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1 どうして俺が魔王なの?
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「ひゃぅっ!」
ヴィスコンティの手が俺の体を暴いて奥のすぼまりに触れた。
「そ、そこは、やめっ・・」
「何言ってるんですか、こんなにしてるくせに」
ヴィスコンティの冷たい指先がすでに立ち上がって先走りを滴らせている俺の前を掴んだ。
濡れた先端に爪をたてられ、弄られて、俺は、声をあげた。
「うぁっ!」
何かわからない光に照らされた薄暗い寝室の中に俺の喘ぐ声が響く。
なんで、こんなことに。
俺は、白濁していく意識の中で考えていた。
気づいたとき、俺は、鋼鉄の玉座に腰かけていた。
あれ?
俺は、さっきまで学校の教室の自分の席に腰かけていた筈なのに。
なんで、俺、こんなとこにいるの?
俺は、腰かけたまま周囲を見回した。
薄暗い僅かな光に照らされた広間の最上段に据えられた玉座に座った俺を取り囲むように何かが蠢いていた。
目を凝らすと、それは、鬼の群れだった。
俺は、鬼を見たことはないが、たぶん、地獄の鬼というものがいるなら、こいつらのことに違いない。
暗い中に赤く光る瞳に、牙の突き出した左右に裂けた巨大な口。額からはねじ曲がった角が2本はえていた。
マジか。
俺は、心臓が猫並みにどくどく打ち出すのを感じていた。
なんか、ここ、ヤバい!
どこかに逃げ道がないかとキョロキョロしていると不意に、誰かが声をかけてきた。
「どうされましたか?魔王様」
はい?
俺は、声の方に振り向いた。
そこには、気の弱い子供なら失禁しながら泣き出しそうな恐ろしい形相の鬼、鬼の中の鬼というような奴が立っていた。
そいつは、俺のことを覗き込んできた。
なんか、鎧っぽいものを身に付けているその鬼は、どうやらそこにいる鬼たちのリーダーらしき鬼のようだった。
「あ、あの・・」
俺は、口ごもった。
なんか、下手なことを言うと、殺されそうな予感がする。
俺の頬を冷たい汗が流れ落ちていく。
「あの・・ここ、は・・」
俺は、小声で言った。鬼は、ドスのきいた声で聞き返した。
「なんですか?」
「あの・・ここ、は、どこ・・?」
「はい?」
鬼は、一瞬、眉をひそめたがすぐに答えた。
「ここは、魔王の杜ダンジョンの最深部にあるあなたの城ですが、それがどうかされましたか?」
ダンジョンの最深部?
俺は、思っていた。
夢なら早く覚めてくれ、と。
確か、さっきまで俺は、普通に高校生だった筈だった。
まあ、いつもぼっちの低カースト高校生だったけどな。
俺は、さっきのことを思い出していた。
放課後に授業が終わって、みんな、それぞれに帰るなり、部活に行くなりする直前のことだった。
急に、足元が光ったのを、俺は、見た。
そして。
今、俺は、ここにいるわけだった。
まさか、かの有名な異世界召喚?
それにしては、何かが変、じゃね?
ここは、魔王城だと、さっきの鬼も言っていたし。
いや、マジでありえない。
俺が冷や汗をダラダラ流しながら玉座に座っていると、可憐な乙女の声がきこえた。
「どうされましたか?魔王様」
俺がその声の方を見ると、ゴスロリっぽい服装の赤い瞳に青い長髪の美少女が俺のことをじっと見上げて立っていた。
人間、だ!
その上、マジで、かわいい。
天の助けとばかりに、俺は、少女の方へと駆け寄りすがるようにきいた。
「ここは、どこなんですか?俺は、なんで、ここに?」
「魔王様?」
少女がにっこりと微笑んだかと思うと、すぅっと額が割れて第3の目が開いた。
何?
吸い込まれる!
俺は、何かに頭の中を弄られるような感覚がして目の前が歪んだ。
何、この感覚?
しばらくして何者かの手が俺の中から離れていくのが感じられ、俺は、その場に膝をついて荒い呼吸をしていた。
何があったんだ?
俺は、冷ややかな目で俺を見下ろしている少女を見上げた。
少女は、大きな透き通った声で言った。
「ヴィスコンティを呼べ!」
ビ、ビスコ?
何?
