小石の恋

キザキ ケイ

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番外

いつか噛み砕かれる日まで

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オメガバースパロディ


◆ ― ◆ ― ◆ ― ◆


 我ながら面白みのない人間であると思う。
 いかにも平凡なベータらしい見た目で、それを取り繕う気もなく、勉強はするけれど目立つ成績はとれず、運動もできないわけじゃないができるとも言えない、特技も特色もなくしゃべりもいまいち。
 日常会話しか発生しない家族と当たり障りのない生活。
 表面をなでることすらできないような波風立たない友人関係。
 でもきっと、みんなこんなものなのだろう。

 この世界の主役はぼくじゃない。それは多くのベータたちが感じる事実。
 この世界はアルファとオメガにしか注目していない。
 ぼくたちが生きるのは良くて群像劇。
 なにかに優れたベータがいても、なにもかもに優れるアルファが相手じゃ太刀打ちできないし、ちょっと小綺麗なベータじゃ、光り輝くように美しいオメガには敵わない。
 だからベータは、ぼくたちは、彼らの背景や小道具にしかなれない。
 ぼくは心からそう思っていたので、まさかこんな、アルファに目をつけられる日が来るなんてこと、想像したこともなかった。

律紀りつきっていうのか。リツって呼んでいい?」

 高校に入学して早々おそろしい目に遭っている。
 廊下をすれ違った上級生に腕を掴まれ、体ごと壁に叩きつけられ、胸ポケットの生徒証から名前を把握され、誰にも呼ばれたことがないあだ名までつけられそうになっている。
 ぼくの身にいま、何が起こっているんだ。

「あ、あの」
「ん?」
「ぼく、おかね、もってないです」

 声が震えて手も震えて、ひざもがくがく震えていたけど、ぼくは勇気をふりしぼったのだ。
 それなのにその上級生は、切れ長の目を丸く開いて、それから凶暴に笑った。

「はは、金なんかいらねーよ。怖がらせちまったな?」
「……」
「昼休み。屋上で待ってるぜ、リツ」

 こうしてぼくの命は、昼休みまでと決まった。
 あまりに突然の余命宣告だったので、なんとか回避できないものかとほうぼう聞きまわり、おそろしい先輩に目をつけられてしまったことを知った。
 天道てんどう いたる、3年生。
 偏差値まぁまぁの我が校に燦然と存在する問題児。誰もが知っていて、教師すら手を出しあぐねる圧倒的な異分子。
 そして、かなり力の強いアルファであると。

「お」

 屋上に入れることすら知らなかった新入生に、おそろしい先輩は低く太い一声で歓迎の意を示す。
 おっかなびっくり足を踏み入れた屋上は、雨の浸食に任せたさびれ具合で、きれいなところではなかった。先輩がひとり、あとは大きな貯水タンク、ぐるりと囲む高いフェンス。
 手招きされ、とても気が進まないけど、しかたなく近寄る。
 腕一本分離して隣に座ったのに、なぜか詰め寄られて真横に座られ、肩まで掴まれる。

「昼メシ食べたか?」
「まだです……」

 余命宣告に胃が縮こまって、食べるどころではなかった。
 そんなぼくのあきらかに怯えたようすに気づいてないわけないのに、先輩は機嫌よさそうにコンビニ袋からおにぎりを取り出した。
 なぜかぼくの膝に置く。

「食べな」
「はい……」

 ぼくの身にいま、何が起こっているんだ。
 ぱりぱり海苔のおにぎりをもそもそ食べる。
 もそもそたべているぼくを、おそろしいけものがじろじろと見ている。
 ぼくに見るべきところなどない。ありきたりで退屈なぼくより、なにもない屋上の景色のほうがまだ見応えある。

