し始めた位置からは死角になっていた場所に、見覚えのあるハニーブロンドの髪と小麦色の肌が見えた。
――何でエンディミオン様がここに居るの!?
入り口からは先生しか見えず、まさかエンディミオン様がいるとは思ってもみなかった。普段だったら聞かれて困ることではない。それに楽しかったことにも違いない。
ただ、私が今回の舞踏会を楽しかったと言った理由の大部分が、エンディミオン様と過ごした時間を指していた。
だからこそ、張本人を前に感想を述べているというこの現状に、心臓がバクバクして恥ずか死にしそうな気持ちが込み上がった。
「な、何でエンディミオン様がここに……?」
今までだったら、また来てるくらいに思っていた。だが、エンディミオン様を好きだと意識し始めてしまった私は、不意打ちに混乱し動揺を隠しきれない。
――ど、どうしましょう……。
いつもと違う私なんて、きっと皆おかしいと思うに違いないわ。
アルバート先生も気付いてるんじゃ……。
それに、他の人に楽しかったと報告しているのを本人に聞かれるだなんて……!
一度考え出すと、連想ゲームのように考えが止まらなくなる。よって、当然今の私は注意力が散漫していた。
「……さま。……スタさま。クリスタ様?」
「はいっ……!?」
ずっと名前を呼ばれていたことにも気付けなかった。それに、返事をしようとしたら緊張で上擦り変な声が出てしまった。もう、自分で自分の首を絞めているとしか思えず、悲しくなってくる。
だが、彼はそんな私の変な返事に何を言うでもなく、いつもの爽やかキラキラ笑顔で話しかけてきた。
「ああ、今日もお美しいです。クリスタ様、おはようございます」
「お……おはようございます。あと、あなたの方が美しいと思います」
私は至って普通の見た目。可も不可もないような見た目だと自己認識している。だからこそ、最初はドキッとしたものの急に冷静な気分になれた。彼がいつも通りの彼でいてくれて、本当に良かった。
しかし、先ほどとは一転し今度は彼の方が固まってしまった。
「あの……エンディミオン様?」
「あっ! 失礼しました。嬉しさのあまり放心しかけていました。どうされましたか、クリスタ様っ?」
「……いつもはお昼にお見えになるので、どうして今ここに居るのかと思いまして……」
そう告げると、彼は何かを思い出したような反応を示し、制服の胸元をゴソゴソとし始めた。そして、胸元のポケットからハンカチを出した彼は、そのハンカチをそっと開いて私に差し出した。
「あっ、これは……」
それは、私が昨日舞踏会で付けていた髪飾りだった。家に帰ってから無くなっていることに気付いたが、きっとどこかに落としたのだろうと結論付けていたモノだった。
「昨日、ジャケットに紛れ込んでおりました。ですので、渡せるうちに渡そうと思って届けに来たんです」
そう言うと、彼は茶目っ気たっぷりの笑顔で笑いかけてきた。その笑顔を見て、つい鼓動が高鳴りそうなる。
「ありがとうございます。こんなにも丁寧に包んでくださって……」
「当然のことをしたまでです。それに、モノを大事になさるクリスタ様の私物を、私が粗末に扱うなどもってのほかですから……」
そしてそのまま、ね? と気持ち軽く首を傾けた彼は、髪飾りをより近くに差し出して来た。そのため、私は彼が差し出したハンカチの上にあるその髪飾りをそっと受け取った。
すると、私たちの会話を聞いて気になることがあったのだろう。アルバート先生がきょとんとした顔をしながら話しかけてきた。
「昨日お2人は一緒にいたんですか?」
一緒にいたのかと聞かれ、気恥ずかしくなり顔に熱が集中するのが分かる。だが、一緒にいたことには変わりない。ここはもう潔く認めよう。そう思い口を開こうとしたが、エンディミオン様の方が先に口を開いた。
「いえ、一緒にいたわけではありませんよ」
衝撃だった。どう考えても一緒に過ごしたと言えるのに、まさかのエンディミオン様がそれを否定したのだ。
――え!? どいうこと……?
一緒に過ごしたあの時間を、エンディミオン様は否定したと言うの……?
