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12 まだ見ぬ未来へ
12ー3 恋に堕ちた2人
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12ー3 恋に堕ちた2人
ローベルト皇子とエリュメの話によると、2人は、王宮で知り合ったのだとか。
かなり有名になっているローベルト皇子の女癖の悪さから近衛騎士団ではローベルト皇子の警護には、男性騎士があたることになっていた。
それが気にくわないローベルト皇子と騎士団がもめて、仕方なく婚約者がいるということでエリュメが警護にあたることになたのらしい。
毎日、朝から晩まで2人は、一緒に過ごしていたのだとか。
そのうち、ローベルト皇子の事情などもエリュメにはわかってきた。
ローベルト皇子は、このディアグラートス王国の王妃であるマリー様の妹の子だった。
第3王女であるアンドレア様の婚約者として招かれたローベルト皇子は、女狂いと言われてバカにされていたらしい。
隣国からすればいい厄介払いで、しかもディアグラートス王国との姻戚関係まで結べるわけだ。
だから、ローベルト皇子には、変える場所などないといってもよかった。
そのせいか、ローベルト皇子は、やけになっていた。
手当たり次第に侍女に手を出しているローベルト皇子に、エリュメは、頭を悩ませていた。
でも。
毎日、共に過ごしているうちにエリュメには、ローベルト皇子の抱えている問題が理解できてきた。
「もう、自分を偽る必要はありません、ローベルト皇子殿下」
エリュメが優しく語りかける。
2人が恋に堕ちるのに時間はかからなかった。
そんなときにアンドレア王女の失踪事件が起きた。
厳しい警備の中からこつぜんとアンドレア王女が姿を消したのだ。
アンドレア王女の父であるクロニス国王陛下の命でアンドレア王女の捜索が行われた。
だが。
王国中をくまなく捜索したがアンドレア王女は、発見されなかった。
この王女捜索の際に問題とされたのが、今回の婚約騒動だった。
王妃主導で行われていたこのアンドレア王女の婚約にクロニス国王が待ったをかけたのだ。
なぜ、そんな話が急に進められているのか?
そうこうしているうちに、アンドレア王女は、離宮に戻ってきた。
消えた時と同じように、不意に何事もなかったかのように現れたアンドレア王女。
しかも、側には、いつ頃からか姿を消していた筈のルシリアさんもいるし。
すぐにクロニス国王がアンドレア王女と面会した。
そこでアンドレア王女は、はっきりと告げたのだと言う。
「私は、ローベルト皇子と婚約をすることはできません」
ローベルト皇子とエリュメの話によると、2人は、王宮で知り合ったのだとか。
かなり有名になっているローベルト皇子の女癖の悪さから近衛騎士団ではローベルト皇子の警護には、男性騎士があたることになっていた。
それが気にくわないローベルト皇子と騎士団がもめて、仕方なく婚約者がいるということでエリュメが警護にあたることになたのらしい。
毎日、朝から晩まで2人は、一緒に過ごしていたのだとか。
そのうち、ローベルト皇子の事情などもエリュメにはわかってきた。
ローベルト皇子は、このディアグラートス王国の王妃であるマリー様の妹の子だった。
第3王女であるアンドレア様の婚約者として招かれたローベルト皇子は、女狂いと言われてバカにされていたらしい。
隣国からすればいい厄介払いで、しかもディアグラートス王国との姻戚関係まで結べるわけだ。
だから、ローベルト皇子には、変える場所などないといってもよかった。
そのせいか、ローベルト皇子は、やけになっていた。
手当たり次第に侍女に手を出しているローベルト皇子に、エリュメは、頭を悩ませていた。
でも。
毎日、共に過ごしているうちにエリュメには、ローベルト皇子の抱えている問題が理解できてきた。
「もう、自分を偽る必要はありません、ローベルト皇子殿下」
エリュメが優しく語りかける。
2人が恋に堕ちるのに時間はかからなかった。
そんなときにアンドレア王女の失踪事件が起きた。
厳しい警備の中からこつぜんとアンドレア王女が姿を消したのだ。
アンドレア王女の父であるクロニス国王陛下の命でアンドレア王女の捜索が行われた。
だが。
王国中をくまなく捜索したがアンドレア王女は、発見されなかった。
この王女捜索の際に問題とされたのが、今回の婚約騒動だった。
王妃主導で行われていたこのアンドレア王女の婚約にクロニス国王が待ったをかけたのだ。
なぜ、そんな話が急に進められているのか?
そうこうしているうちに、アンドレア王女は、離宮に戻ってきた。
消えた時と同じように、不意に何事もなかったかのように現れたアンドレア王女。
しかも、側には、いつ頃からか姿を消していた筈のルシリアさんもいるし。
すぐにクロニス国王がアンドレア王女と面会した。
そこでアンドレア王女は、はっきりと告げたのだと言う。
「私は、ローベルト皇子と婚約をすることはできません」
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