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12 婚約とドレスと女の戦い
12ー4 ドレスの革命よ!
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12ー4 ドレスの革命よ!
わたしは、ふと、ライザがもじもじと何かいいたそうな様子なのに気がついた。
うん?
ライザが見つめているテーブルの上のドレスのデザイン画を見ると、なんとなくライザが思っていることがわかってきた。
いや!
この人たち、37才のわたしと10才のライザに同じデザインのドレスを当然のようにすすめてますよ?
ちょっと待ってください!
ただでさえ大人のわたしと子供のライザでは体型が違うんですよ?
それに同じデザインのドレスって!
というかさ!
このデザインってどれもこれもショボくない?
わたしは、ドレスとかいうとてっきりこの前のダンジョンで手に入れたドロップ品みたいなやつのことを予想してたんだが、これは、ちょっと。
はっきり言って、四角い麻袋に穴をあけて頭や手足を通して腰の辺りをゆったりと紐で縛り上げたみたいなデザインばっかじゃん!
もっと、レースとかリボンとか使ったかわいい系のドレスはないのか?
ライザには、ふんわりとかわいいドレスの方が似合うって!
わたしは、黙ってテーブルにおかれていたペンにインクをつけるとデザイン画のすみに女の子の絵を書き始めた。
こう、さ。
袖はふんわりとしてて。
スカートは、ギャザーをたっぷりと寄せて。
ちょっと高めの腰の位置に鮮やかなリボンをあしらってさ。
わたしは、ついつい夢中になっていた。
しばらくしてなんだかその場がしんと静まり返っていることに気づいてわたしは、顔をあげた。
うん。
信じられないというような表情でわたしを無言で見つめているメイファさん。
そして、どうやら笑いを堪えているらしいエミリアさん。
キラキラした瞳でわたしのことを見つめているライザ。
「あっ!」
わたしは、やっちまったことに気がついて慌てて手を止めた。
しまった!
わたしときたら、大切なメイファさんはのデザイン画に落書きをしていたし!
「す、すみません!」
わたしは、コメツキバッタみたいに頭を下げた。
いやいや!
とても謝ったぐらいじゃ、許されないでしょ!
「あなた!」
メイファさんが怖い顔をしてわたしを睨み付けている。
「どこで、そんなデザインを学んだの?斬新なドレープ使いに見たこともない流れるようなスカート。わたくし、こんなもの、王都でも見たことがありませんわ!」
「だから、すみま」
「どうか、わたくしにあなたのデザインのドレスを作らせて!これは、ドレスの革命よ!」
わたしは、ふと、ライザがもじもじと何かいいたそうな様子なのに気がついた。
うん?
ライザが見つめているテーブルの上のドレスのデザイン画を見ると、なんとなくライザが思っていることがわかってきた。
いや!
この人たち、37才のわたしと10才のライザに同じデザインのドレスを当然のようにすすめてますよ?
ちょっと待ってください!
ただでさえ大人のわたしと子供のライザでは体型が違うんですよ?
それに同じデザインのドレスって!
というかさ!
このデザインってどれもこれもショボくない?
わたしは、ドレスとかいうとてっきりこの前のダンジョンで手に入れたドロップ品みたいなやつのことを予想してたんだが、これは、ちょっと。
はっきり言って、四角い麻袋に穴をあけて頭や手足を通して腰の辺りをゆったりと紐で縛り上げたみたいなデザインばっかじゃん!
もっと、レースとかリボンとか使ったかわいい系のドレスはないのか?
ライザには、ふんわりとかわいいドレスの方が似合うって!
わたしは、黙ってテーブルにおかれていたペンにインクをつけるとデザイン画のすみに女の子の絵を書き始めた。
こう、さ。
袖はふんわりとしてて。
スカートは、ギャザーをたっぷりと寄せて。
ちょっと高めの腰の位置に鮮やかなリボンをあしらってさ。
わたしは、ついつい夢中になっていた。
しばらくしてなんだかその場がしんと静まり返っていることに気づいてわたしは、顔をあげた。
うん。
信じられないというような表情でわたしを無言で見つめているメイファさん。
そして、どうやら笑いを堪えているらしいエミリアさん。
キラキラした瞳でわたしのことを見つめているライザ。
「あっ!」
わたしは、やっちまったことに気がついて慌てて手を止めた。
しまった!
わたしときたら、大切なメイファさんはのデザイン画に落書きをしていたし!
「す、すみません!」
わたしは、コメツキバッタみたいに頭を下げた。
いやいや!
とても謝ったぐらいじゃ、許されないでしょ!
「あなた!」
メイファさんが怖い顔をしてわたしを睨み付けている。
「どこで、そんなデザインを学んだの?斬新なドレープ使いに見たこともない流れるようなスカート。わたくし、こんなもの、王都でも見たことがありませんわ!」
「だから、すみま」
「どうか、わたくしにあなたのデザインのドレスを作らせて!これは、ドレスの革命よ!」
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