魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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9 ライゾソープ商会

9ー8 夜露

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 9ー8 夜露

 俺は、アラクネと話して『忘却のダンジョン』の温泉水が俺の空間収納の鞄と繋がるように工夫してみた。
 そうすれば温泉水を自由に王都でも使用することができる。
 後、俺は、アラクネたちにもう一つ頼み事をした。
 それは、タペストリーを作成してもらうことだった。
 アラクネたちは、部屋の壁などを飾るための織物をいろいろ作っていたから、その中からいくつか貸してもらいたいとお願いしたのだが、アラクネがそれなら新しく作ると言ってくれたのだ。
 しかし、物産展まであと2週間しかないし!
 俺は、アラクネたちにタペストリー以外にも、何着かのドレスやらワンピースやらを作成して貰おうと思っていたのでちょっと心配になる。
 だが、アラクネは、にっこりと笑った。
 「私たちをなんだと思っているんだい?」
 小さなアラクネたちは、さっそく仕事にかかっていた。
 俺は、アラクネに後を任せると再び転移して王都の王立モスキュラード学園の森へと戻った。
 そこは、もとの俺が転移した場所だったんだが、なぜか、ルナが立っている。
 ええっ?
 まさか、ずっと待ってたのか?
 俺がじっと見つめているとルナは、にっこりと微笑んだ。
 「おかえり、なさませ、エドワード様」
 ぺこりと礼をするルナに俺は、訊ねた。
 「ずっと、待ってたんじゃないよね?」
 「待ってた」
 ルナがふわっと笑った。
 「ルナ、何もできない。だから、エドワード様が戻るの、待ってた」
 何?
 このかわいさ!
 俺は、不覚にもじんと胸があったかくなるのを感じていた。
 ルナ、魔物だと思わなければめっちゃかわいいし!
 アラクネたちは、みんな親であるアラクネと同じ黒髪、黒い瞳をしている。
 顔立ちとかもほぼほぼ似ているからみんな、美少女といえる。
 ルナは、下半身を長めのスカートで隠しているから魔物には見えないし。
 と。
 俺は、はっと気づいた。
 ルナの服装がメイド服仕様になっていることに。
 ルカ、か。
 だが。
 ルナは、すごくかわいいメイドさんだったので俺は、気に入ってしまった。
 ルカの趣味もたまには役に立つのだ。
 俺は、夜露に濡れているルナを『魔法』の風でふわりと乾かしてやる。
 「さあ、帰ろうか、ルナ」
 俺が手を差し出すとルナがおずおずと手を伸ばす。
 柔らかい白い手は、すっかり冷えていて。
 俺は、ルナの手をぎゅっと握った。
 
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