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暴露
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何とか誤魔化して役所に戻り、全員で食堂に。
不貞腐れていると「あのね、綺麗なの」と訳の分からんことを言う座敷童子ちゃん。
「家が綺麗だったのかい?」
「おうちにいた人が綺麗だったの」
「祖父母と親父に見られました……」
「見られたって、座敷童子ちゃん、あんたが見せたのかい?」
驚く大宜都さんに「何もしてないよ」とみんなを見る座敷童子ちゃんだが、その言葉に驚いたのは神様全員。
「おーい、食堂は終わりかの?」と何度か聞いた声。
「猿田さん!」
「用事出来たんじゃ。次の祭りの……おや、珍しいの」と言いながらも大宜都さんにおやつとお茶を貰う猿田彦さん。
今日の話をすると「そりゃあ、丈史の家族だから見えても仕方ないわの」とどら焼きを頬張り、呑気に茶を!飲むなぁぁぁ!
「どういうことか教えて欲しいんですけどっ!」
「ふむ、丈史の祖母は毎日ほぼ同じ時間に参りに来る。あの家に嫁いでからずっとじゃ。だから儂も顔を覚えておるしのぉ。今日も来ておったぞ?」
「毎日行くのは知ってたけど……」
「昔はな、あの神社周りは田んぼだらけで。丈史の祖母が来た頃はまだ若くてなぁ。たまに境内の隅で泣いておったもんじゃよ」
「婆ちゃんが?」
「慣れない土地に来て不安だと気持ちが漏れておったが、今では当時と変わらず心優しい人になったと……なんじゃ?」
「昔話はいいですから、なんで見えてんですか?」
「だから、その祖母がお前の父親が生まれた時、幼い頃も神社で遊ばせておって……何かあると神社に来るのは祖母にそっくりでなぁ。時折祖父も来ておるぞ?お前の家族は祖父のその前の代からみぃーんな手を合わせていくから、儂もつい……」
「つい?」
何かしたのか?
したなら責任取ってくれ!
「ちょっと運が良くなって、ちょっと悪いことがおきぬように……」
「ご利益ならありがたいと思いますけど、そんなので見えないよねっ!」と言葉が荒くなる。
「丈史君落ち着いて。私達も毎日来てくれてたら少しは加護をと思います。良き日々を過ごしてくれると良いなとほんの少し気を与えることもありますが、それは皆さんの言うラッキー的なくらいのことです。ですが、昔からの家でしたら……」
「はっきり言って欲しいんですけど」
「チリツモと言うやつだ」
闇之助、どこで覚えたそんな言葉!
「気が蓄積されてたって思ったらいいのよ。でも、座敷童子をハッキリ見る人なんていないのよ?」
「だが、本人は何もしてないと言ってるんだからしてないんだろうな」
「儂が思うに、井筒一家は元々見えやすい家系なのかもしれんな」
「そこに我々四人の気ですから、猿田さんの神社帰りだとするとよく見えたかもしれませんねぇ」
と全員がお茶のオカワリ!
「たけちゃん、いいこにする……」
そんな目で見ないでくれ……
まるで俺が悪者みたいじゃあないか!
不貞腐れていると「あのね、綺麗なの」と訳の分からんことを言う座敷童子ちゃん。
「家が綺麗だったのかい?」
「おうちにいた人が綺麗だったの」
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驚く大宜都さんに「何もしてないよ」とみんなを見る座敷童子ちゃんだが、その言葉に驚いたのは神様全員。
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「どういうことか教えて欲しいんですけどっ!」
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「婆ちゃんが?」
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「昔話はいいですから、なんで見えてんですか?」
「だから、その祖母がお前の父親が生まれた時、幼い頃も神社で遊ばせておって……何かあると神社に来るのは祖母にそっくりでなぁ。時折祖父も来ておるぞ?お前の家族は祖父のその前の代からみぃーんな手を合わせていくから、儂もつい……」
「つい?」
何かしたのか?
したなら責任取ってくれ!
「ちょっと運が良くなって、ちょっと悪いことがおきぬように……」
「ご利益ならありがたいと思いますけど、そんなので見えないよねっ!」と言葉が荒くなる。
「丈史君落ち着いて。私達も毎日来てくれてたら少しは加護をと思います。良き日々を過ごしてくれると良いなとほんの少し気を与えることもありますが、それは皆さんの言うラッキー的なくらいのことです。ですが、昔からの家でしたら……」
「はっきり言って欲しいんですけど」
「チリツモと言うやつだ」
闇之助、どこで覚えたそんな言葉!
「気が蓄積されてたって思ったらいいのよ。でも、座敷童子をハッキリ見る人なんていないのよ?」
「だが、本人は何もしてないと言ってるんだからしてないんだろうな」
「儂が思うに、井筒一家は元々見えやすい家系なのかもしれんな」
「そこに我々四人の気ですから、猿田さんの神社帰りだとするとよく見えたかもしれませんねぇ」
と全員がお茶のオカワリ!
「たけちゃん、いいこにする……」
そんな目で見ないでくれ……
まるで俺が悪者みたいじゃあないか!
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