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8 魔王と聖者と浄化の旅(2)
8ー6 3人は、多すぎる。
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8ー6 3人は、多すぎる。
「ヤマトのことを許すことはできないよ」
僕は、ぽつりと呟いた。
あんな風にして無理やり僕の初めてを奪ったんだ。
許すことなんてできない。
だけど、ヤマトを失ってしまうことも僕は、受け入れることができなかったんだ。
「僕は、ロイのことが好きだ」
僕は、天井を眺めながら話した。
それに、ディダルのことも同じように好きだ。
そして、ヤマトのことも、好き。
「結局、悪いのはヤマトだけじゃなかったんだ。僕もいけなかった」
僕は、浅くため息をついた。
「ヤマトを追い詰めてしまったのは、僕のせいだ。僕がはっきりしなかったから」
そう。
僕がヤマトにたいする自分の気持ちに気づけなかったことが全て悪いのだ。
「僕は、認めることが怖かったんだ」
自分が友人のことを1人の男として求めているなんて認められなかった。
僕は、子供の頃から気づいていた。
男たちが僕を見る眼差しに。
僕は、いつもそういう対象としてしか男たちに見られていなかった。
だけど、ヤマトは違う。
ヤマトは、僕を性愛の対象としてではなく友人として見てくれようとしていた。
そのために彼だって苦しんでたんだ。
なのに。
僕は、彼に発情した自分を委ねてしまった。
僕は、たぶん望んでいたんだ。
彼が、ヤマトが僕を望むようになることを。
「僕の歪んだ愛情が彼を狂わせてしまった」
「ラムダ様・・・」
「僕は、ね、キーン」
僕は、キーンを見つめて話した。
「やりなおしたいんだ。僕とヤマトのこと」
僕は、ヤマトを愛していること。
だけど、ロイのことも、ディダルのことだって失いたくない。
僕は、自分のことを愛情の薄い人間だと思っていた。
だけど、なんのことはない。
こんなにも多情で、優柔不断な人間だったんだ。
「僕は、ロイのことも、好き、だ。それに、お前はまだ会ったことないかもしれないけどディダルだっていい奴だし、好きだ。ねぇ、キーン。僕のことを何人もの男と寝る不実な奴だと思う?」
僕は、キーンに嫌われるのが怖かった。
全てを失ったときに唯一僕に残された存在であるキーンに嫌われたらもう、生きていけない。
僕は、恐る恐るキーンのことをうかがった。
キーンはというと。
はぁっとため息をついて、キーンは、僕に告げた。
「僕は知ってましたよ、ラムダ様」
キーンがにっこりと微笑んだ。
「ラムダ様は、鏡のような方です。こちらが好きになれば好きを返してくださる。親切にすれば、親切を返してくださる。あなたは、そんな方です」
「キーン」
「だから、あなたが愛を求められたらあなたは、それを拒むことができない。ただ、従者としてというか幼馴染みとして言わせていただけるなら3人は多すぎるかな、とは思いますね」
マジですか。
僕は、なんだかキーンに申し訳なくなって頭をかいた。
「ごめん」
「ヤマトのことを許すことはできないよ」
僕は、ぽつりと呟いた。
あんな風にして無理やり僕の初めてを奪ったんだ。
許すことなんてできない。
だけど、ヤマトを失ってしまうことも僕は、受け入れることができなかったんだ。
「僕は、ロイのことが好きだ」
僕は、天井を眺めながら話した。
それに、ディダルのことも同じように好きだ。
そして、ヤマトのことも、好き。
「結局、悪いのはヤマトだけじゃなかったんだ。僕もいけなかった」
僕は、浅くため息をついた。
「ヤマトを追い詰めてしまったのは、僕のせいだ。僕がはっきりしなかったから」
そう。
僕がヤマトにたいする自分の気持ちに気づけなかったことが全て悪いのだ。
「僕は、認めることが怖かったんだ」
自分が友人のことを1人の男として求めているなんて認められなかった。
僕は、子供の頃から気づいていた。
男たちが僕を見る眼差しに。
僕は、いつもそういう対象としてしか男たちに見られていなかった。
だけど、ヤマトは違う。
ヤマトは、僕を性愛の対象としてではなく友人として見てくれようとしていた。
そのために彼だって苦しんでたんだ。
なのに。
僕は、彼に発情した自分を委ねてしまった。
僕は、たぶん望んでいたんだ。
彼が、ヤマトが僕を望むようになることを。
「僕の歪んだ愛情が彼を狂わせてしまった」
「ラムダ様・・・」
「僕は、ね、キーン」
僕は、キーンを見つめて話した。
「やりなおしたいんだ。僕とヤマトのこと」
僕は、ヤマトを愛していること。
だけど、ロイのことも、ディダルのことだって失いたくない。
僕は、自分のことを愛情の薄い人間だと思っていた。
だけど、なんのことはない。
こんなにも多情で、優柔不断な人間だったんだ。
「僕は、ロイのことも、好き、だ。それに、お前はまだ会ったことないかもしれないけどディダルだっていい奴だし、好きだ。ねぇ、キーン。僕のことを何人もの男と寝る不実な奴だと思う?」
僕は、キーンに嫌われるのが怖かった。
全てを失ったときに唯一僕に残された存在であるキーンに嫌われたらもう、生きていけない。
僕は、恐る恐るキーンのことをうかがった。
キーンはというと。
はぁっとため息をついて、キーンは、僕に告げた。
「僕は知ってましたよ、ラムダ様」
キーンがにっこりと微笑んだ。
「ラムダ様は、鏡のような方です。こちらが好きになれば好きを返してくださる。親切にすれば、親切を返してくださる。あなたは、そんな方です」
「キーン」
「だから、あなたが愛を求められたらあなたは、それを拒むことができない。ただ、従者としてというか幼馴染みとして言わせていただけるなら3人は多すぎるかな、とは思いますね」
マジですか。
僕は、なんだかキーンに申し訳なくなって頭をかいた。
「ごめん」
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