 おにぎり一個食べ終えるころには多少状況に慣れてきた。人間の順応力ってほんとうにすごい。
 天道先輩は、見た目かなりいかついが、それ以上にきれいな顔をしている。
 話を聞いた生徒のうち何人か、とくに女子は、先輩を褒めていたことを思い出す。
 アルファらしい美形。同じアルファでも先輩には敵わない。顔がいい。足が長い。怖いひとなのは知ってるけど、惹かれる。
 ぼくはちらりと先輩の足を見た。たしかに長い。
 長くて持て余しているのか、水たまりのしみが残る床にすらりと伸ばされている。

「やっとこっち見たな」
「ひっ」

 見てたことばれてた。首を絞められたみたいな声が出た。
 足だけでなく胴も長い先輩が、ゆっくりと体を傾けて、ぼくの顔をのぞきこむ。
 ゆっくり迫ってくるタイプのホラーだ。目合わせたら殺されるやつだ。
 ぼくは必死に眼球を横へ向けて、先輩を見ないようにした。目をつむるのはそれはそれで怖かった。

「リツ。こっち見て」

 あぁ、絶対ダメなのに、恐怖と服従がせめぎあって服従のほうが勝ってる。
 目が徐々に左のほうへ向かっていく。さびれた屋上の床を舐めて、ゆっくりと進んだ先には、たしかに美形だけど圧がありすぎてそれどころじゃない、圧倒的なアルファの姿。

「てんど、せんぱ、ぃ」
「至って呼んで」
「ぇ、いや、」
「至。ほら」
「いたる、先輩」

 至先輩は、嬉しそうに凶悪に、にんまりと微笑んだ。
 唇の隙間から、常人より尖った牙が見える。

「おまえのこと、予約していい?」

 それからぼくは解放された。
 気がついたら屋上を出て、階段を降りているところだった。踊り場を抜ければすぐに自分の教室がある。
 助かったのか。
 ふと、皮膚がぴりりと痛んでそこに手をやる。
 うなじを噛まれたあとがうっすらと指先に伝わって、ぶるりと震えた。
 なぜ、初対面の先輩に噛まれなければならなかったのだろう。意味不明で怖い。やっぱりリアルホラーだった。
 でもこんなことはこれきりだろう。
 あんな派手な先輩が、ぼくなんかに目をとめたこと自体不思議なんだ。二度目があるはずない。
 そう、自分を励ました、のに。

「リツ、おいで」

 たったそれだけの言葉でぼくの自由は失われる。
 とぼとぼと至先輩についていき、ほかに誰もいない屋上で、先輩と二人きりでお昼を食べ、首の周辺を噛まれる。そういうルーティンになってしまった。
 何度か断った。
 そうしたら先輩は、ぼくの教室に来た。
 一瞬のどよめきのあと、しんと静まった教室に、低いあの声が響いて、それでも断るという選択肢はなかった。
 そんなことだから、なんとなくみんな、ぼくという人間が天道至に目をつけられたと認識してしまって、そういうものとして扱われるようになってしまった。
 まったく知らない上級生に廊下で会釈されるのはほんとうに気まずい。
 そんなことだから、しかたなくぼくは、先輩に逆らわないことにして、従順に見せつつ、飽きてくれるのを待つことにした。
 自他ともに認める地味なぼくを、あらゆる点が規格外の先輩がいつまでもかまい続けるわけがない。
 それに先輩は3年生。この苦行は長くても一年だ。
 だからいつしか先輩の膝の上に乗せられるようになっても、ぼくがお昼を食べている間中うなじをがじがじ噛まれても、ひたすらがまんすることにしたのだ。