そんな感情が、心の中でグルグルと渦巻き始めた。それと同時に、初めて彼という人物がどんな人なのかが分からなくなってしまった。
だが、そんな私を置き去りに、なにやらアルバート先生とエンディミオン様が話しを進めた。すると突然エンディミオン様が私に向きなおり、声をかけてきた。
「それでは、クリスタ様。失礼します」
「あっ、はい……それでは……」
何とか言葉だけは返した。そして、茫然としたまま去る彼の背中を見つめていると、突然エンディミオン様が振り返り近付いてきた。するとそのまま、グッと私の耳元に口を近付け囁くように彼は声を出した。
「アルバート先生に嘘の説明をしてすみません。ですが昨日バルコニーで過ごしたあの幸せな時間は、私とクリスタ様だけの思い出にしたかったんです。どうか……このまま、2人だけの秘密にさせてください」
そう言い終わると、彼はそっと耳元から口を離した。かと思えば、熱を孕んだ熱い視線と目が合った。
「はい、秘密……分かりました……」
感情が上下落を繰り返し、フワフワとした頭で呟いた。と言っても、オウム返しのような返事しか出来なかったのだが……。
しかし、そんな私に彼はそれは愛おし気に微笑むと「今度こそ失礼します」と言い医務室から出て行った。そして、医務室の扉が完全に閉まり切った途端、一気に私の脳の回路が働き出した。
――これ以上、私のことをめちゃくちゃにしてどうする気なの……!?
ショックを受けていたはずなのに、彼の発言の理由が分かり一気に気分が晴れやかになる。私は既に彼の掌の上で転がされてしまっている。そのことを、今痛いほどに理解させられた。
もう、どんな名前を付けたら良いかも分からないこの感情に翻弄され、思わず顔を手で覆った。しかしその瞬間、ここがどこで同じ部屋に誰がいるかをすぐに思い出した。
そして、私は恐る恐る振り向き先生に話しかけた。
「先生……」
「僕は何も見てないからね」
まだ先生としか言っていない。だが、即座に返答しニコッと微笑む先生は、すべてを知った人の目をしていた。
「おはようございます」
先に来ていたアルバート先生に挨拶をした。すると、アルバート先生は柔らかい笑顔で微笑みながらこちらを向いた。
「クリスタさん、おはよう。昨日はどうだった?」
「昨日ですか? 昨日はとっても楽しかったで……。――っ!!」
このとき私は、先生の方へと歩みを進めながら返答していた。すると、言葉を発し始めた位置からは死角になっていた場所に、見覚えのあるハニーブロンドの髪と小麦色の肌が見えた。
――何でエンディミオン様がここに居るの!?
入り口からは先生しか見えず、まさかエンディミオン様がいるとは思ってもみなかった。普段だったら聞かれて困ることではない。それに楽しかったことにも違いない。
ただ、私が今回の舞踏会を楽しかったと言った理由の大部分が、エンディミオン様と過ごした時間を指していた。
だからこそ、張本人を前に感想を述べているというこの現状に、心臓がバクバクして恥ずか死にしそうな気持ちが込み上がった。
「な、何でエンディミオン様がここに……?」
今までだったら、また来てるくらいに思っていた。だが、エンディミオン様を好きだと意識し始めてしまった私は、不意打ちに混乱し動揺を隠しきれない。
――ど、どうしましょう……。
いつもと違う私なんて、きっと皆おかしいと思うに違いないわ。
アルバート先生も気付いてるんじゃ……。
それに、他の人に楽しかったと報告しているのを本人に聞かれるだなんて……!
