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1 ポンコツパーティで始める楽しい異世界旅。なんじゃそりゃ!
1ー1 なんでこうなるの⁉️
しおりを挟むどうしろっていうんだよ!
この状況!
俺は、砂ぼこりの舞う乾いた大地に這いつくばってそいつを見上げていた。
そいつっていうのは、馬鹿みたいに巨大な砂のゴーレムのこと。
俺は、ちらっと側に倒れている赤みがかった金髪の女魔道士アリサの方を見た。
ダメだ!
このままじゃ、俺たち、ここでジ・エンドだ。
このまま、終わるわけにはいかない。
俺は、絶対に生きてもとの世界へ帰るんだ。
俺の心のマドンナ アズミちゃんのいる世界へ!
こんなところで、死ぬわけにはいかない!
俺は、震える足でなんとかゆっくりと立ち上がった。
戦わなくては。
俺が今、戦わないと、俺は、永遠にアズミちゃんとは、会えなくなる!
何か。
俺は、考えていた。
何か、武器になるものを!
もう、鍬でも、スキでも、なんでもいいから!
そのとき、パソコンのウインドウみたいなものがピコンと音をたてて開いた。
『魔導銃を使いますか?』
魔導銃?
何それ?
不意にゴーレムの腕が俺の頭をかすめて、俺は、その場に座り込んだ。
ヤバい!
もうダメだ!
俺は、叫んだ。
「何でも、いい!武器をよこせ!!」
ウィンドウがまたピコンと音をたてて閉じると、俺の手の中にいつの間にか、黒光りする銃のようなものが握られていた。
マジか!
俺は、マニアとかじゃないからよくはわからないけど、それは、小型のショットガンのようなものだった。
俺は、それをゴーレムに向けて引き金をひいた。
「死ね!化け物が!」
カチ。
「えっ?」
何も起こらない。
「嘘だろ?」
ゴーレムが俺を目掛けて殴りかかってくるのを、俺は、必死に横に飛び退いて避けた。
こんなに俺が素早く動いたのは、子供の頃、巨大な秋田犬に追いかけられたとき以来だった。
俺は、銃口を覗いて喚いた。
「どうなってるんだよ!」
ピコン、と音がして俺の目の前に再び、ウィンドウが開いた。
『魔導銃の弾は、魔石を加工したものです』
何それ?
「魔石って、何?」
俺は、怒鳴った。
ピコン。
ウィンドウがさらに開く。
『魔石とは、魔力の固まりのようなものであり、魔物の体内に存在することが知られています』
「そんなもの、どうやっててに入れられるって言うんだよ!!」
俺は、走ってゴーレムから逃れながら叫んだ。
ピコン、とさらにウィンドウが開く。
『裏スキル 魔石創造を使いますか?』
「はい?」
裏スキル?
「なんだか知らないけど」
俺は、手を天に向かって差し出した。
「魔石よ、来い!」
俺の手の平に向かって辺りの空気が凝縮していく気配がして、一粒の煌めく石が俺の手の上に現れた。
白い半透明の石。
俺は、それを握りしめて一心不乱に念じた。
俺を救う弾丸になれ!
手の平を開くとそこには、銀色に輝く弾丸があった。
やった!
俺は、信じられない素早さで小型のショットガンにその弾丸を装填した。
いきなり、ゴーレムが俺に向かって両手を伸ばしてくる。
「いっけぇっっ!」
俺は、ゴーレムに向かって引き金をひいた。
ずん、と重い振動が腕から全身へと伝わってきて、銃が火を吹いた。
その弾丸は、ゴーレムの直前で一瞬、光って魔方陣を展開したかと思うと、そこから雷混じりの強烈な嵐となってゴーレムへと襲いかかった。
そして、嵐が静まると、そこには、もうゴーレムの姿は影も形もなかった。
マジか!
俺は、自分の手の中の魔導銃を見つめた。
ピロロロン
突然、レベルアップの音がなり響き、ウィンドウが開いた。
『レベル10のガンマン』
さらに、ウィンドウが開く。
『魔弾の射手の称号を得ました』
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