俺は、あわあわして周囲を見回した。
蔑むように俺を見下す三つ目の美少女に、無言で立っている鬼。
その2人の背後から長い黒髪に青い瞳の執事服を着た若い男が足音も高く歩み寄ってきた。
「どうされましたか?ビザーク、イオルグ」
「どうもこうもないわ。魔王様が錯乱されているご様子。お部屋へお連れするように」
三つ目の美少女が執事服の男に言うと、その男は、そっと俺の方へと手を伸ばした。
「どうぞ、お手を」
俺は、迷ったが、この場は、この男の手をとるしかないと思い、手を差し出した。
その男は、俺を奥の方にある魔王の部屋へと連れていくと俺を豪華なソファへと座らせ暖かいお茶を入れ、そのカップを俺に手渡した。
「どうぞ、お飲みください。落ち着きますから」
「はぁ」
俺は、ビクビクしながらそのお茶を受け取った。
「ありがとう」
その執事服の男は、奇妙な表情を浮かべたが、すぐに答えた。
「どういたしまして」
俺は、その白い陶器のカップの中のお茶をずずっと啜った。お茶は、甘い香りがしていて、すごくうまかった。
俺は、それを一気に飲み干すと、カップをソファの前の美しい飾り彫りの施されたアンティーク調のテーブルへと置き、溜め息をついた。
その男は、なんという名前だったか。
俺は、少し、悩んでから言った。
「ビスコ・・」
「ヴィスコンティ、です」
ヴィスコンティは、俺の方を見つめて静かにきいた。
「で?あなたは、いったい誰なんですか?」
「お、俺?」
俺は、ヴィスコンティを窺うように上目使いに見上げて答えた。
「俺は、竹内 ハジメ、だ」
「タケウチ ハジメ?」
ヴィスコンティは、首を傾げた。
「変わった名前ですね」
「そうかな」
俺は、答えた。
「ありふれた普通の名前だと思うけど」
「あなたが魔王様の体に入っているということは、魔王様は、どこにおられるのでしょうか?」
ヴィスコンティにきかれて、俺は、頭を振った。
「わからない」
「あなたは、本当に魔王様では、ないのですね?」
ヴィスコンティは、溜め息をついた。
「そのお姿で、その口で、そんなことを言われても信じることができかねますが」
はい?
俺は、はたと自分の両手を見つめた。
抜けるように白い、美しい手。
「これは、俺の手じゃない!」
「はい?」
ヴィスコンティは、俺に鏡を見せた。
「これが、今のあなたの姿です、ハジメ」
俺は、鏡の中から俺を見つめ返している、その見知らぬ男の顔をじっと見つめた。
長い黒髪に赤い瞳、白い肌。見たこともないような美しい顔に、赤い唇。
まるで、女と見間違えるような美しい男だった。
マジか?
これなら、アイドルにだってなれるぞ。
いや、別になりたかねぇけどな。
いったい、どういうこと?
俺は、鏡を持って俺を見下ろしているヴィスコンティのことをじっと上目使いに見上げていた。
「あの・・これは、俺じゃない、です」
「あなたの体では、ない、と?」
ヴィスコンティは、そう問うと、俺をじっと見つめた。俺は、頷いた。
「俺は、こんな美人じゃなかったです」
「えっ?」
ヴィスコンティが唖然として、そして、くすっと笑った。
「なるほど、あなたは、こんな美人ではなかった、と」
そうだよ、悪いか。
俺は、俯いて、吐息をついた。
うん?
なんか。暑い。
俺は、羽織っているゆったりとしたローブみたいな服を脱ごうとした。
「どうかしましたか?」
ヴィスコンティがきいたから、俺は、答えた。
「なんか、この部屋、暑い・・」
「そうですか?」
ヴィスコンティは、俺の様子を見ていたが、はっとして言った。
「ハジメ、あなたは、もしかして人間ですか?」
ああ?
俺は、頷いた。
人間以外のなんだっちゅうの。
ヴィスコンティは、言った。
「すみません。まさか、あなたが人とは思わず、ドラゴンの血の入ったお茶を出してしまいました」
「ええっ?」
「つまり」
ヴィスコンティは、俺を抱き上げると運んでいきながら言った。
「ドラゴンの血は、魔族にとっては、強壮剤にすぎませんが、人にとっては、発情促進剤なのです」
マジで?
ベッドの上に俺を下ろしたヴィスコンティは、俺の服を剥ぎながら言った。
「すぐに楽にしてあげますからね」
ええっ?
