黄泉津役所

浅井ことは

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家族生活

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「先に風太置いてこい」

「もう寝てるって。ベッド気に入ったみたい」

「じゃあ、始めるか」

「なにを？」

「タダでここに連れてきたと思うのか？」

「はい？」

何を言い出すんだ？ととりあえず、何を始めるのかは分からないが聞くだけは聞いてやると椅子に座る。

「この休みが終わったら、案内所は週に二回から三回。残りは俺と外回りになる」

「聞いてない！」

「いくつか手の足りないところの応援に行くそうなんだが……普通の人ではちょっと無理でな……」

「俺は人だ！」

「だから、特訓というか、感覚を掴んでもらおうと連れてきた。前に言霊の話はしたな？」

「うん。あれから行ってきますとかお帰りなさいって言うようになった」

「そのあとの話も覚えてるか？」

「話途中だったじゃん」

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