「リツおまえ、なんで首輪してねーの」

 けなげに耐えているぼくに、あるとき至先輩が不思議なことを聞いた。
 例によって、先輩の膝の上である。

「くびわ? なんですか?」
「なんですかじゃなくて、ネックガード。中学までは任意だが、高校は必須だろ」
「?」

 聞き返しても意味がわからなかった。
 首をかしげると、至先輩はぎゅっと眉間にシワを寄せた。

「オメガだろ、リツ。まさかネックガード持ってないのか?」

 やっと先輩の言葉の意味がわかり、ぼくはあわてて首をぶんぶん横に振った。

「ぼくベータです」
「は? なにごまかそうとしてんだよ」
「ごまかしてないよ、嘘もついてない」
「……はぁ? おまえはオメガだろ。こんなにいい匂いすんのに」

 心底ふしぎそうにする至先輩に、ぼくのほうこそふしぎだった。
 両親どころか両家の祖父母までさかのぼってもベータしかいない、ベータのサラブレッドたるぼくをオメガと間違うなんて、むしろオメガのみなさまに失礼だ。
 でも、そんなことはアルファである先輩のほうがずっとわかっているはず。
 なのに至先輩はぼくの首筋をすんすんかいで、がぶがぶと噛みつくのだ。

「なぁリツ。俺の前ではベータのふりなんかしなくていい。嫌ならガードもしなくていいから、な?」
「えと、ほんとのほんとにベータなんですけど」
「……」

 先輩もやっと、ぼくがうそごまかしなりすましなどを行っているわけじゃないと理解したみたい。
 黙りこんで、動かなくなってしまった。
 どうしよう。この隙に逃げようかな。でもあとで怒られたら嫌だしなぁ。
 ぼんやり空を眺めていたけど、予鈴が鳴っても至先輩は固まっていたので、手早くお昼の抜けがらをまとめて、大きな抜けがらに会釈して教室に戻った。

 どうやら至先輩はぼくのことをオメガだと思っていたようだ。どういうわけか。
 自慢じゃないが、誰に聞いてもベータだと言われる程度の容姿であるぼくをオメガに間違えるなんて、おかしなことだ。
 なんでも優秀だというアルファだけど、唯一オメガにだけは弱いというし。先輩もバース性には不得意があるんだろうなぁ、と納得することにした。
 なによりの朗報は、ぼくがベータだとわかってもらえたなら、先輩はもうぼくに絡んでこないだろうということだ。
 アルファはベータを必要としない。
 ベータはアルファを求めるのに、かなしい一方通行。
 でもぼくと至先輩の間においては、これでよかったのだと思えた。

「リツ、おいで」
「……」

 これでよかった、はずなのに。
 一週間ほど音沙汰なかった至先輩は、再びぼくの前に現れた。教室に来て、直接ぼくを呼ぶというやりかたで。
 ぼくはおそるおそる近寄って、今日はお弁当じゃないので学食に行くと告げる。
 遠回しなおことわりのつもりだった。
 が、遠回しで至先輩に届くと思うぼくが間違っていた。

「これ食え。行くぞ」
「……はい……」

 どう見ても至先輩用の昼食を渡されてしまっては、すごすごと後ろをついていくしかなくなる。
 コンビニの小さめビニールの中にはおにぎりが2個、それとブラックコーヒーのボトル。飲み物は持参したので、おにぎりを1個だけもらうことにした。
 正直足りないけど、今までにも増して正体不明な先輩と対峙してお昼をもりもり食べられるわけがない。
 だって至先輩はもうぼくに目的などないはずだ。
 なのにこうして呼び出されるのは、ぼくをオメガと勘違いしていた頃より、動機が不明でおそろしい。

「1個でいいのか?」
「はい」
「梅好き?」
「おかかよりは……」

 ふぅん、と興味なさそうに言っておかかをかじる先輩を見ないようにしつつ、もはや見慣れた屋上の生ぬるい風を浴びながら梅おにぎりを食べる。
 恐怖で味がしない、なんてことはなかった。こんなときでもぼくは梅干しのすっぱさにほっぺたをすぼめることができる。
 そんなぼくを、いつのまにか先輩が見ていた。
 食べかけのおかかを手に持ったまま、もう片方の手が伸びて、ぼくの唇の端のおべんとうをつまんだ。