ま、マジですか?
ヴィスコンティの手が俺の体を暴いて奥のすぼまりに触れた。
「そ、そこは、やめっ・・」
「何言ってるんですか、こんなにしてるくせに」
ヴィスコンティの冷たい指先がすでに立ち上がって先走りを滴らせている俺の前を掴んだ。
濡れた先端に爪をたてられ、弄られて、俺は、声をあげた。
「うぁっ!」
何かわからない光に照らされた薄暗い寝室の中に俺の喘ぐ声が響く。
なんで、こんなことに。
俺は、白濁していく意識の中で考えていた。
気づいたとき、俺は、鋼鉄の玉座に腰かけていた。
あれ?
俺は、さっきまで学校の教室の自分の席に腰かけていた筈なのに。
なんで、俺、こんなとこにいるの?
俺は、腰かけたまま周囲を見回した。
薄暗い僅かな光に照らされた広間の最上段に据えられた玉座に座った俺を取り囲むように何かが蠢いていた。
目を凝らすと、それは、鬼の群れだった。
俺は、鬼を見たことはないが、たぶん、地獄の鬼というものがいるなら、こいつらのことに違いない。
暗い中に赤く光る瞳に、牙の突き出した左右に裂けた巨大な口。額からはねじ曲がった角が2本はえていた。
マジか。
俺は、心臓が猫並みにどくどく打ち出すのを感じていた。
なんか、ここ、ヤバい!
どこかに逃げ道がないかとキョロキョロしていると不意に、誰かが声をかけてきた。
「どうされましたか?魔王様」
はい?
俺は、声の方に振り向いた。
そこには、気の弱い子供なら失禁しながら泣き出しそうな恐ろしい形相の鬼、鬼の中の鬼というような奴が立っていた。
そいつは、俺のことを覗き込んできた。
なんか、鎧っぽいものを身に付けているその鬼は、どうやらそこにいる鬼たちのリーダーらしき鬼のようだった。
「あ、あの・・」
俺は、口ごもった。
なんか、下手なことを言うと、殺されそうな予感がする。
俺の頬を冷たい汗が流れ落ちていく。
「あの・・ここ、は・・」
俺は、小声で言った。鬼は、ドスのきいた声で聞き返した。
「なんですか?」
「あの・・ここ、は、どこ・・?」
「はい?」
鬼は、一瞬、眉をひそめたがすぐに答えた。
「ここは、魔王の杜ダンジョンの最深部にあるあなたの城ですが、それがどうかされましたか?」
ダンジョンの最深部?
俺は、思っていた。
夢なら早く覚めてくれ、と。
確か、さっきまで俺は、普通に高校生だった筈だった。
まあ、いつもぼっちの低カースト高校生だったけどな。
俺は、さっきのことを思い出していた。
放課後に授業が終わって、みんな、それぞれに帰るなり、部活に行くなりする直前のことだった。
急に、足元が光ったのを、俺は、見た。
そして。
今、俺は、ここにいるわけだった。
まさか、かの有名な異世界召喚?
それにしては、何かが変、じゃね?
ここは、魔王城だと、さっきの鬼も言っていたし。
いや、マジでありえない。
俺が冷や汗をダラダラ流しながら玉座に座っていると、可憐な乙女の声がきこえた。
「どうされましたか?魔王様」
俺がその声の方を見ると、ゴスロリっぽい服装の赤い瞳に青い長髪の美少女が俺のことをじっと見上げて立っていた。
人間、だ!
その上、マジで、かわいい。
天の助けとばかりに、俺は、少女の方へと駆け寄りすがるようにきいた。
「ここは、どこなんですか?俺は、なんで、ここに?」
「魔王様?」
少女がにっこりと微笑んだかと思うと、すぅっと額が割れて第3の目が開いた。
何?
吸い込まれる!
俺は、何かに頭の中を弄られるような感覚がして目の前が歪んだ。
何、この感覚?
しばらくして何者かの手が俺の中から離れていくのが感じられ、俺は、その場に膝をついて荒い呼吸をしていた。
何があったんだ?
俺は、冷ややかな目で俺を見下ろしている少女を見上げた。
少女は、大きな透き通った声で言った。
「ヴィスコンティを呼べ!」
ビ、ビスコ?
何?
