竜の国のカイラ~前世は、精霊王の愛し子だったんですが、異世界に転生して聖女の騎士になりました~

トモモト ヨシユキ

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第5章 生徒会と悪役令嬢

5ー2 虹色の光

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 5ー2 虹色の光

 しばらくしてライモンドの名が呼ばれた。
 ライモンドが進み出ると学園の職員の前のテーブルに置かれた赤ん坊ぐらいの大きさの水晶の上に手を置いた。
 すると、水晶が赤い光を宿して煌めく。
 「これは!」
 記録係の職員が声を漏らした。
 「今年の最高記録だわ!」
 ライモンドの魔力量は、500へクティヴだった。
 ちなみにこれは、神魔道師クラスの魔力量らしい。
 でも、ライモンドは、けろっとした様子だった。
 「騎士が魔力量多くってもなぁ」
 「まあ、多くて悪いことはないさ」
 次は、セツ様だった。
 セツ様が水晶に手を置くと水晶は、青い光と透明な光が混じった輝きをみせた。
 「すごい!さすがセツラウス様です!」
 職員が感嘆の声をあげた。
 セツ様の魔力量は、400へクティヴだったが、魔法適性が水魔法と聖魔法の二つもあった。
 特に聖魔法の適性を持つ者は、貴重とされていた。
 「次は、私ですね」
 フレデリク様が進み出る。
 フレデリク様が触れると水晶は緑の光を放った。
 「この生徒もすごい!」
 フレデリク様の魔力量は、350へクティヴだった。
 まあ、前の二人が規格外だったんだし。
 フレデリク様は、じゅうぶんにすごい!
 周囲がざわけきだした頃、ついにわたしの番がきてしまった。
 「平民の魔力量がどれほどのものか、興味があるわね」
 背後から声がして振り向くとそこにはフレデリク様の双子の妹でありセツ様の婚約者でもあられる侯爵令嬢アイリス様の姿があった。
 アイリス様は、ほほっと笑った。
 「あら、ごめんなさいね。もと平民だったわね」
 アイリス様の横でルイーズがにやにやしている。
 嫌な感じ。
 わたしは、その場から逃げ出したくなった。
 だけど、それは、叶わなかった。
 生徒たちが集まってきていてわたしの逃げ出す隙間もないし!
 「カイラ。カイラ・ルドクリフ」
 名を呼ばれてわたしは、慌てて返事をした。
 「は、はいっ!」
 わたしは、周囲の悪意のこもった視線を感じて体がこわばっていた。
 ゆっくりと歩み寄るとわたしは、震える手を伸ばした。
 「!」
 わたしが手を置いた瞬間、水晶がきらきらと虹色の光を放った。
 「なんだ?これは」
 
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