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第7話 元同級生の色男
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「確かにお預かりした」
アイザックはソファでひととおり書類を確認して、そう応じる。
向かいに座っているのは、パブリックスクール時代の同級生レイモンド・チャーチルだ。宰相であり現ベルファスト公爵でもあるメイソンの次男で、今日はベルファスト公爵に正式に依頼していた書類を、息子の彼が届けてくれたのである。
「君が来るとは思わなかった」
「父が僕に仕事をさせたがってるんだ」
「ああ……」
苦笑して肩をすくめるレイモンドを見て、何となく察する。
メイソンによれば、彼は現在どこにも勤めることなく公爵家の仕事を手伝っているが、やる気はなく最低限こなすだけという感じで、空いた時間にはふらりと出かけていろいろな女性とデートしているという。
端的に言えば、彼はモテる。
なめらかな色白の肌、片側でゆったりと束ねた艶やかな黒髪、宝石のようにきらめくグリーンアイ、ほっそりとした優しくも端整な顔立ち——その甘くミステリアスな美貌と人当たりの良さで、数多の女性を惹きつけていた。
しかしながらひとりの女性と真剣につきあうということはなく、そもそも結婚するつもりもないようで、身を固めるように言ってものらりくらりとかわすばかりだと聞く。
もっともベルファスト公爵家では長男がすでに結婚しており、男子も生まれているので、次男の彼がどうしても結婚しなければならないわけではない。もちろんメイソンの親としての思いはまた別なのだろうが——。
「僕としても久しぶりに君に会いたかったし、ちょうどよかったよ」
レイモンドはまるで口説き文句のようなことを言いながら、艶っぽいまなざしでアイザックを見つめてきた。こういう思わせぶりな態度でからかうのはいつものことなので、いまさら動じはしない。
「そうか」
素気なく受け流したが、彼はこれといって気にする様子もなく、唇に笑みをたたえたままティーカップに手を伸ばす。
「結婚のことも聞きたかったからね」
そう言いながら、アイザックの左手のほうにチラリと視線を向ける。結婚指輪を確認したのだろう。しかしすぐに何事もなかったかのように紅茶を飲み、ティーカップを置いた。
「知らないあいだに式まで済ませていたなんて驚いたよ。しかも相手はまだ十歳……王命で断ることができなかったとはいえ、なかなか難儀なことになったな」
「…………」
式は非公表だったが、隠しているわけではないので知っていても不思議はない。いま社交界ではこの結婚の話題でもちきりなのだ。彼はよく夜会に顔を出しているのでいろいろと耳にしているのだろう。
当然『厄災の姫』のことも知っていると思うが、あえて口にしなかったのは彼なりの配慮なのかもしれない。
それでもアリアとの結婚を『難儀なこと』と言われるといい気はしなかった。正直、アイザック自身もそう思ったことがあるので否定はできないが、肯定もしたくなく、無言のまま眉根を寄せていく。
「そうやって君はよく氷のように冷たく威圧的な顔をするが、怖がられていないのか? うまくやれているのか? 君が子供相手にどう接しているのか想像もつかないよ」
「余計なお世話だ」
どこか面白がるような興味津々の質問を畳みかけられ、思わずムッとする。
だが、いまはそれなりにうまくやれているとは思う。怖がられたのは最初だけだ。先日の観劇のときはいささかぎこちない空気になったものの、あのあとは何事もなかったかのように普通に話せている。
ただ、幼なじみのレオについてはあれきり触れていない。彼女はどうだかわからないが、アイザックの中ではモヤモヤと心にひっかかったままだ。考えても仕方がないので考えないようにはしているが——。
「そうだ、奥方がいま家にいるなら紹介してくれないか」
