魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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8 楽しい休暇は、魔境から

8ー1 普通の生活

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 8ー1 普通の生活

 このまま長期休暇をハウルズ侯爵領で暮らすことになったのだが、ルーゼント様の指示で俺とアンドレア様は、午前中は、勉強に励むこととなった。
 いわく、「学生の本分は、学ぶこと」だそうだ。
 というわけで、俺は、毎日午前中は、アンドレア様とルーゼント様の屋敷の図書室で勉強をすることとなった。
 俺は、たいていの科目は、充分優秀といえるぐらいなんだが、魔道具理論と剣術の実技だけは、今でも苦手だ。
 それを知ってアンドレア様は、くすっと可愛らしく笑った。
 「よかったですわ。エドワード様が離宮で暮らしておられた頃とあまり変わっておられなくて安心いたしました」
 そうなの?
 ルーゼント様の騎士団の騎士団長であるロイさんが俺とアンドレア様の剣術の訓練をしてくれることになった。
 ロイさんは、坊主頭のいかつい大男でほとんど人と口をきかなかった。
 しかし!
 俺は、知っているのだ。
 ロイさんが時々、ルカの使い魔であるニャーにエサをやっていることを。
 ニャーは、ほぼほぼ普通の猫のようにその辺をうろうろして過ごしていることが多い。
 ルカにきくとニャーの目を通して付近の情報を収集しているのだとか。
 俺とルカは、今、お菓子作りにはまっていた。
 俺が作り方や、形状を教えると、ルカがそれを作るという感じだ。
 俺とルカは、魔力回路で繋がっているため、俺の考えることは、だいたいがルカに伝わるらしい。
 もちろん、俺が頑なに拒めば伝わらない!
 筈だ!
 午前中に勉学に励み、午後からは、ルーゼント様やミリアーナ様も交えて新作のお菓子を摘まみながらお茶会をする。
 最初、ミリアーナ様は、戸惑いもあったようだが、アンドレア様たちに馴染むにつれて子供らしい表情も見せてくれるようになっていた。
 ミリアーナ様は、ほんとに可愛らしい普通の女の子って感じだ。
 きっと、フローラさんがうんと愛情を注いだのだろう。
 こんな女の子に非道なまねをさせた『観測者』のことは、とてもじゃないが許すことはできない。
 俺は、ルカに命じてこのディアグラートス王国内で起こっていることで少しでも異常だと思われることがあれば調査して知らせてもらうことにした。
 まあ、だいたいは、なんてこともない出来事ばかりだったが、もしかしたら何か『観測者』に繋がることもあるかもだしな。
 ルカの能力は、相変わらず底知れないが、お菓子作りだけは、とても好感が持てる。
 ルカ自身もお菓子作りにはまっているようで小麦を粉にするところから自分でやっているぐらいだ。
 そこまで、とは思うが、うまいものが食べられるのは正直嬉しい。

 
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