俺は、あわあわして周囲を見回した。
蔑むように俺を見下す三つ目の美少女に、無言で立っている鬼。
その2人の背後から長い黒髪に青い瞳の執事服を着た若い男が足音も高く歩み寄ってきた。
「どうされましたか?ビザーク、イオルグ」
「どうもこうもないわ。魔王様が錯乱されているご様子。お部屋へお連れするように」
三つ目の美少女が執事服の男に言うと、その男は、そっと俺の方へと手を伸ばした。
「どうぞ、お手を」
俺は、迷ったが、この場は、この男の手をとるしかないと思い、手を差し出した。
その男は、俺を奥の方にある魔王の部屋へと連れていくと俺を豪華なソファへと座らせ暖かいお茶を入れ、そのカップを俺に手渡した。
「どうぞ、お飲みください。落ち着きますから」
「はぁ」
俺は、ビクビクしながらそのお茶を受け取った。
「ありがとう」
その執事服の男は、奇妙な表情を浮かべたが、すぐに答えた。
「どういたしまして」
俺は、その白い陶器のカップの中のお茶をずずっと啜った。お茶は、甘い香りがしていて、すごくうまかった。
俺は、それを一気に飲み干すと、カップをソファの前の美しい飾り彫りの施されたアンティーク調のテーブルへと置き、溜め息をついた。
その男は、なんという名前だったか。
俺は、少し、悩んでから言った。
「ビスコ・・」
「ヴィスコンティ、です」
ヴィスコンティは、俺の方を見つめて静かにきいた。
「で?あなたは、いったい誰なんですか?」
「お、俺?」
俺は、ヴィスコンティを窺うように上目使いに見上げて答えた。
「俺は、竹内 ハジメ、だ」
「タケウチ ハジメ?」
ヴィスコンティは、首を傾げた。
「変わった名前ですね」
「そうかな」
俺は、答えた。
「ありふれた普通の名前だと思うけど」
「あなたが魔王様の体に入っているということは、魔王様は、どこにおられるのでしょうか?」
ヴィスコンティにきかれて、俺は、頭を振った。
「わからない」
「あなたは、本当に魔王様では、ないのですね?」
ヴィスコンティは、溜め息をついた。
「そのお姿で、その口で、そんなことを言われても信じることができかねますが」
はい?
俺は、はたと自分の両手を見つめた。
抜けるように白い、美しい手。
「これは、俺の手じゃない!」
「はい?」
ヴィスコンティは、俺に鏡を見せた。
「これが、今のあなたの姿です、ハジメ」
俺は、鏡の中から俺を見つめ返している、その見知らぬ男の顔をじっと見つめた。
長い黒髪に赤い瞳、白い肌。見たこともないような美しい顔に、赤い唇。
まるで、女と見間違えるような美しい男だった。
マジか?
これなら、アイドルにだってなれるぞ。
いや、別になりたかねぇけどな。
いったい、どういうこと?
俺は、鏡を持って俺を見下ろしているヴィスコンティのことをじっと上目使いに見上げていた。
「あの・・これは、俺じゃない、です」
「あなたの体では、ない、と?」
ヴィスコンティは、そう問うと、俺をじっと見つめた。俺は、頷いた。
「俺は、こんな美人じゃなかったです」
「えっ?」
ヴィスコンティが唖然として、そして、くすっと笑った。
「なるほど、あなたは、こんな美人ではなかった、と」
そうだよ、悪いか。
俺は、俯いて、吐息をついた。
うん?
なんか。暑い。
俺は、羽織っているゆったりとしたローブみたいな服を脱ごうとした。
「どうかしましたか?」
ヴィスコンティがきいたから、俺は、答えた。
「なんか、この部屋、暑い・・」
「そうですか?」
ヴィスコンティは、俺の様子を見ていたが、はっとして言った。
「ハジメ、あなたは、もしかして人間ですか?」
ああ?
俺は、頷いた。
人間以外のなんだっちゅうの。
ヴィスコンティは、言った。
「すみません。まさか、あなたが人とは思わず、ドラゴンの血の入ったお茶を出してしまいました」
「ええっ?」
「つまり」
ヴィスコンティは、俺を抱き上げると運んでいきながら言った。
「ドラゴンの血は、魔族にとっては、強壮剤にすぎませんが、人にとっては、発情促進剤なのです」
マジで?
ベッドの上に俺を下ろしたヴィスコンティは、俺の服を剥ぎながら言った。
「すぐに楽にしてあげますからね」
ええっ?
ま、マジですか?
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注意:
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他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
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⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
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