沈黙が落ちたかと思うと、ふいにレイモンドがそんなことを切り出した。
興味本位だとは思うが、同じ公爵家の人間として関わり合いになることもあるだろうし、ここで顔を合わせておくのも悪くないかもしれない。彼の態度からして厄災の姫だの何だのと傷つけることはなさそうだ。そう判断し、アイザックは了承の返事をするとベルを鳴らして使用人を呼んだ。
「はじめまして、妻のアリアです」
アイザックが初顔合わせの二人をそれぞれ紹介すると、アリアがそう挨拶する。
いささか緊張しているようだが、サイラス第二王子のときのようにカチコチではない。わずかながらよそゆきの笑みを浮かべる余裕はあるようだ。そんな彼女に、レイモンドは数多の女性を虜にしてきた柔和な微笑みを向ける。
「レイモンドです」
そう言うと彼女のまえにひざまずいて小さな手をとり、そっと唇を落とすと、そのまま艶めいた上目遣いを向けてまっすぐに彼女を捉えた。アリアは当惑しながらもじわじわと頬を上気させていく。
「もういいだろう」
思わず声をかけると、レイモンドは素直にアリアの手を放して立ち上がった。それでもまだ熱を帯びた目でアリアを見つめたままだ。
「急に呼び出してすまなかった。もう戻っていい」
「はい……」
サイラス第二王子のときのように話をすると思っていたのだろう。アリアは戸惑いを見せたが、それでもすぐに気を取りなおして「失礼します」と部屋を辞した。まだほんのりと頬を染めたままで。
「アリアをからかうな」
再びソファに座ると、アイザックは疲れたように軽く溜息をついてそう告げた。向かいのレイモンドはゆったりと腰掛けたまま平然と応じる。
「僕はただ紳士的に挨拶しただけなんだが」
「不慣れな子供にわざわざやらなくてもいいだろう」
「ああ、そういえば平民育ちだったな」
忘れていたとばかりに手のひらを上にして大仰に肩をすくめるが、怪しいものである。わざととしか思えない。どういうつもりなんだと訝りつつ胡乱げなまなざしを送る。
「とにかくアリアをからかうことは許さない」
問い詰めたところで簡単には白状しそうにないし、そもそもあまり聞く意味もないような気がして、念押しだけにとどめた。アリアにちょっかいを出さなければそれでいいのだ。
「へぇ、思ったより大事にしてるんだな」
「……形だけとはいえ妻だからな」
事実ではあるが「形だけ」と言葉にするのは何となく申し訳なくて、後ろめたくて、声が小さくなってしまった。そんなアイザックを見て、レイモンドは何を思ったのかふっとわずかに表情をゆるめる。
「そういう真面目で誠実なところ、嫌いじゃないよ」
アリアが部屋を辞してからどこか攻撃的な態度だったのに、急に好意的なことを言ってきた。困惑して何も反応できずにいると、彼はうっすらと笑みを浮かべたまま静かに言葉をつづける。
「君と結婚できて彼女は幸せだな」
「……どうだかな」
そのとき頭に浮かんだのは、幼なじみのレオだ。
厄災の姫だと気付かれなければ、故郷で大人になって彼と結婚していたかもしれない。年齢的につりあいがとれているし、気心も知れているし、アリアにとってはきっとそのほうが幸せだっただろう。
そうでなくても、朴念仁の自分よりは優しく紳士的な男性がよかったはずだ。たとえばレイモンドのような——さきほどの挨拶でアリアがほんのり頬を赤らめていたのも、彼に惹かれたからではないか。
「確かに、彼女の心は彼女にしかわからないね」
レイモンドは軽く肩をすくめて応じる。
そしてもうすっかり冷めているであろう紅茶を口に運んで一息つくと、ティーカップを静かに戻し、やわらかい微笑を浮かべてゆったりとソファの背もたれに身を預けた。
「言えないことはあるだろうけど、僕でよければいつでも話を聞くくらいのことはできる。こう見えても口は堅いほうなんだ」
立てた人差し指を艶めいた唇に当てながら、冗談めかして言う。
それはきっと彼の優しさだ。父親のメイソンと同じで気持ちを察するのが上手いのか、何か思い悩んでいることに気付いたのだろう。だが彼に話せるわけもなく、アイザックはただ曖昧に頷いて受け流すしかなかった。
