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7 魔王と聖者と浄化の旅
7ー5 ハチミツ酒
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7ー5 ハチミツ酒
魔王軍の四天王の1人であるというイグルドとか言う魔人の話で盛り上がっているオークたちと彼らから情報を聞き出そうとしているロイたちを横目で見ながら僕は、1人でちびちびとハチミツ酒を舐めていた。
僕は、普段はあまり酒を飲むことはなかった。
というのもキーンの奴がいつもうるさく監視しているからだった。
「そんなに飲んだらまた熱が出ますよ、ラムダ様」
そんな風にしてキーンは、僕から酒を取り上げていた。
だが今日は、うるさいキーンもいない。
僕は、羽を伸ばしていた。
それにここのハチミツ酒がこれまたウマイんだよ!
甘いけど、しつこくなくって、なんというかこう、後を引く味というか。
もう一口。
そう思いつつ僕は、いつの間にかコップに5杯もハチミツ酒を飲んでしまっていた。
いや。
たった5杯だしな。
僕は、うんうん、と頷いた。
ぜんぜん平気だし。
だけど。
なんでかな?
さっきから辺りが揺れてるのは。
地震?
それにしては、みんな、騒いでないし。
そんなことより、なんだか。
僕は、ふぅっと吐息を漏らした。
ここ、暑くない?
僕は、上に着ていたローブを脱ぐと首もとに巻いていたタイを外して、白いシャツを脱ぎ始めた。
あれれ?
僕は、小首を傾げた。
ボタンがうまく外せない。
僕は、胸元まで襟をひらくとシャツをズボンから引き出した。
と、そこで誰かが邪魔をしてきた。
「んん?」
「やめないか、ラムダ。こんなところで」
ロイが厳しい顔をして僕の手を掴んでいるのを見てオークたちが口笛を吹いた。
「いいじゃねぇか、脱がせてやれよ!」
「ロイ、なんれ、らめなの?」
僕は、ロイに腕を掴まれたまま彼を上目使いに見上げてきいた。
「あついんらよ、ここ」
「だ、ダメだ!」
ロイは、ぎゅっと僕を抱き寄せると無理やり僕にローブを羽織らせた。
「ロイ?」
「勘定だ。これで足りるだろう?」
ロイは、テーブルにどん、と魔王国のものらしい貨幣を数枚置くと僕を抱えあげて店から出ようとした。
「なんれ?僕、まら、飲みたいんらけど」
「ラムダ」
ロイは、僕を肩に担ぐと足早に通りへと出た。
魔王軍の四天王の1人であるというイグルドとか言う魔人の話で盛り上がっているオークたちと彼らから情報を聞き出そうとしているロイたちを横目で見ながら僕は、1人でちびちびとハチミツ酒を舐めていた。
僕は、普段はあまり酒を飲むことはなかった。
というのもキーンの奴がいつもうるさく監視しているからだった。
「そんなに飲んだらまた熱が出ますよ、ラムダ様」
そんな風にしてキーンは、僕から酒を取り上げていた。
だが今日は、うるさいキーンもいない。
僕は、羽を伸ばしていた。
それにここのハチミツ酒がこれまたウマイんだよ!
甘いけど、しつこくなくって、なんというかこう、後を引く味というか。
もう一口。
そう思いつつ僕は、いつの間にかコップに5杯もハチミツ酒を飲んでしまっていた。
いや。
たった5杯だしな。
僕は、うんうん、と頷いた。
ぜんぜん平気だし。
だけど。
なんでかな?
さっきから辺りが揺れてるのは。
地震?
それにしては、みんな、騒いでないし。
そんなことより、なんだか。
僕は、ふぅっと吐息を漏らした。
ここ、暑くない?
僕は、上に着ていたローブを脱ぐと首もとに巻いていたタイを外して、白いシャツを脱ぎ始めた。
あれれ?
僕は、小首を傾げた。
ボタンがうまく外せない。
僕は、胸元まで襟をひらくとシャツをズボンから引き出した。
と、そこで誰かが邪魔をしてきた。
「んん?」
「やめないか、ラムダ。こんなところで」
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「いいじゃねぇか、脱がせてやれよ!」
「ロイ、なんれ、らめなの?」
僕は、ロイに腕を掴まれたまま彼を上目使いに見上げてきいた。
「あついんらよ、ここ」
「だ、ダメだ!」
ロイは、ぎゅっと僕を抱き寄せると無理やり僕にローブを羽織らせた。
「ロイ?」
「勘定だ。これで足りるだろう?」
ロイは、テーブルにどん、と魔王国のものらしい貨幣を数枚置くと僕を抱えあげて店から出ようとした。
「なんれ?僕、まら、飲みたいんらけど」
「ラムダ」
ロイは、僕を肩に担ぐと足早に通りへと出た。
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