魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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5 ダンジョン攻略と甘い生活

5ー6 遺物

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 5ー6 遺物

 びぃん、と短刀が振動し始めたと思ったら岩壁がじょじょに形を変えていく。
 表面の苔みたいなものが消えていき
岩壁の表面がすべすべした大理石のような滑らかな壁に変わっていく。
 なんだ?
 俺は、震えている短刀を見つめた。
 それは、『時巡りの剣』だ。
 俺が造った時空間に干渉することができる魔道具だった。
 ぶん、と音がして岩壁から人影が現れる。
 「私を召喚できる者がこの世に誕生したのですね?」
 その少女の姿をしたものは、俺に微笑みかけた。
 藍色の長い髪に金色の瞳をした少女は、俺に『オートマタ3号』と名乗った。
 「私を召喚できたあなたは、誰なのですか?」
 「エドワード。エドワード・フォン・レイダールだ」
 俺は、緊張が隠せない硬質な声で少女に訊ねた。
 「君は、何なんだ?」
 「私は、このダンジョンのコアであり、この世界の全ての力を集結した存在です」
 オートマタ3号は、きらきらと不思議に輝く金色の瞳で俺を見つめる。
 「いつか、このダンジョンを攻略し私を解放できる方がくるまでこの地で眠りについておりました」
 はいっ?
 俺は、キョトンとしていた。
 これって、もしかして移籍から出てきたチートな魔道具?
 俺がきくと少女は、答えた。
 「魔道具、といえばそうなのかもしれません。私は、私を所有する方のために働くものですから」
 「てか。君、幻だよね?本体は、どこにいるの?」
 俺は、おそるおそる手を伸ばして彼女の体に触れた。すぅっと手が体を突き抜けていく。
 やっぱり!
 イリュージョンだし!
 「私の本体は、このダンジョンそのものと言っていいでしょうね。私は、巨大な一つの頭脳のようなものなのです」
 もしかして、電子頭脳的なもの?
 俺は、どうやらものすごい遺物をみつけてしまったのかもしれない。
 「私の所有の証としてあなたの生体データを取らせていただきますがよろしいでしょうか?」
 少女が言いながら俺に何か触手のようなものを伸ばしてくる。
 触手は、俺の体のあちこちに触れ、その度にちくっとした小さな痛みがあった。
 なんだ?
 これは?
 「データ採集終わりました」
 少女が俺に跪く。
 「エドワード・フォン・レイダール、あなたを私の主として承認します」
 マジで?
 「でも、俺は、このダンジョンにずっといるわけにはいかないし、いるつもりもないんだけど」
 俺が言うと少女がにっこりと微笑む。
 「大丈夫です。じきにあなたのデータから私の体が造られます。その体を端末としてあなたに同行させますのでご心配はいりません」
 
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