「慌てないで食え」

 あ、おべんとが、先輩の口に放りこまれて。
 なんだかものすごく子ども扱いのようで恥ずかしく、ぼくはことさらゆっくり丁寧におにぎりを食べきった。

 食事を終えても先輩は話し出さなかった。
 元々あまりしゃべるひとじゃない。ぼくもおしゃべりは苦手なほうだ。
 風の音と、ときおり遠くで踏切や救急車のサイレンが聞こえる。

「リツ、こっち」

 しゃべらないまま、先輩の膝の上に乗せられる。
 ゆるく体を拘束され、うしろから抱きこまれて首筋に素肌を感じる。ワイシャツのボタンがひとつ外されて、うなじが露出する。
 至先輩はいつものように、ぼくのうなじをひと噛みした。
 ふと、このひとは最近までぼくをオメガだと思っていて、同じことをしていたんだと思い至り、全身に鳥肌がたった。

「俺にはおまえがオメガにしか思えない」

 おそろしいまま、振り向けないまま、至先輩の声を聞く。
 低く静かでたゆたうような声は、落ちついていて、心の整理ができているかのようで。

「一目でわかったんだ。俺のオメガだって。こんな匂いは今まで知らなかった。知らない頃には戻れない、それほどいい匂いがするんだ、リツは」
「……ぼく、どんなにおいがするの?」
「落ち着く。安心する。匂いというより、気配に近いかもしれない。これさえあればもうなにもいらない、他のなにかで埋める必要はない……そう思える」

 どんなにおいなのか全然想像がつかないけれど、説明をする至先輩の声にあまりにも情感がこもっていて、ぼくまでなんだかうっとりしてしまう。

「だから調べてたんだ。現代の日本人ってのはほぼ全員、遡ればどっかにオメガがいる。つまりほとんどのやつが少なくとも数パーセント、オメガ因子を持ってる。ベータはアルファともオメガとも接する機会が少ないから、通常、オメガ因子を発現することはない……」

 急に科学な話がはじまり、思わず振りあおぐと、至先輩は遠くを見ていた。
 空は雲多めだけど、晴れているといえるだろう。ぼくもそちらを見ていると、自然と耳に先輩の声が届く。

「だが、アルファと接触する回数が多いベータの中には、バース性を転換するやつがいる。アルファとの接触が多く、濃厚であればあるほど確率は上がる。死ぬまで転換しない者もいる一方で、早ければ一年ほどで……ベータをオメガにできる」

 なんか今ものすごくホラーな話をされていないだろうか?

「ベータをオメガ化させる鍵はアルファの能力だと言われている。実際、ベータをオメガにして手に入れることができたやつと会ってきた。あいつと俺に差はないように感じた……それなら俺にも可能性はある。だから、リツ」

 そっと膝の上から移動しようとしたぼくを、先輩はがっしりと捕まえて、見惚れそうな微笑みでもって、言った。

「おまえを俺のオメガにする。嫌なら、全力で逃げろ」

 心から嬉しそうな至先輩の目を見つめて、ぼくは、バース性が「アルファとオメガとそれ以外」に分かれている理由を悟った。
 アルファの相手はオメガだけ。
 そうなっていなければ、ベータは、アルファの魅力に絡めとられてぐずぐずに溶かされてしまう。
 自らの性別を変えたっていいと、思ってしまうくらいに。

 きっと彼はやりとげてしまうのだろう。
 平坦な道に傾斜をつけることなんて造作もない。ぼくは路傍の小石のように、なにもできずにただ転がり落ちて、坂の下で待ち構えているおそろしいひとに拾い上げられる。
 あの日、このひととすれ違った瞬間に、そう決まってしまったのだろう。

「リツ、早く俺のオメガになれ」

 諦めてしまったぼくを、至先輩は大事そうにぎゅってして、それからやさしく唇で触れた。
 足元がおぼつかない。まるで急に坂道になってしまったかのよう。
 ぐらぐらするぼくを、至先輩は嬉しそうに楽しそうに見つめて、何度もちゅっとやってきた。
 ぼくが坂を転がり落ちるまで、あとすこし。
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