裏スキルで最強異世界攻略~異世界召喚されたのだが、勇者じゃないと追い出されたので新しい国を造りました~

トモモト ヨシユキ

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1 ポンコツパーティで始める楽しい異世界旅。なんじゃそりゃ!

1ー5 みなさん、職業選択が変ですよ。

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     そこまで来ると、アリサもやっと人心地ついた様子で、少し、表情が和らいだ。
    アリサは、俺を導いて、歩き続ける。
   うん。
   なんか、どんどん人が少なくなっていく。
   裏通りのどぶの臭いのする一角へと、アリサは、俺を連れていった。
    そこには、一軒の宿屋らしきものがあった。
    マジかよ。
   俺は、かなりひいていた。
   その宿屋は、看板がチェーンが切れて傾いていた。看板自体もかなりボロボロだった。
   『山猫亭』
     そう書かれた文字が辛うじて読み取れるほど、くたびれた看板の宿屋へとアリサは、俺を案内した。
    アリサが俺を連れていったのは、ベッドが1つしかない狭くて薄汚い部屋だった。
    その小さな部屋の中に初老の男と筋肉隆々の上半身裸の男、それに躍り子風の衣装を着た女の子がいた。
     3人は、俺とアリサが入っていくと、すっと膝を折って俺たちを通した。
   「よく来てくださいました、勇者よ」
    躍り子が美しい澄んだ声で言った。
   「我々は、あなたが来られるのをずっとお待ちしておりました」
    「はぁ・・」
     俺は、アリサにすすめられてベッドに腰掛けた。なんか、シーツが湿っていて嫌な感じがした。
     俺は、躍り子と向かい合った。
   躍り子は、美しい青みがかった銀髪を腰までのばしていて、瞳は、紫。とにかく、驚くぐらいの美少女だった。衣装から溢れ落ちそうな胸や腰の曲線も素晴らしく、何より、すらりと伸びた足が綺麗だった。
    俺は、その美少女に見つめられて、思わず、顔が熱くなって俯いた。
   こんな美少女、アズミちゃん以外に見たことがない。
    コホン、と初老の男が咳払いをした。
   「私は、ナジナ・クルセム。かつて、クリスティア王国の宰相をしておりました。今は、訳あってナジ・ガルセルと名乗り、この一座の座長をしております」
    美少女の隣にいたその初老の男を俺は、見た。
    白髪混じりの栗色の豊かな髪をした、青い瞳のその男は、どこか旅芸人とは縁遠い感じのする上品そうな様子をしていた。
     ナジは、美少女を示して言った。
    「このお方は、マージニア・ラニ・クリスティア様。本来ならあなた様が召喚されたクリスティア王国の女王となられる筈のお方です」
    マジで?
    俺は、あのヨハンナとかいう女王のことを思い出していた。
   あの冷血女!
  人を勝手に呼び出しておいて、すぐに放り出しやがって。
   ナジは、なんかわからないが話を続けていた。  俺は、ナジの言葉を頷きながらきいていたのだが、まったく事情は、ちんぷんかんぷんだった。 
    ナジは、俺の困惑にも関わらず、話続けた。彼は、壁際に立っているその頑強そうな肉体をおしむことなく見せつけている上半身裸の大男を指して言った。
   「あれは、もと騎士団長でこの一座では、手品師をしているジル・カナルです。お見知りおきを」
    ジルが黙って俺に向かって礼をした。
   ずいぶん、肉体派の手品師だな。
   俺は、心の中で思っていた。
   なんか、すごい大技を繰り出してきそうだな。
    というか、この人たちの職業選び、なんか変じゃね?
   この人が、手品師とか、俺が詩人とか。
   無茶ぶりすぎるだろ。
  
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