アイザックはソファでひととおり書類を確認して、そう応じる。
向かいに座っているのは、パブリックスクール時代の同級生レイモンド・チャーチルだ。宰相であり現ベルファスト公爵でもあるメイソンの次男で、今日はベルファスト公爵に正式に依頼していた書類を、息子の彼が届けてくれたのである。
「君が来るとは思わなかった」
「父が僕に仕事をさせたがってるんだ」
「ああ……」
苦笑して肩をすくめるレイモンドを見て、何となく察する。
メイソンによれば、彼は現在どこにも勤めることなく公爵家の仕事を手伝っているが、やる気はなく最低限こなすだけという感じで、空いた時間にはふらりと出かけていろいろな女性とデートしているという。
端的に言えば、彼はモテる。
なめらかな色白の肌、片側でゆったりと束ねた艶やかな黒髪、宝石のようにきらめくグリーンアイ、ほっそりとした優しくも端整な顔立ち——その甘くミステリアスな美貌と人当たりの良さで、数多の女性を惹きつけていた。
しかしながらひとりの女性と真剣につきあうということはなく、そもそも結婚するつもりもないようで、身を固めるように言ってものらりくらりとかわすばかりだと聞く。
もっともベルファスト公爵家では長男がすでに結婚しており、男子も生まれているので、次男の彼がどうしても結婚しなければならないわけではない。もちろんメイソンの親としての思いはまた別なのだろうが——。
「僕としても久しぶりに君に会いたかったし、ちょうどよかったよ」
レイモンドはまるで口説き文句のようなことを言いながら、艶っぽいまなざしでアイザックを見つめてきた。こういう思わせぶりな態度でからかうのはいつものことなので、いまさら動じはしない。
「そうか」
素気なく受け流したが、彼はこれといって気にする様子もなく、唇に笑みをたたえたままティーカップに手を伸ばす。
「結婚のことも聞きたかったからね」
そう言いながら、アイザックの左手のほうにチラリと視線を向ける。結婚指輪を確認したのだろう。しかしすぐに何事もなかったかのように紅茶を飲み、ティーカップを置いた。
「知らないあいだに式まで済ませていたなんて驚いたよ。しかも相手はまだ十歳……王命で断ることができなかったとはいえ、なかなか難儀なことになったな」
「…………」
式は非公表だったが、隠しているわけではないので知っていても不思議はない。いま社交界ではこの結婚の話題でもちきりなのだ。彼はよく夜会に顔を出しているのでいろいろと耳にしているのだろう。
当然『厄災の姫』のことも知っていると思うが、あえて口にしなかったのは彼なりの配慮なのかもしれない。
それでもアリアとの結婚を『難儀なこと』と言われるといい気はしなかった。正直、アイザック自身もそう思ったことがあるので否定はできないが、肯定もしたくなく、無言のまま眉根を寄せていく。
「そうやって君はよく氷のように冷たく威圧的な顔をするが、怖がられていないのか? うまくやれているのか? 君が子供相手にどう接しているのか想像もつかないよ」
「余計なお世話だ」
どこか面白がるような興味津々の質問を畳みかけられ、思わずムッとする。
だが、いまはそれなりにうまくやれているとは思う。怖がられたのは最初だけだ。先日の観劇のときはいささかぎこちない空気になったものの、あのあとは何事もなかったかのように普通に話せている。
ただ、幼なじみのレオについてはあれきり触れていない。彼女はどうだかわからないが、アイザックの中ではモヤモヤと心にひっかかったままだ。考えても仕方がないので考えないようにはしているが——。
「そうだ、奥方がいま家にいるなら紹介してくれないか」
沈黙が落ちたかと思うと、ふいにレイモンドがそんなことを切り出した。
興味本位だとは思うが、同じ公爵家の人間として関わり合いになることもあるだろうし、ここで顔を合わせておくのも悪くないかもしれない。彼の態度からして厄災の姫だの何だのと傷つけることはなさそうだ。そう判断し、アイザックは了承の返事をするとベルを鳴らして使用人を呼んだ。
