ゲームちっくな異世界でゆるふわ箱庭スローライフを満喫します 〜私の作るアイテムはぜーんぶ特別らしいけどなんで?〜

ことりとりとん

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93.ネーミングセンス

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93.ネーミングセンス


「だいぶ前だけど、外の土地をもっと増やしたいね、って話をしてたことがあったよね。
いよいよそれを実行する時が来たと思うの」


「沢山の素材を集めるためには、綿羊が沢山居られるだけの場所を確保しなければなりませんからね」


「今のままでもある程度増やせるとは思うけど、あんまり狭いと住みにくくなるし。
それでアルマクさん達土妖精ノームとケンカになったり関係が悪くなったりしたら困るからね。

今のうちにお庭を広げておいた方が良いと思うから、方法を教えて?」


「もちろんですっ!
既存のレシピであれば私がアカリさまの役に立てますからねー!

まず、必要なスキルは《錬成》、必要な素材は全部で5個です。
まず《炎熊の爪》と《草結びの刃》で《揺らぎの風》、《神泉の雫》と《蟲螻むしけらの黒岩》で《地の息吹》を作り、《揺らぎの風》と《地の息吹》で《彼方へと届く歌声》を作ります。
そこへ《嫋(たお)やかなる大地の証》を混ぜれば大地を育む種の出来上がりです。
それを使うことで空間が広くなりますよ!」


「……もっかい言ってもらえる?」


突然出てきた大量の厨二病的固有名詞にめちゃくちゃ戸惑っちゃったよ。
急にどうしたのかな!?


「すぐには覚えられないと思いますので、一つづつワールドマーケットで検索しましょうか。
《嫋やかなる大地の証》は★★★素材ですが、その他は★★ですので普通に売っている可能性もありますから」


「いや、それより名前がヤバい方が気になるんだけど」


「たしかに、料理や裁縫よりも特徴的な名前が多いですね。
これは、錬成に使えるアイテムの種類が非常に多いことが原因です。

と、いうより、ドロップした素材の大半は錬成に使われるものです。
今までアカリさまはごくごく限られた素材しか使っていませんでしたが、本来は無限に存在する素材から適切なものを選ぶところから始まるのですよ」



「……なるほど?」


なるべく理解しようと頑張った結果、良いことが分かった。

★アイテムは私の思う「普通の」名前が付いてるってこと。
前に錬成をした時に使った《アパー草》とかもそうだね。

一方で、★★以上のアイテムには痛々しい名前が付いているらしい。
例外は、使い道が非常に限定されたアイテム、例えば糸とか肉とか、そういうものだけ。
それでも、《御影牛の新鮮肉》みたいな感じにはなるそう。


だから、この世界での生産は主に錬成なんだそう。
組み合わせは無限だし、裁縫みたいに効果なしには絶対にならないから。
料理も満腹度が上がるだけで、特別な効果は付きにくいけど、錬成は効果が付きやすいらしい。


「まあネーミングセンスはともかくとして、とりあえずワールドマーケットを覗いて見よっか」



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