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祭り
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「嫌だ!」
「任せなさい!」
三日たち、ほぼ元気状態の俺の髪を切ろうとする八上さんに抵抗し、「それだけ暴れられたらもう大丈夫」とニコニコした大宜都さんに肩を抑えられ、チョキチョキと髪を切る羽目に。
「我ながら上出来!」
鏡を見ると、かなり短くなったが、すぐに伸びると言われてしまえばそれまで。
夏になるから良いかと言い聞かせ、いつ帰れるかと聞くと、診察の後に闇之助と帰っていいと言われる。
「ちょっと良いですか?」
「月読さん。あ、志那さん!」
「やぁ。思っていたより元気で良かった。髪型も似合ってるよ」
「こんなに短くしたの初めてで……」
「ちゃんと今どきの男子高生って本見て切ったからバッチリよ!」
そんなの見てたのか!
「一通り話を聞いてね。今みんなで高龗神を探してるんだ。また丈史君のところに来るかもしれないから、この札を部屋に貼って欲しい」
「俺の部屋ですか?」
「そう。窓の横の壁とかでいいから。来たらみんなに分かるようになっているし、闇龗が……私も闇之助でいいか。闇之助が怪我した日から調べていたし、家の周りに警護も配置していたと聞いているんだ」
「ただ、配置が間に合ってなかったようでして。役所からお詫びをと井筒家に申し入れに行ったら、元気なら良いと言われてしまいましてね。せめてと夜は私の結界が強いので、貼らせてもらいました。昼は姉に頼みました。なのでご家族は安全ですが……」
「そこまでしなくていいのに。今度見たらぶん殴る!」
「その前に丈史君」
「はい?」
「喧嘩したことないですよね?」
うう、それを言われると……
人を叩いたこともないのがバレバレ。
だが、怪我までさせられて黙っている気は無い。
「あの、祭りなんですけど……」
「出歩くのは危険だよ」
「いえ、祭りに来ると思うんです。だから、俺が神様ホイホイなら来ると思うんですよね」と思ったことを言うとみんなに呆れられる。
「祭りは十日後です。一日目は猿田さんも社から動けませんから、二日目以降に。警備課も総動員します」と役所は役所でできることをしてくれると言う。
「任せなさい!」
三日たち、ほぼ元気状態の俺の髪を切ろうとする八上さんに抵抗し、「それだけ暴れられたらもう大丈夫」とニコニコした大宜都さんに肩を抑えられ、チョキチョキと髪を切る羽目に。
「我ながら上出来!」
鏡を見ると、かなり短くなったが、すぐに伸びると言われてしまえばそれまで。
夏になるから良いかと言い聞かせ、いつ帰れるかと聞くと、診察の後に闇之助と帰っていいと言われる。
「ちょっと良いですか?」
「月読さん。あ、志那さん!」
「やぁ。思っていたより元気で良かった。髪型も似合ってるよ」
「こんなに短くしたの初めてで……」
「ちゃんと今どきの男子高生って本見て切ったからバッチリよ!」
そんなの見てたのか!
「一通り話を聞いてね。今みんなで高龗神を探してるんだ。また丈史君のところに来るかもしれないから、この札を部屋に貼って欲しい」
「俺の部屋ですか?」
「そう。窓の横の壁とかでいいから。来たらみんなに分かるようになっているし、闇龗が……私も闇之助でいいか。闇之助が怪我した日から調べていたし、家の周りに警護も配置していたと聞いているんだ」
「ただ、配置が間に合ってなかったようでして。役所からお詫びをと井筒家に申し入れに行ったら、元気なら良いと言われてしまいましてね。せめてと夜は私の結界が強いので、貼らせてもらいました。昼は姉に頼みました。なのでご家族は安全ですが……」
「そこまでしなくていいのに。今度見たらぶん殴る!」
「その前に丈史君」
「はい?」
「喧嘩したことないですよね?」
うう、それを言われると……
人を叩いたこともないのがバレバレ。
だが、怪我までさせられて黙っている気は無い。
「あの、祭りなんですけど……」
「出歩くのは危険だよ」
「いえ、祭りに来ると思うんです。だから、俺が神様ホイホイなら来ると思うんですよね」と思ったことを言うとみんなに呆れられる。
「祭りは十日後です。一日目は猿田さんも社から動けませんから、二日目以降に。警備課も総動員します」と役所は役所でできることをしてくれると言う。
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