魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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8 楽しい休暇は、魔境から

8ー9 望まぬ覇者

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 8ー9 望まぬ覇者

 食事がすむとアラクネたちは、俺とアンドレア様とニャーを寝室へと案内した。
 「今夜は、こちらでお休みくださいな」
 そう言ってアラクネは、俺たちを置いて去っていった。
 小綺麗な真っ白いシーツのかけられたベッドに腰を下ろしてアンドレア様がふぅっと吐息をつく。
 「まさか、このダンジョンもエドワード様の支配下に入ったとは…驚きです」
 俺ももう一つのベッドに腰かけてばふっと横になった。
 ベッドは、信じられないぐらいふかふかで心地よい。
 俺は、変わった紋様の布で飾られている天井を見てほっと息を吐いた。
 俺は、アラクネのもてなしを受けながらアンドレア様に事態のおおまかな説明をしていた。
 このダンジョンのマスターであるアラクネは、俺と主従契約を結ぶために俺たちをこのダンジョンへと招いたらしい。
 それについては、俺もかなりきつくアラクネたちを注意した。
 だって、もし、もう少しあたりどころが悪かったらアンドレア様は、死んでいたかもしれないし!
 すると、アラクネたちは、しゅんとした顔をしてうなだれた。
 「許しとくれよ、エドワード様。私たちは、この魔境暮らしだからね。人間と関わることがないんだよ」
 アラクネの言葉にアンドレア様が微かに微笑む。
 「私たちこそ、さきにあなたたちのお家に無断でお邪魔してしまって申し訳ありませんでした」
 アンドレア様は、側をうろついていた小さなアラクネを手に乗せて覗き込む。
 「よく見たらとっても可愛らしいですね、エドワード様?」
 そうかな?
 俺は、眉をひそめる。
 確かにちょこちょこと走り回っている小さなアラクネたちは、かわいいと言ってもいいかもしれない。
 でも、あくまで魔物だし!
 アンドレア様は、狩り用の短いワンピースに薄いズボンという格好から俺と同じような作務衣みたいなものに着替えていた。
 「あの、温泉というのですか?温かいお風呂もとっても心地よかったですし、この服の布地もさらさらして気持ちいいですね、エドワード様」
 アンドレア様がふふっと微笑む。
 「しかし、『ラミーア・ダンジョン』に続いてこのアラクネのダンジョンまで制覇されるとは、エドワード様は、すごいですわ!」
 「そんなことは、ないです」
 俺は、なぜ、こんなことになってるのか、未だによく理解できていなかった。
 アラクネが言うには、『ラミーア・ダンジョン』のコアが俺を選んだ時点で全てのダンジョンが俺の支配下に入るだろうことは決まっているのだと言っていた。
 俺は、そんなこと、ちっとも望んでないっていうのに!
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