異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓

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泉の森トライアスロンっぽい障害物競走 その2

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「ズンドコ山の5合目を目指して次々と三輪車が発進してゆきます!」
「しかし漕ぎにくい三輪車で急斜面の上り坂に、参加者のリタイアが続出しています!」

 なんとか5合目に辿り着くと、「ターザンごっこしながら森林を抜ける」という障害物コーナーが待ち構えていました!
 早速、魔物のミノタウルスさんは素早く大木に登ると枝に吊るされた蔓を握り、勢いよく「ア~アア~!」と体重を預けました。
 その時、

 ぶちっ!!

 蔓が切れて落下しました!
 蔓は細すぎ、ミノタウルスさんは太すぎたようです!

「ミノタウルスさ~ん! 大丈夫ですか~?! ちょっと行ってきます!」
 タヌキツネさんは突撃取材にとんでいきました。

「現場のタヌキツネです! ミノタウルスさんの無事を確認いたしました!
 落下地点には、ちょうど山菜やキノコがたくさん生えていて、今が食べ頃♪
 ミノタウルスさんはキノコ狩りに夢中です。
 エコバッグ持参の超ゴキゲンな彼はこのままリタイアするようです!」

 その後も、切れやすい蔓なのか、おデブが多いのか、落下者が続出!
 みんなでキノコ狩りついでに、キノコ鍋大会が始まってしまいました!

「一体、大鍋とコンロはどこから出てきたのでしょうか!」
「細かいことは一切気にしない私です!」
「なるほど!」

 トライアスロンっぽい障害物競争のことなどすっかり忘れたような盛り上がりをみせるキノコ鍋大会の誘惑に打ち勝ち、なんとかターザンごっこしながら森を抜けると、そこには川幅20mほどの急流が待っていました。

 川の向こう岸に渡るため、参加者たちは川の途中にある大きな石を飛び超えはじめました。
 すると、

 ドウッ!ドウッ!ドウッ!
 ミサイルのような形をした40㎝ほどの突撃魚たちが体当たりしてきました!

「突撃魚は人食い魚です! 大きなピラニアだと思って逃げてくださいね!」
 タヌキツネのアナウンスに、

「「「ひぇ~~~っ!!」」」
 びびりまくる参加者たち!

 しかし! ある参加者は気付きました。
 自ら体当たりしてくる魚たち… この状況は、まさに入れ食い状態だと!

「動物たちが石に座って釣りをはじめましたね」
「投網を打ってる妖怪さんもいますね!」
「獲っても獲っても魚が湧いてくるような大漁で、笑いが止まりまへんがな状態のようです!」
「釣り上げた魚を、早速七輪で焼いて食べていますね!」

 香ばしい焼き魚の匂いに翻弄され、突撃魚釣り大会は大盛況!
 またしても、トライアスロンっぽい障害物競争のことをすっかり忘れ、釣りまくっています!

「皆さんすっかり突撃魚に夢中になっていますね! もぐもぐ…」
「あれっ? タヌキツネさんまで突撃魚を食べてるんですか?」
「そうなんですよ!白身魚で甘くて美味しいですよ。はい、柴わん太さん、あ~ん♪」
 ぱくっ♪
「うまっ!!」

 司会のタヌキツネと柴わん太までもが突撃魚に心を奪われている最中、まだトライアスロンっぽい障害物競争のことを忘れていなかった参加者たちは、川の向こう岸へ渡り、山頂を目指して走ってゆきました。

 山頂の方からは、なんだか楽しそうな音楽が聞こえてきます。
 そこでは、アイスゴリラさんたちがフォークダンスを踊っていました。
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