妹の身代りに生け贄にされたんだけどガチでマジ恋しちゃいました~世界にただ1人の男Ωは、邪神の激愛に絆される~

トモモト ヨシユキ

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5 辺境スローライフ(陰謀編)

5ー7 役に立ちたい!

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 5ー7 役に立ちたい!

 翌朝、朝食の席に遅れないように僕は、早起きをした。
 ルーデニア兄上は、規律に厳しい。
 僕は、いつもより早めに起きるとヴェルデの身繕いもしてやって一緒に食堂へと向かった。
 だけど。
 時間がきてもルーデニア兄上が食堂に現れることはなかった。
 「ルーデニア王太子殿下は、執務室で朝食をとられるそうです」
 ロナが僕に申し訳なさげに告げた。
 うん。
 兄上は、忙しいのだ。
 僕と朝食をとっている暇などないのだろう。
 それは理解できる。
 だけど。
 僕は、なんだかもやもやした気持ちになっていた。
 なぜかはわからないけど心が落ち着かない感じ。
 僕は、なんだかもやもやした気持ちのまま畑仕事をしていた。
 もちろんヴェルデも一緒だ。
 白いシャツにぼそぼその地味な茶色のズボンをはいている。
 これは、ルドーさんに頼んで新しく仕立ててもらったものだ。
 下着もそう。
 だって、ヴェルデは、いつもたってるから!
 なんとか服を着せるためにいろいろと苦労しているのだ。
 本人は、僕と部屋で過ごすときは裸だし。
 もともとが獣だから?
 僕にも裸になることを要求してくるし!
 僕は、考えていてつい頬が熱くなる。
 だって!
 なんやかんやでイタしてしまうことが毎日続いていて。
 せめてルーデニア兄上が屋敷におられる間だけでも禁欲したいのだけれどついつい絆されてしまう。
 幸いにも兄上は、お仕事が忙しいから僕たちの爛れた生活のことなんて気付いてはいないのかもしれない。
 しれない、というのは最近ルーデニア兄上とお会いすることができていないせいだ。
 ルーデニア兄上は、王太子としての公務の他にクーリアスのことなど考えなくてはならないことが山ほどあるのだ。
 ほぼほぼ戦力外の僕とは違う。
 オメガにされる前は僕も一応騎士団で騎士として勤務に励んでいたのだが、オメガになってからは、生け贄であることだけが僕の価値となっていた。
 今もそれは変わらず、僕は、邪神であるヴェルデの世話係という感じだし!
 それも主に下の世話。
 このまま僕の人生は終わってしまうのだろうか。
 僕は、畑に薬草を植えながらため息をついた。
 畑は、まだ開拓されたばかりなのだが、ヴェルデの加護のおかげか僕の魔力が強まり野菜の生育が異様に速い。
 しかも、野菜が巨大で味もいい。
 他の畑の野菜よりも僕の畑の野菜の方が圧倒的に美味しいし、しかも、食べるだけで治癒魔法が働くようだった。
 僕の魔力が強まったことといい、さすが邪神とはいえ神。
 加護があるのかどうかは知らないが、これだけ愛されているのだしきっと加護があるのだろうと思いたい。
 僕は、この畑で野菜の他にも薬草などを育てることにした。
 手に入る限りの野菜と薬草をこの畑で育ててみようと思っている。
 そんなことぐらいしか今は、ルーデニア兄上のお役に立てることがないし。
 僕だって、人の役に立ちたいのだ。
 
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