一度考え出すと、連想ゲームのように考えが止まらなくなる。よって、当然今の私は注意力が散漫していた。
「……さま。……スタさま。クリスタ様?」
「はいっ……!?」
ずっと名前を呼ばれていたことにも気付けなかった。それに、返事をしようとしたら緊張で上擦り変な声が出てしまった。もう、自分で自分の首を絞めているとしか思えず、悲しくなってくる。
だが、彼はそんな私の変な返事に何を言うでもなく、いつもの爽やかキラキラ笑顔で話しかけてきた。
「ああ、今日もお美しいです。クリスタ様、おはようございます」
「お……おはようございます。あと、あなたの方が美しいと思います」
私は至って普通の見た目。可も不可もないような見た目だと自己認識している。だからこそ、最初はドキッとしたものの急に冷静な気分になれた。彼がいつも通りの彼でいてくれて、本当に良かった。
しかし、先ほどとは一転し今度は彼の方が固まってしまった。
「あの……エンディミオン様?」
「あっ! 失礼しました。嬉しさのあまり放心しかけていました。どうされましたか、クリスタ様っ?」
「……いつもはお昼にお見えになるので、どうして今ここに居るのかと思いまして……」
そう告げると、彼は何かを思い出したような反応を示し、制服の胸元をゴソゴソとし始めた。そして、胸元のポケットからハンカチを出した彼は、そのハンカチをそっと開いて私に差し出した。
「あっ、これは……」
それは、私が昨日舞踏会で付けていた髪飾りだった。家に帰ってから無くなっていることに気付いたが、きっとどこかに落としたのだろうと結論付けていたモノだった。
「昨日、ジャケットに紛れ込んでおりました。ですので、渡せるうちに渡そうと思って届けに来たんです」
そう言うと、彼は茶目っ気たっぷりの笑顔で笑いかけてきた。その笑顔を見て、つい鼓動が高鳴りそうなる。
「ありがとうございます。こんなにも丁寧に包んでくださって……」
「当然のことをしたまでです。それに、モノを大事になさるクリスタ様の私物を、私が粗末に扱うなどもってのほかですから……」
そしてそのまま、ね? と気持ち軽く首を傾けた彼は、髪飾りをより近くに差し出して来た。そのため、私は彼が差し出したハンカチの上にあるその髪飾りをそっと受け取った。
すると、私たちの会話を聞いて気になることがあったのだろう。アルバート先生がきょとんとした顔をしながら話しかけてきた。
「昨日お2人は一緒にいたんですか?」
一緒にいたのかと聞かれ、気恥ずかしくなり顔に熱が集中するのが分かる。だが、一緒にいたことには変わりない。ここはもう潔く認めよう。そう思い口を開こうとしたが、エンディミオン様の方が先に口を開いた。
「いえ、一緒にいたわけではありませんよ」
衝撃だった。どう考えても一緒に過ごしたと言えるのに、まさかのエンディミオン様がそれを否定したのだ。
――え!? どいうこと……?
一緒に過ごしたあの時間を、エンディミオン様は否定したと言うの……?
そんな感情が、心の中でグルグルと渦巻き始めた。それと同時に、初めて彼という人物がどんな人なのかが分からなくなってしまった。
だが、そんな私を置き去りに、なにやらアルバート先生とエンディミオン様が話しを進めた。すると突然エンディミオン様が私に向きなおり、声をかけてきた。
「それでは、クリスタ様。失礼します」
「あっ、はい……それでは……」
何とか言葉だけは返した。そして、茫然としたまま去る彼の背中を見つめていると、突然エンディミオン様が振り返り近付いてきた。するとそのまま、グッと私の耳元に口を近付け囁くように彼は声を出した。
「アルバート先生に嘘の説明をしてすみません。ですが昨日バルコニーで過ごしたあの幸せな時間は、私とクリスタ様だけの思い出にしたかったんです。どうか……このまま、2人だけの秘密にさせてください」
そう言い終わると、彼はそっと耳元から口を離した。かと思えば、熱を孕んだ熱い視線と目が合った。
「はい、秘密……分かりました……」
感情が上下落を繰り返し、フワフワとした頭で呟いた。と言っても、オウム返しのような返事しか出来なかったのだが……。
しかし、そんな私に彼はそれは愛おし気に微笑むと「今度こそ失礼します」と言い医務室から出て行った。そして、医務室の扉が完全に閉まり切った途端、一気に私の脳の回路が働き出した。
――これ以上、私のことをめちゃくちゃにしてどうする気なの……!?
ショックを受けていたはずなのに、彼の発言の理由が分かり一気に気分が晴れやかになる。私は既に彼の掌の上で転がされてしまっている。そのことを、今痛いほどに理解させられた。
もう、どんな名前を付けたら良いかも分からないこの感情に翻弄され、思わず顔を手で覆った。しかしその瞬間、ここがどこで同じ部屋に誰がいるかをすぐに思い出した。
そして、私は恐る恐る振り向き先生に話しかけた。
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