「はじめまして、妻のアリアです」
アイザックが初顔合わせの二人をそれぞれ紹介すると、アリアがそう挨拶する。
いささか緊張しているようだが、サイラス第二王子のときのようにカチコチではない。わずかながらよそゆきの笑みを浮かべる余裕はあるようだ。そんな彼女に、レイモンドは数多の女性を虜にしてきた柔和な微笑みを向ける。
「レイモンドです」
そう言うと彼女のまえにひざまずいて小さな手をとり、そっと唇を落とすと、そのまま艶めいた上目遣いを向けてまっすぐに彼女を捉えた。アリアは当惑しながらもじわじわと頬を上気させていく。
「もういいだろう」
思わず声をかけると、レイモンドは素直にアリアの手を放して立ち上がった。それでもまだ熱を帯びた目でアリアを見つめたままだ。
「急に呼び出してすまなかった。もう戻っていい」
「はい……」
サイラス第二王子のときのように話をすると思っていたのだろう。アリアは戸惑いを見せたが、それでもすぐに気を取りなおして「失礼します」と部屋を辞した。まだほんのりと頬を染めたままで。
「アリアをからかうな」
再びソファに座ると、アイザックは疲れたように軽く溜息をついてそう告げた。向かいのレイモンドはゆったりと腰掛けたまま平然と応じる。
「僕はただ紳士的に挨拶しただけなんだが」
「不慣れな子供にわざわざやらなくてもいいだろう」
「ああ、そういえば平民育ちだったな」
忘れていたとばかりに手のひらを上にして大仰に肩をすくめるが、怪しいものである。わざととしか思えない。どういうつもりなんだと訝りつつ胡乱げなまなざしを送る。
「とにかくアリアをからかうことは許さない」
問い詰めたところで簡単には白状しそうにないし、そもそもあまり聞く意味もないような気がして、念押しだけにとどめた。アリアにちょっかいを出さなければそれでいいのだ。
「へぇ、思ったより大事にしてるんだな」
「……形だけとはいえ妻だからな」
事実ではあるが「形だけ」と言葉にするのは何となく申し訳なくて、後ろめたくて、声が小さくなってしまった。そんなアイザックを見て、レイモンドは何を思ったのかふっとわずかに表情をゆるめる。
「そういう真面目で誠実なところ、嫌いじゃないよ」
アリアが部屋を辞してからどこか攻撃的な態度だったのに、急に好意的なことを言ってきた。困惑して何も反応できずにいると、彼はうっすらと笑みを浮かべたまま静かに言葉をつづける。
「君と結婚できて彼女は幸せだな」
「……どうだかな」
そのとき頭に浮かんだのは、幼なじみのレオだ。
厄災の姫だと気付かれなければ、故郷で大人になって彼と結婚していたかもしれない。年齢的につりあいがとれているし、気心も知れているし、アリアにとってはきっとそのほうが幸せだっただろう。
そうでなくても、朴念仁の自分よりは優しく紳士的な男性がよかったはずだ。たとえばレイモンドのような——さきほどの挨拶でアリアがほんのり頬を赤らめていたのも、彼に惹かれたからではないか。
「確かに、彼女の心は彼女にしかわからないね」
レイモンドは軽く肩をすくめて応じる。
そしてもうすっかり冷めているであろう紅茶を口に運んで一息つくと、ティーカップを静かに戻し、やわらかい微笑を浮かべてゆったりとソファの背もたれに身を預けた。
「言えないことはあるだろうけど、僕でよければいつでも話を聞くくらいのことはできる。こう見えても口は堅いほうなんだ」
立てた人差し指を艶めいた唇に当てながら、冗談めかして言う。
それはきっと彼の優しさだ。父親のメイソンと同じで気持ちを察するのが上手いのか、何か思い悩んでいることに気付いたのだろう。だが彼に話せるわけもなく、アイザックはただ曖昧に頷いて受け流すしかなかった。
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